‘CD・DVD・BDソフト’ カテゴリーのアーカイブ

CD紹介 ~from more than 1000 titles~ Vol.04

2013 年 8 月 29 日 木曜日

 「ヘルベルト・ヴィリ:室内楽作品集」 (2006年11月発売)を紹介します。
 オーストリア出身の作曲家ヘルベルト・ヴィリは、ザルツブルク音楽祭、ザルツブルクのカメラータ・アカデミカ、ウィーン楽友協会でレジデンス・コンポーザーをつとめたほか、チューリッヒ歌劇場の委嘱でオーストリア建国1000年祭のためのオペラや、ウィーン・フィルの150周年を記念しての委嘱作品を作曲するなど、今最も注目されている作曲家のひとりです。また、2007年PMF、2008年草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルのために来日しています。

 「私には、作曲する全ての作品が、聴くよりも前に見えている。それはいつもフォルムだ。そこに一つの点があり、その点はどんどん成長してゆく――だがまだ聴こえてはこない、ただ感じるだけだ。点がどんどん大きくなると、それは球体になり、私は突然その球体の中心におり、その球体の一部になる。その球体を歩測することで、場所に加えて時間という次元があらわれ、まずは見えていたものが今度は聴こえるようになる――そしてそれは、音楽になる」 「作曲は信頼と深く関わっている。静寂の中、そして意図を持たない中で響きを受け入れること、それは考えられる限りもっとも美しいことだ」(CDブックレットより) と、故郷のフォアアールベルクや、イタリアのトスカーナで作曲することを好むヴィリは、自分の作曲家としての心情を語っています。その言葉のとおり、彼の作品には、魔法のような、神秘的な雰囲気が漂っています。

 「ヘルベルト・ヴィリの室内楽作品集」は、ウィーン・フィルとベルリン・フィルの中心的メンバーによる贅沢な一枚であり、このプロジェクトの実現には、今年3月に他界したフルーティストのヴォルフガング・シュルツの情熱が大きな手助けとなりました。

何よりも先に報告しておかなくてはいけない事は、このプロジェクトの陰のプロデューサーとしてフルーティストのヴォルフガング・シュルツの存在である。彼は2004年10月7日、まず真っ先にヴィリのフルート・ソロ作品を録音し、ヴィリと共に録音する作品を選出し、誰が演奏すればベストかを考えてくれた。 (井阪紘 プロデューサー・ノートより)

ヘルベルト・ヴィリの室内楽を、名手達の演奏でお楽しみください。

                                                                          

■ 曲目
H.ヴィリ:
[1]-[3] 弦楽四重奏曲 1986
[4] フルート・ソロのための作品
[5] ヴァイオリン、ホルン、ピアノのための三重奏曲
[6]-[7] フルートとピアノのための作品
[8] クラリネット・ソロのための作品
[9]-[11] 金管五重奏曲
[12] ピアノ作品 XI
[13]-[16] クロノスのカイロ 1756/1956 ─ 弦楽三重奏のための ─

■ 演奏者
ウィーン・アルティス・カルテット [1]-[3]
サシコ・ガヴリロフ(ヴァイオリン)[5]
マルティン・ツァロデック(ヴァイオリン)[13]-[16]
エルマー・ランデラー(ヴィオラ)[13]-[16]
ローベルト・ノージュ(チェロ)[13]-[16]
フェレンツ・ボーグナー(ピアノ)[5]-[7],[12]
ノーベルト・トイブル(クラリネット)[8]
ヴォルフガング・シュルツ(フルート)[4],[6]-[7]
シュテファン・ドール(ホルン)[5],[9]-[11]
ラインホルト・フリードリッヒ(トランペット)[9]-[11]
ガボール・タルコヴィ(トランペット)[9]-[11]
オラフ・オット(トロンボーン)[9]-[11]
ウヴェ・フュッセル(トロンボーン)[9]-[11]

■ 録音
2004年10月、2005年2月、2005年4月、2005年12月
2006年2月、2006年6月/ウィーン

写真:上 ヘルヴェルト・ヴィリ 中 シュルツ、ヴィリ 下 ツァロデック、ヴィリ、ランデラー、ノージュ

2013年8月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2013 年 8 月 25 日 日曜日

カメラータの9月新譜(8月25日発売)は4タイトルです。

CMCD-99077~8 1枚目は『ロマンティック・パールズ~珠玉のハーモニウム=チェレスタ作品集/クラウディオ・ブリツィ 他』(CMCD-99077~8)です。リスト、サン=サーンス、セザール・フランクら、幾多の作曲家を魅了した楽器、ハーモニウム。現在では演奏される機会の少ない楽器ですが、19世紀のサロン音楽を語るうえで欠かすことはできません。本アルバムでは、鬼才クラウディオ・ブリツィが、1897年ミュステル社製の、ハーモニウムとチェレスタが合体した2段鍵盤構造の楽器『ハーモニウム=チェレスタ』を駆使し、弦楽器、歌、そして1847年製のエラール・ピアノと魅惑のアンサンブルを聴かせます。

CMCD-28288 2枚目は『モーツァルト:ピアノ変奏曲集─「トルコ行進曲付き」K.331/諸戸詩乃』(CMCD-28288)です。15歳でウィーン国立音楽演劇大学ピアノ演奏科に飛び級で入学し、以来ウィーン、ザルツブルクを中心に研鑽を積む若き才能、諸戸詩乃
 3作目となる本作では、デビュー盤でも取り上げたモーツァルトの作品から変奏曲と、変奏曲形式の楽章をもつ名作ソナタを収録。20歳を迎え、一層の表現力を増した煌びやかな演奏は、ピアニストとしての充実ぶりをうかがわせます。

CMCD-28287 3枚目は『ブラームス:フルート三重奏曲(テオドール・キルヒナーによる弦楽六重奏曲 編曲版)/ギゼラ・マシャエキ=ベア、ブルーノ・ワインマイスター、森 美加』(CMCD-28287)です。ブラームスによる2曲の弦楽六重奏曲には、作曲家本人とも親交のあったテオドール・キルヒナーによるピアノ三重奏曲版が存在します。本作では、フルート奏者、ギゼラ・マシャエキ=ベアがトランスクリプションを担当、ブラームス/キルヒナーによる名作をフルート三重奏曲として演奏。森美加(ピアノ)、ブルーノ・ワインマイスター(チェロ)との絶妙なアンサンブルで作品に新たな魅力をもたらします。
 なお、本トリオは来月19日に東京でリサイタルを行います。詳しくはコンサート情報のページをご覧ください。

CMCD-28283 4枚目は『東京シンフォニエッタ プレイズ 西村 朗 第2集/天女散花【西村 朗 作品集 16】』(CMCD-28283)です。第1弾『虹の体』(CMCD-28282)に続く、板倉康明(指揮)+東京シンフォニエッタによる西村朗作品集の第2弾の登場です。表題作『天女散花』は、2012年の東京シンフォニエッタ委嘱作品。中国の京劇にインスパイアされたギター協奏曲で、作曲中に亡くなった実母への西村の追悼と感謝の思いが託されています。この作品を献呈された名ギタリスト、鈴木大介による入魂の演奏は必聴です。藤原亜美のピアノ独奏者を伴う「星の鏡」「ヴィシュヌの臍」では洗練された感性によるみずみずしい演奏が繰り広げられます。西村朗の1990年代以降のヘテロフォニー書法による一連の作曲の起点となった「光の蜜」も収録。

「ツェムリンスキー&モール:チェロ・ソナタ/ヴァルガ、ヒンターフーバー」と「コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ/シュタルケル」が、読売新聞にて紹介されました

2013 年 8 月 16 日 金曜日

 8月15日発刊の読売新聞夕刊にて、7月25日発売のツェムリンスキー&モール:チェロ・ソナタ/タマーシュ・ヴァルガ、クリストファー・ヒンターフーバーを「ヴァルガが持ち前の豊かな音色を生かし、叙情性に富むしなやかな表現を展開。ヒンターフーバーはひきしまった好演で応じる」と、またコダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ 他/ヤーノシュ・シュタルケルを「技巧的で情感に満ちた作品を円熟の妙技で奏でている」とご紹介いただきました。

「デュオ・アマル」来日レコーディング完了!

2013 年 8 月 15 日 木曜日


一部新聞でも報道がありましたが、本年4月、鮮烈な日本デビューを果たしたピアノ・デュオ「デュオ・アマル」が8月8日に来日し、9日と10日の2日間、レコーディング・セッションを行いました。「アマル」は、アラビア語で「希望」。イスラエル人のヤロン・コールベルク、パレスチナ人のビシャラ・ハロニは、政治や国家の壁を乗り越え、音楽で結ばれたデュオとして世界で注目を集めています。

今回のレコーディングは、2台ピアノによる、ロシア・プログラム。ラフマニノフの組曲第1番「幻想的絵画」、ショスタコーヴィチのコンチェルティーノ作品94、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの3楽章」を、聴衆の喝采を浴びた東京デビューの会場と同じ武蔵野市民文化会館小ホールで収録しました。

最も注目すべきは、彼らの奏でる音楽の素晴らしさであることを再確認したレコーディング・セッションでした。CDリリースは本年中の予定。録音の詳細は、改めてレコーディング・ニュース等でご紹介していきます。

ツェムリンスキー&モール:チェロ・ソナタ/タマーシュ・ヴァルガ、クリストファー・ヒンターフーバーCDリリースによせて、タマーシュ・ヴァルガよりメッセージが届きました

2013 年 7 月 31 日 水曜日

 「ツェムリンスキー&モール:チェロ・ソナタ/タマーシュ・ヴァルガ、クリストファー・ヒンターフーバー」のリリースによせて、ウィーン・フィル首席チェロ奏者のタマーシュ・ヴァルガよりメッセージが届きました。

今年はハンガリーの作曲家、エマヌエル・モール生誕150周年のため、多くの音楽家がモールに注目しています。
私は、昔から彼の名前を知ってはいたものの、演奏したことはなく、今回初めての挑戦となりました。モールとパブロ・カザルスの交流について読んだとき、私はモールの曲はきっと聴き手の心に語りかける音楽なのであろうと思いました。そうでなければ、カザルスはモールをあれほどサポートしなかったでしょう。そして、当CDに収録したアリアやチェロ・ソナタの第ニ楽章を聴いた時、そのことを確信しました。一方で、ソナタにおけるテンポの速い楽章はエネルギーと情熱に溢れていて、チェリストなら演奏することに喜びを感じずにはいられません。
ツェムリンスキーのソナタは共演者、クリストファー・ヒンターフーバーの選曲です。ユニークな雰囲気を持つ美しい楽曲で、チェロ・ソナタとしては珍しく、とても穏やかな終わり方をします。彼との共演は私にとって常に喜びです。演奏に対する姿勢はとても直感的であり、室内楽ではパートナーに対し常に自由な演奏の可能性を与えてくれます。
プロデューサーの井阪さんは、レコーディングにおけるすばらしいパートナーであり、彼とはこの15年間レコーディングを共にしてきました。セッション中のアドバイスは常に大きな助けとなっています。また、彼の演奏家への信頼は、私たちにエネルギーとインスピレーションを与えてくれます。
私にとって大きな喜びに満ち溢れたこのCDを、みなさまにお楽しみいただければ光栄です。

タマーシュ・ヴァルガ

ヴァルガ氏のメッセージにもあるように、モールはカザルスと親交が深く、カザルスのためにチェロ協奏曲2曲、2台のチェロのための協奏曲、三重協奏曲、チェロ四重奏曲を作曲しました。
当CDには、モールのアリア作品40とチェロ・ソナタ第1番、またツェムリンスキーのチェロ・ソナタ イ短調が収録されています。ジャケットはモールの肖像画(右)とアルノルト・シェーンベルクが描いたツェムリンスキーの肖像画(左)です。

また、YouTubeにて、モールのチェロ・ソナタ第1番 ハ短調 作品22より、第二楽章の一部が試聴いただけます。こちらも併せてご覧ください。
YouTube で試聴する

ブラームス:ヴィオラ・ソナタ全集CDリリースによせて、トビアス・リー、アラベラ・リーよりメッセージが届きました

2013 年 7 月 26 日 金曜日

ブラームス:ヴィオラ・ソナタ全集/トビアス・リーのリリースによせて、ウィーン・フィルが誇るヴィオラ奏者のトビアス・リーとピアニストで夫人のアラベラ・リーよりメッセージが届きました。

ブラームスはロマン派時代の作曲家の中でも、最も愛されたすばらしい作曲家のひとりです。ヴィオラ奏者として、私はこのふたつの名曲、作品120をレコーディングすることをつねに望んできました。
この作品は、クラリネットのために書かれたものですが、後に作曲家自身の手によりヴィオラとピアノ版に編曲されました。この2つの卓越したソナタは、たぐいまれなる美しさと成熟さを併せもち、ブラームスが作曲した最後の2つの室内楽曲であり、彼のすばらしい作曲人生で培った音楽の才能すべてがそそがれています。
イタリアの歴史ある美しい教会で行なったレコーディング中、私たちはこの2つのソナタがもつ美しさをいかに表現するか、それはとてつもなく大きな挑戦である、ということをはっきりと気づかされました。 みなさまに、このCDをお楽しみいただけると光栄です。

トビアス&アラベラ・リー

YouTubu にて、試聴いただけます。こちらも併せてご覧下さい。
YouTube で試聴する (ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 第2番 第1楽章より)

2013年7月25日新譜のご案内[クラシック/CD&DVD]

2013 年 7 月 25 日 木曜日

カメラータの8月新譜(7月25日発売)のCD 4タイトル、DVD 1タイトルの全5タイトルです。

CMCD-28286 1枚目は『ツェムリンスキー&モール:チェロ・ソナタ/タマーシュ・ヴァルガ、クリストファー・ヒンターフーバー』(CMCD-28286)です。
デュオとしてたびたびコンサートや録音で共演を重ねるウィーン・フィルの首席チェロ奏者、タマーシュ・ヴァルガと、世界各国で高い評価を受けるピアニスト、クリストファー・ヒンターフーバーが満を持してリリースするアルバムです。ツェムリンスキーのチェロ・ソナタに加え、ブルックナーに作曲を学んだ経歴をもち、楽器製作者としても活躍したハンガリー出身の知られざる作曲家、エマヌエル・モールの作品を収録。ウィーンの“今”を体感させる必聴盤です。

CMCD-28284 2枚目は『ブラームス:ヴィオラ・ソナタ全集/トビアス・リー』(CMCD-28284)です。
ウィーン・フィルが誇る名ヴィオラ奏者、トビアス・リー。室内楽の分野では数多くの名演をカメラータに録音している彼がリリースする待望のソロ・アルバムです。共演はアンゲリカ・キルヒシュラーガーらの伴奏者として活躍している夫人のアラベラ・コルテシ・リー。ブラームス自身によるクラリネット・ソナタの編曲版であり、重要なレパートリーとして演奏される機会も多い2つの名作ヴィオラ・ソナタを、卓越した技術と息の合ったアンサンブルで奏でます。

CMCD-28282 3枚目は『東京シンフォニエッタ プレイズ 西村 朗 第1集/虹の体【西村 朗 作品集 15】』(CMCD-28282)です。
国際的にきわめて高い評価を受けているヴィルトゥオーゾ室内管弦楽団「東京シンフォニエッタ」(音楽監督/指揮/クラリネット:板倉康明)による、西村朗作品集の第1弾です。東京シンフォニエッタのパリ公演のために書かれた表題作「虹の体」や「オルゴン」などの室内オーケストラ作品、板倉のクラリネットによる「微睡III」「水のオーラ」、2台のヴァイオリンのための「ラティ」を収録。日本作曲界の代表的存在である西村朗が、60歳を迎える2013年に放つアルバム第1弾は、彼の新境地を示す内容となっています。

CMCD-20201 4枚目は『コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ 他/ヤーノシュ・シュタルケル』(CMCD-20201)です。
2013年4月に逝去した巨匠、ヤーノシュ・シュタルケル。彼が1970年代に日本ビクターよりリリースした名盤を追悼盤として復刻しました。シュタルケルがスターへと登りつめるきっかけとなったコーダイ:無伴奏チェロ・ソナタ。同曲を収録した数多くの名盤を遺した彼が、初めて挑んだステレオ録音盤であり、それまでは一部をカットして演奏していた第2楽章を完全収録しました。
カップリングはボタームント=シュタルケル編曲による「パガニーニの主題による変奏曲」を収録。さらに当ディスクでは、LPには未収録だった同曲(抜粋)の未発表テイクをボーナストラックとして追加収録しました。

CMDV-00001 5枚目は『栗本尊子コンサート in ヤマハホール』(DVDビデオ:CMDV-00001)です。
今年(2013年)、93歳を迎えたメゾ・ソプラノ歌手の栗本尊子。彼女が2012年7月に東京のヤマハホールにて開催したリサイタルの模様をDVDビデオ化しました。故・畑中良輔氏が「栗本尊子の声は、日本音楽界の奇蹟です!」と称えた歌声は、90歳を過ぎた今も健在です。演奏以外にも演出家の栗山昌良、ピアノ伴奏の皆川純一らゲストを迎えてのトークも特典映像として収録しました。集まった満席の聴衆を魅了した“奇蹟の歌”を映像でお楽しみください。

CD紹介 ~from more than 1000 titles~ Vol.03

2013 年 7 月 24 日 水曜日

 箏の伴奏による美しい日本の唱歌のCD「明治の唱歌とエッケルトの仕事 藍川由美、野坂惠子&小宮瑞代」 (2006年6月発売)を紹介します。
 明治時代、足かけ21年間日本に滞在したドイツ人音楽家で、明治13年に撰譜された国歌「君が代」の編曲も行ったフランツ・エッケルト(1852~1916)。まだオルガンやピアノを国内生産できる見通しが立っていない時代、唱歌教育を推進するために、音楽取調掛の伊澤修二は、当時の日本人にとってきわめて身近な楽器「箏」着目し、エッケルトに箏二面伴奏による編曲を依頼しました。ピアノやオルガンの伴奏に比べ、弾いたのち響きが減衰する箏の伴奏は、日本語が持つたおやかさを十分に活かせ、また、歌詞も聞き取りやすく、日本語の繊細な響きと非常によく合います。
 「東西二洋ノ音楽ヲ折衷シテ新曲ヲ作ルコト」を目指した伊澤、それに貢献すべく外国曲や日本の伝統音楽などを箏合奏曲用に編曲して五線譜に記す仕事と唱歌の箏伴奏譜を手がけたエッケルト。曲目は「桜」や「富士筑波」といった日本の楽曲から、西洋の民謡やウェルナーの「野薔薇」まで、正に「東西二洋の音楽の折衷」です。
 演奏は藍川由美(ソプラノ)、野坂操壽(十三絃箏/二十五絃箏)、小宮瑞代(十三絃箏/低音二十五絃箏)、花岡聖子(十三絃箏)。120年の歳月を経て初めて音になったエッケルトの仕事をお楽しみください。

■ 曲目
『小學唱歌集』第二編(明治16年)
フランツ・エッケルト 編曲/箏二面伴奏
 [1] 第35「霞か雲か」(ドイツ民謡)
 [2] 第38「燕」
 [3] 第41「岸の桜」(南フランス民謡)
 [4] 第42「遊猟」
 [5] 第43「みたにの奥」
 [6] 第45「栄行く御代」(クリスマス讃美歌)

『小學唱歌集』第三編(明治17年)
フランツ・エッケルト 編曲/箏二面伴奏
 [7] 第53「あふげば尊し」
 [8] 第55「寧楽の都」
 [9] 第56「才女」(スコット作曲『アンニー・ローリー』)
 [10] 第58「めぐれる車」(フィッシャー作曲『復活祭前聖金曜日に』)
 [11] 第60「秋の夕暮」
 [12] 第62「秋草」
 [13] 第63「富士筑波」(地唄『黒髪』より)
 [14] 第64「園生の梅」(箏組歌)
 [15] 第70「船子」【輪唱】(ライト作曲『Row your boat』)
 [16] 第73「誠は人の道」(モーツァルト作曲『魔笛』より)
 [17] 第78「庭の千草(原題/菊)」(アイルランド民謡)
 [18] 第80「千草の花」
 [19] 第89「花鳥」+「野薔薇」(ウェルナー作曲『野薔薇』)

箏三面合奏
[20] ふきの曲(箏組歌)[フランツ・エッケルト 編曲]
[21] 久方曲[フランツ・エッケルト 編曲]
[22] ピッツィカート・ポルカ
  [J.シュトラウス II世&ヨゼフ・シュトラウス 作曲/
   フランツ・エッケルト 編曲]

『箏曲集』(明治21年)
[23] 第2「桜」

『中等唱歌集』(明治22年)
[24] 第15「埴生の宿」

ヴォルフガング・シュルツ追悼盤とトーマス・インデアミューレ「クープラン:諸国の人々」が朝日新聞にて紹介されました

2013 年 7 月 10 日 水曜日
 7月8日発刊の朝日新聞夕刊、「続く名演奏家の訃報 残されたCDで追悼」の記事では、音楽評論家の諸石幸生氏がヴォルフガング・サヴァリッシュ、ヤーノシュ・シュタルケル、ヴォルフガング・シュルツ等、日本での実績が大きく、最近亡くなった演奏家について書かれています。そこで、シュルツ氏について「シュルツは足しげく日本を訪れては、日本のフルート会を刺激し続けたし、ウィーン・フィルの顔としても絶大なる人気を誇っていた。」と、生前の活躍ぶりをしのびつつ、「名演奏家たちは、録音も数多く、CDによって在りし日の姿を振り返ることが容易なのがうれしい(中略)シュルツは昨年最後の録音がリリースされ、近況をしのばせる」とライネッケ、ドップラー、ニールセン:フルート協奏曲集』をご紹介いただいています。
 また、カメラータ・トウキョウでは、1970年代に当時日本ビクターよりLPで発売されていた、シュタルケルの『コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ』他を収録したCDを復刻発売する予定です。

同夕刊にて、6月25日発売の『クープラン:諸国の人々~3声の合奏のソナタと組曲(全曲)/インデアミューレ他』も紹介され、「いかにもロココ調の合奏曲。まさに優雅で色彩豊かな音の供宴」と高評価をいただきました。

ヴォルフガング・シュルツ追悼盤が日本経済新聞にて紹介されました

2013 年 7 月 5 日 金曜日

 去る5月25日にリリースいたしました故ヴォルフガング・シュルツ氏の追悼盤『ライネッケ、ドップラー、ニールセン:フルート協奏曲集』が6月21日発刊、日本経済新聞夕刊にて紹介されました。
 紙面では、「3曲とも決して出しゃばらない、品のあるフルートと、それに寄り添うオーケストラが極上の音楽を作り上げる。(中略)シュルツのテクニックと音楽性には感服せざるをえない。」と高評をいただいております。世界的フルート奏者が遺した最後の協奏曲セッション録音を是非お聴きください。