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【訃報】メゾ・ソプラノ歌手 栗本尊子さん

2019 年 1 月 30 日 水曜日

栗本尊子  2019年1月22日、メゾ・ソプラノ歌手の栗本尊子さんが永眠されました。享年98歳でした。

  栗本尊子さんは1920年(大正9年)生まれ。東京音楽学校(現 東京芸術大学)卒業後、1946年に『蝶々夫人』のスズキ役でデビュー。以来『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』をはじめ、『ばらの騎士』『カルメン』『こうもり』『ポッペアの戴冠』『ピーター・グライムズ』『泥棒とオールドミス』など、バロックから現代作品に至る諸作、さらに『黒船』『聴耳頭巾』『修禅寺物語』など邦人作品を中心に、数多くのオペラ公演で主要な役を務め、その大半が日本初演でした。演奏活動以外にも、洗足学園音楽大学教授として後進の指導にも情熱を注いできました。

  2002年、紀尾井ホールで開催された「グレート・マスターズ」の公演では、入魂の絶唱で聴衆を魅了。2006年には、長年の演奏活動で初のCDとなる『愛と祈り〜歌いつがれる日本のうた』を、2012年には、自身の半生を綴った書籍付きCD『奇蹟の歌』をリリースしました。

  「栗本尊子の声は、日本音楽界の奇蹟です」(畑中良輔氏)との言にあるように、年齢という概念すら超越したその瑞々しい歌声は、聴き手に大きな驚嘆と感動をあたえました。

  弊社スタッフ一同、ここに慎んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。

栗本尊子 ディスコグラフィー
愛と祈り~歌いつがれる日本のうた(CMCD-28110)
栗本尊子 グレート・ヴォイス──2005 Live in Tokyo(CMCD-20096)
【書籍付きCD】栗本尊子 奇蹟の歌(CMBK-30001)
【DVD】栗本尊子コンサート in ヤマハホール(CMDV-00001)

【訃報】ソプラノ歌手 平山美智子さん

2018 年 4 月 4 日 水曜日

平山美智子 2018年4月1日、ソプラノ歌手の平山美智子さんが永眠されました。享年94歳、葬儀は4月3日、自宅のあるローマにて執り行われました。

 平山美智子さんは東京出身。1944年、東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽学部)の声楽科を卒業後、1953年よりローマの聖チェチーリア音楽院、シエナのキジアーナ音楽院で学び、ヨーロッパ各地の劇場で精力的に演奏活動を行いました。中でもプッチーニの『蝶々夫人』の演奏回数は100回を超えました。

 作曲家ドメニコ・グアッチェロとの出会いを契機に、平山さんは活動のジャンルを現代音楽作品へと広げ、作曲家たちから捧げられた作品は100を超えました。中でもジャチント・シェルシとの共同作業では多数の作品を世に送りだし、いずれも高い評価を得ました。

 1960年からローマに定住していましたが、90歳を目前にした2013年に日本で里帰り公演を開催、大きな話題となりました。また同年にはピアニストの高橋アキを伴奏者として、日本歌曲を中心とした作品をローマでレコーディング。この音源は『曼珠沙華〜平山美智子 山田耕筰を歌う』(CMCD-28317)として2015年にカメラータからリリースされました。同アルバムは各方面から高い評価を得ましたが、残念ながらこれが平山さんの最後のレコーディングとなりました。

 弊社スタッフ一同、ここに慎んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。

【訃報】ソプラノ歌手 白石敬子さん

2018 年 3 月 22 日 木曜日

白石敬子 2018年3月20日、ソプラノ歌手の白石敬子さんが永眠されました。享年73歳でした。

 白石さんは藤沢市出身、武蔵野音楽大学声楽科卒業後、オペラ『フィガロの結婚』の伯爵夫人でデビュー。国際ロータリー財団奨学生としてウィーンに留学、ウィーン国立音楽大学を最優秀首席で卒業。グロスマン、ギューデン、スワロフスキー、ヴェルバ、ショルム、グアリーニらに師事しました。1976年には日本人初のウィーン国立歌劇場の専属歌手として契約。1980年にはウィーン国立歌劇場『エレクトラ』の来日公演に出演するなど、国内外の著名な歌手およびオーケストラと多数の共演をはたしました。

 帰国後もオペラやリサイタル等で精力的に活動。2007年、2017年の紀尾井ホールにおけるリサイタルは皇后陛下のご臨席を仰ぎ、前者は『音楽の友』誌の年間コンサートベストテンの第1位に選ばれました。

 CDはカメラータから、モーツァルト、シューベルト、シューマン、ブラームス、R. シュトラウス、ヴォルフ、マーラーの歌曲集等が多数リリースされました。長年にわたる闘病中も音楽活動を続け、2017年には夫・白石隆生氏(2015年逝去)との共著によるCDブック『ウィーン わが故郷の街』を出版。同年10月には歌手生活の総決算として、デビュー50周年記念のリサイタルに文字通り命をかけて臨み、成功裏に終えたその公演を収録したCD『白石敬子リサイタル 2017』をリリースしたばかりでした。

 弊社スタッフ一同、ここに慎んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。

白石敬子 ディスコグラフィー
音楽によす~シューベルト歌曲集(28CM-592)
献呈~リヒャルト・シュトラウス歌曲集(28CM-632)
ヴォルフ歌曲集(CMCD-25031)
シューマン歌曲集(CMCD-28006)
モーツァルト:歌曲&アリア集(CMCD-28106)
ブラームス歌曲集(CMCD-28133)
マーラー歌曲集(CMCD-28171)
【CDブック】ウィーン わが故郷(ふるさと)の街 白石敬子・白石隆生=共著(CMBK-30005)
白石敬子リサイタル 2017 ─デビュー50周年記念─(CMCD-99085)

【訃報】チェリスト フリッツ・ドレシャル氏

2015 年 8 月 24 日 月曜日

Fritz Dolezal 2015年8月20日、世界的チェリストのフリッツ・ドレシャル氏が永眠されました。享年68歳でした。
 ドレシャル氏は1970年代前半よりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン八重奏団等で演奏活動を開始し、1974年にウィーン・フィルのチェロ首席奏者に就任しました。そして1985年からウィーン弦楽四重奏団のメンバーとしても演奏活動を開始し、カメラータ・トウキョウから多数の名録音をリリースしました。昨年(2014年)の11月には、弊社招聘によるウィーン弦楽四重奏団の創設50周年記念公演のために来日、各地で絶賛を受けました。
 聴衆から演奏家まで多くの人たちに愛された温厚な人柄、そしてその人柄がそのまま音になったようなドレシャル氏の名演奏は、いつまでも皆様の心の中に生き続けることでしょう。弊社スタッフ一同、ここに慎んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。