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2015年4月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2015 年 4 月 25 日 土曜日

 カメラータの4月新譜(3月25日発売)はCPCD-38005『OTTAVA 5 「春、ウィーンにて」』(CPCD-38005)です。
 日本でただひとつのクラシック音楽専門として2007年に開局したインターネット・ラジオ局OTTAVA(オッターヴァ)と、ウィーンにも拠点をもつカメラータ・トウキョウの初コラボCDです。カメラータが得意とする、ウィーン関連の作品やウィーンの音楽家による豊富な音源の中から、OTTAVAのプレゼンター(DJ)を務める音楽ジャーナリスト・評論家の林田直樹が、「春を感じる」「春の一日に聴きたい」名曲をテーマに珠玉の10曲をセレクト。
 演奏もカール・ハインツ・シュッツ(フルート)、アルベナ・ダナイローヴァ(ヴァイオリン)、トビアス・リー(ヴィオラ)、タマーシュ・ヴァルガ(チェロ)、ラルス・ミヒャエル・ストランスキー(ホルン)、そしてウィーン弦楽四重奏団など、ウィーン・フィル関係のメンバーを中心とした贅沢な顔ぶれです。
 心地よい春〜初夏のプライベートタイムを演出する1枚! 音楽のギフトとしてもおススメです。

2014年6月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2014 年 6 月 25 日 水曜日

 カメラータの7月新譜(6月25日発売)は5タイトルです。

 1タイトル目はCMCD-28306『バオレ・ウィーン木管五重奏団 プレイズ ヒンデミット、ハース、ピルス、リゲティ』(CMCD-28306)です。
 ウィーン・フィルの首席ダニエル・オッテンザマー(クラリネット)とヘルベルト・マダータナー(オーボエ)、ウィーン国立歌劇場管のメンバーで、故ヴォルフガング・シュルツの息子であるマティアス・シュルツ(フルート)、ウィーン放送響の首席ダーヴィト・ザイデル(ファゴット)、トーンキュンストラー管の首席ヨナス・ルードナー(ホルン)。バオレ・ウィーン木管五重奏団は、この次世代のウィーンのオーケストラを担う実力派若手奏者たちによって 2009年に結成されました。ヒンデミット、ハース、リゲティの20世紀を代表する木管五重奏の名曲と、知られざる名作曲家カール・ピルスの作品を、若きスターたちがお届けする要注目盤のデビュー・アルバムです。

 2タイトル目はCMCD-28305『高橋アキ プレイズ エリック・サティ-1』(CMCD-28305)です。
 サティのピアノ作品演奏の第一人者にして、日本における「サティ再発見」の立役者でもある高橋アキが、ついにカメラータでサティ作品の再録音をスタートさせました。
 収録曲目は、サティ10代の作「アレグロ」や「ワルツ=バレエ」、〈黒猫〉(シャ・ノワール)時代の代表作「ジムノペディ」、それに続く「グノシエンヌ」など、初期作品を中心に数々の名曲をチョイス。ブックレットには、高橋アキとともにわが国のサティ受容に大きな役割を果たした秋山邦晴による曲目解説が掲載されています。

 3タイトル目はCMCD-99081『プロコフィエフ:フルート・ソナタ 作品94/カール=ハインツ・シュッツ、赤堀絵里子』(CMCD-99081)です。
 いまクラシック界で最も注目をあつめるフルーティストのひとり、カール=ハインツ・シュッツ。2011年12月にウィーン・フィル首席フルート奏者に就任以来、さらなる飛躍を続ける若き才能がその実力を披露する待望のソロ・アルバムです。収録作はプロコフィエフ、ヒンデミット、ラウバー、マルタン。赤堀絵里子(ピアノ)の好サポートも光ります。
 なお、来月7月25日には、同デュオによるアルバムの第2弾の発売も予定されています。

 4タイトル目はCAMP-8018~9CAMP-8020『テレマン:幻想曲&パルティータ集/シェレンベルガー、シュース&ラダウアー』(CAMP-8018~9)、5タイトル目は『モーツァルト:オーボエ四重奏曲&ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉/シェレンベルガー、ギグルベルガー、シュリヒティヒ、ヤン』(CAMP-8020)です。
 名オーボエ奏者、ハンスイェルク・シェレンベルガー率いるドイツのレーベル“CAMPANELLA MUSICA”(カンパネラ・ムジカ)から久々のニュー・アルバムです。過去のアルバムはいずれも日本のレーベルではなかなか聴くことのできない玄人好みのラインアップと、一流の演奏家たちによるハイ・レベルの演奏、そして納得の音質で日本のクラシック・ファンに大変好評を博してきました。
 4タイトル目はテレマンのフラウト・トラヴェルソのために書かれた無伴奏オーボエのための幻想曲と、ハープとコントラバスを迎えての小室内楽曲集を収録しました。5タイトル目はモーツァルトの四重奏曲 K.370(368b)と、ハイドンの弦楽四重奏曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」のオーボエ四重奏版を収録しました。どちらのタイトルもシェレンベルガー自身による解説と、その日本語訳つきです。

カメラータ・シュルツよりヴォルフガング・シュルツ追悼盤に寄せてメッセージが届きました

2013 年 5 月 27 日 月曜日

 ヴォルフガング・シュルツの追悼盤『ライネッケ、ドップラー、ニールセン:フルート協奏曲集/ヴォルフガング・シュルツ、マティアス・シュルツ、キンボー・イシイ=エトウ、カメラータ・シュルツ』(CMCD-28268)によせて、この録音に参加した、シュルツ氏創設のオーケストラ“カメラータ・シュルツ”より、メッセージが届きました。

 親愛なる聴衆のみなさま

 2013年3月28日、ヴォルフガング・シュルツは67歳で逝去しました。その翌日から私たちに届くメッセージに目をとおすと、彼には二人の子どものほかにも、多くの子どもたちがいたことを認識させてくれます。世界中の数多くの音楽家が、自分にとって、ヴォルフガング・シュルツは芸術家、音楽家、教育者としてだけでなく、よき助言者であり、まるで父親のような存在であったということを伝えてくれました。彼のもたらした影響は多大であり、そして私たちはその支えを失ったことになります。聴衆のみなさまは唯一無二の音楽家を、学生たちは根気よく指導してくれる教師を、家族は大切な息子、夫、兄弟、父親を亡くしました。
 この最新盤は、2012年初旬に録音されました。ヴォルフガング・シュルツは、そのときにはすでに体を病んでいたと察せられます。しかし、彼の演奏はそのようなことをまったく感じさせず、その音楽からは愛と音楽への専心が伝わってきます。「愛」と「音楽」、それは彼が生涯を捧げたものです。
 私たちの心に大きな温もりをもたらし、音楽に対する向き合い方を示してくれたヴォルフガングに感謝をこめて。                     

                                                                 シュルツ・ファミリー

2013年5月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2013 年 5 月 25 日 土曜日

 カメラータの6月新譜(5月25日発売)は3タイトルです。

CMCD-28268 1枚目は 『ライネッケ、ドップラー、ニールセン:フルート協奏曲集/ヴォルフガング・シュルツ、マティアス・シュルツ、キンボー・イシイ=エトウ、カメラータ・シュルツ』(CMCD-28268)です。
 「シュルツ氏の演奏にじっくりと耳を傾け、そこに息づく音楽への愛情と情熱、そして二つとない人生賛歌にも似た、人間的で、温かいメッセージを聴き取りたい。そうした感動を聴き手一人一人が抱く限りシュルツ氏の生命は終わることはない、と思えるからである。……諸石幸生氏(CDブックレットより)
 2013年3月に急逝した元ウィーン・フィル首席フルート奏者、ヴォルフガング・シュルツ (フルート)の追悼盤です。ドップラーの2本フルートの作品で息の合った演奏を披露するのは息子のマティアス・シュルツ(フルート)。バックを固めるオーケストラは“シュルツ・ファミリー”とも言うべきカメラータ・シュルツ。指揮は本作がカメラータから初の音源となるキンボー・イシイ=エトウが参加しました。ヴォルフガング・シュルツの冥福を祈るとともに、日本でも多くの聴衆から愛された世界的奏者による名演を是非お聴きください。

AKCD-002 2枚目は『藍川由美「童謡ジャズ」をうたう』(AKCD-002)です。
 大正時代に日本へ入ってきた「ジャズ」。同じく大正生まれの「童謡」にはいくつかの共通項があり、大正末期から昭和初期にかけて「童謡ジャズ」という新しいジャンルが誕生し爆発的にヒットしました。文部省唱歌までもがジャズ風アレンジで歌われた当時に思いを馳せ、「日本のうた」の第一人者、藍川由美がジャズ・ピアニスト、福田重男とともに歴史の1ページを開く興味深いアルバムです。

CDT-1094 3枚目は 『J.S.バッハ&カサド:無伴奏チェロ組曲/窪田亮』(CDT-1094)です。
 東京藝術大学大学院修了後、ウィーン大学で研鑽を積み、ソロ、室内楽、オーケストラで活躍する気鋭のチェリスト、窪田亮(くぼた・りょう)が挑む、無伴奏チェロ組曲作品の精髄。宇宙的感覚と自由な精神世界が混合一体となったJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」から第1番および第2番、名チェリスト、ガスパール・カサドが故国スペインの精神を十全に込めたソロの傑作「チェロ組曲」を収録しました。

レコーディング・ニュース(2012年3〜4月/ウィーン)

2012 年 5 月 8 日 火曜日

●ヴォルフガング・シュルツ(fl)のコンチェルト・レコーディング/キンボー(指揮)カメラータ・シュルツ
2012年3月13〜15日/スタジオ・バウムガルテン(ウィーン)
【曲目】
カール・ライネッケ
(1824~1910):フルート協奏曲 ニ長調 作品283
フランツ・ドップラー(1821~1883):2本のフルートのための協奏曲 ニ短調(アンドラーシュ・アドリアン校訂版)
カール・ニールセン(1865~1931):フルート協奏曲

 2011年で65歳を迎えたヴォルフガング・シュルツは、いよいよウィーン・フィルを引退することになりました。彼の後継者を決めるウィーン・フィルのソロ・フルーティストのオーディションに合格した、いまフルート界で話題のカール=ハインツ・シュッツがウィーン交響楽団から移ってくるのを待って引退と決まっていましたが、シュッツとウィーン交響楽団の契約が2011年の12月まで残っており、シュルツの引退も2011年度中は延長となっていました。
 そして2012年。やっと時間もでき、曲をさらうにも余裕ができたとあって、3月13日から、永年録音したかった3曲のフルート協奏曲に取り組むことになりました。 (さらに…)

2012年3月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2012 年 3 月 25 日 日曜日

 カメラータの4月新譜(3月25日発売)2タイトルをご紹介いたします。

CMCD-28248 1枚目は『Dedicated to Piccolo〜ラスト・レコーディング/ギュンター・フォーグルマイヤー、シュテファン・メンドル』(CMCD-28248)です。
 『フォーグルマイヤーが私の弟子となったのは、彼が14歳の時のこと。ほどなくして彼は、私がそれまで見てきた生徒の中でもっとも才能に溢れている存在であることを、身をもって示してくれた。願わくば“バーディ”という愛称で親しまれた彼が、私たちの記憶の中で、いつまでも生き続けてくれますように。』……ヴォルフガング・シュルツ
 2012年1月、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のフルート奏者ギュンター・フォーグルマイヤーが永眠されました。本アルバムは2011年の来日ツアーにあわせて制作がスタートしましたが、フォーグルマイヤーの急逝により、残念ながら彼の最初で最後のピッコロのための作品集となりました。ファンのみならず団員からも愛されたフォーグルマイヤーによるラスト・アルバムをぜひお聴きください。

CMCD-15129〜30 2枚目は『ハイドン:2本のフルートのための「エルデーディ四重奏曲 作品76」/ヴォルフガング&マティアス・シュルツ』(CMCD-15129〜30)です。
 ヴォルフガング・シュルツはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者としての輝かしいキャリアを終えつつも、熟練の技と豊かな歌心はいまだ健在。優雅な風格をたたえたフルート奏者として活躍するシュルツとその息子マティアス・シュルツによる、フルート・デュオのアルバムです。ハイドンの「五度」「皇帝」など名曲で知られる「エルデーディ四重奏曲」を2本のフルートのために編曲した、シンプルながらも豊かな味わいを持つ魅力的な作品を収録。シュルツ親子による豊かな味わいに富んだフルート・デュオはフルート愛好家必聴のアルバムです。