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バウスフィールド、西村朗、日野妙果のアルバムが『レコード芸術』特選・準特選盤に

2018 年 9 月 20 日 木曜日

8月に発売されたCD、『ラフマニノフ:トロンボーン・ソナタ 作品19(原曲:チェロ・ソナタ)/バウスフィールド』(CMCD-28358)と『西村朗 四神/インデアミューレ&いずみシンフォニエッタ大阪【西村 朗 作品集 18】』(CMCD-28359)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2018年10月号)で【特選盤】に、『夕映えの中に─シューベルト歌曲集/日野妙果』(CMCD-28360)が【準特選盤】に選出されました。

CMCD-28358『ラフマニノフ:トロンボーン・ソナタ 作品19』は、佐伯茂樹氏から「(バウスフィールドの多種多様な)技巧が音楽表現の必然として用いられている点は高く評価したい。レガートの美しさも含めて、トロンボーンという楽器の可能性を知ることができる1枚である」と評され、後藤洋氏からは「技術の完璧さと、他のどの楽器とも違うトロンボーンとしての音楽表現の徹底に唖然とするばかりで、オリジナルが何の楽器のための作品かはどうでもよくなってしまう」と評されました。

CMCD-28359『西村朗 四神』は、長木誠司氏から、「(四神は)西村ワールド炸裂というところだが、インデアミューレの巧みなアーティキュレーション、グリッサンドや微分音を用いた妖艶な音の揺れ、闊達なフィンガリング等々、類い稀な技術なくしてはありえなかった作品であろう」と評され、白石美雪氏からは「(〈リンカネイション〉の〈めざめ〉は)「新古今和歌集」からの2音を用いたソプラノの独唱が入り、歌詞の間はヴォカリーズでつなぐ。声はオーケストラの響きの上で、見事に輝かせている。太田真紀の明瞭な発音もあって、日本語が聴きとりやすい」と評されました。

CMCD-28360『夕映えの中に─シューベルト歌曲集』は、堀内修氏から「詞がとてもわかり易い。というより歌が歌われている詞の内容を届けようと歌われているので、どの歌もつい耳を傾け、放っておいたら相づちを打ったり首を振ったりしながら、聞き入ってしまいそうになる」と評され、城所孝吉氏からは「歌には独特の暖かみと親近感が溢れている。(中略)歌い込んできた経緯がはっきりと分かり、『自分の歌』になっているところが素晴らしい。(中略)全21曲を聴き続けることは、筆者にとっても喜びだった」と評されました

2018年8月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2018 年 8 月 25 日 土曜日

カメラータの9月新譜(8月25日発売)は3タイトルです。

CMCD-283581タイトル目は『ラフマニノフ:トロンボーン・ソナタ 作品19(原曲:チェロ・ソナタ)/バウスフィールド』(CMCD-28358)です。

「このアルバムで聴かれるバウスフィールドの音楽は、「トロンボーンらしさ」に縛られたものではなく、あらゆる事象や感情の襞を音にするために、音色や表現のパレットを無限大に広げている(中略)独奏楽器としてのトロンボーンを弦楽器や声楽に比肩しうるものにしようとする彼の活動から目を離さないようにしようではないか」──佐伯茂樹[ブックレットより]

世界的名手、イアン・バウスフィールドのカメラータ・レコーディング第4弾は、稀代のメロディー・メーカー、ラフマニノフのチェロ・ソナタと歌曲です。豊かな表現力に、トロンボーン音楽の可能性を感じさせてくれる注目の新譜です。

CMCD-283592タイトル目は『西村朗 四神/インデアミューレ&いずみシンフォニエッタ大阪【西村 朗 作品集 18】』(CMCD-28359)です。

高い評価を受けた2000年のオーボエ協奏曲「迦楼羅」から18年、世界的名手トーマス・インデアミューレいずみシンフォニエッタ大阪のために、西村朗が構想十年の後に書下ろしたオーボエ協奏曲の最新作「四神」。

中国古代発祥の四種の霊獣と関連付けられた、四種のオーボエ属の楽器、朱雀=コーラングレ、白虎=オーボエ・ダ・モーレ、玄武=バス・オーボエ、青龍=オーボエが躍動する、オーボエ協奏曲の新たな名作が誕生しました。ほかに、オーボエとピアノのための「沈黙の秋」、「室内交響曲」シリーズ最新作の第5番〈リンカネイション[転生]〉を収録。第2楽章では、新古今和歌集から西村自身が新たに構成したテキストを太田真紀が歌います。

CMCD-283603タイトル目は『夕映えの中に─シューベルト歌曲集/日野妙果』(CMCD-28360)です。

ウィーンを拠点にヨーロッパ、日本で活躍するメゾ・ソプラノ日野妙果のアルバム第2弾は、シューベルト歌曲集。世界屈指の歌手たちからの絶大なる信頼に応えてきたピアノ演奏でリート伴奏の第一人者として名高い小林道夫を共演者に得て、日野が住むウィーンの香りや匂いを歌唱に自然に持ち込みながら、深い理解のもとにシューベルトの世界を表現。

高い評価を得た日本歌曲を収めた第1弾『沙羅』に続く、必聴のアルバムです。

西村朗「迦楼羅」日経新聞で紹介!

2018 年 2 月 16 日 金曜日

CMCD-2818428CM-523日本経済新聞で2月13日よりスタートした、音楽評論家林田直樹氏による連載「音楽と響き合う美」。初回はモネの「睡蓮」が「目で観ることのできる、壮麗な交響曲」と紹介され、氏ならではの視点で美術と音楽が結び付けられた、興味深い連載となっています。

15日掲載の第2回では、奈良・興福寺の「迦楼羅」像と、西村朗の「迦楼羅」(オーボエ協奏曲版独奏オーボエ版)が紹介されています。

「傑出した音楽」と紹介されたその音楽のCDは、いずれも弊社よりリリースされておりますので、この機会に、新聞の連載記事とともに、是非お聴きください。

西村朗:オーボエ協奏曲「迦楼羅」(28CM-523)
西村朗:独奏オーボエのための「迦楼羅」(CMCD-28184)

2017年12月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2017 年 12 月 25 日 月曜日

カメラータの1月新譜(12月25日発売)は2タイトルです。

CMCD-283551タイトル目は『テレマン:小室内楽曲集(6つのパルティータ)/トーマス・インデアミューレ、クラウディオ・ブリツィ』(CMCD-28355)です。
『無伴奏オーボエのための12の幻想曲』での秀演が記憶に新しい名手トーマス・インデアミューレの次なるテレマン・アルバムは、オーボエ奏者のために書かれた「小室内楽曲集(6つのパルティータ)」。名パートナー、クラウディオ・ブリツィを共演者に迎え、クラヴィオルガンとのデュオで、色彩豊かでヴァラエティに富む名作の魅力を存分に伝えます。音楽家のリファレンスともなる高い資料的価値をもちながらも、演奏を聴く楽しみに心躍る、本作品の決定盤です。

CMCD-990852タイトル目は『白石敬子リサイタル 2017 ─デビュー50周年記念─』(CMCD-99085)です。
「白石さんが綿密に追求し続けたその歌唱は、どんどん声の芸術の奥義とも言える高い表現力を持つようになった。(中略)2017年のリサイタルは、その極みであり、彼女の自由で明快な歌唱の頂点に来たことを示す素晴らしいコンサートであった」
(プロデューサー:井阪紘/CDブックレットより)
日本人初のウィーン国立歌劇場専属歌手、白石敬子のデビュー50周年を記念し、2017年10月に東京・紀尾井ホールで行われたリサイタルのライヴ盤が早くも登場。シューベルト、シュトラウス、ブラームス、ヴォルフの歌曲から日本歌曲、そして万感の思いをこめて歌われる「ウィーン、わが夢の街」。歌と共に歩んだ白石の50年を収めたアルバムです。

2016年11月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2016 年 11 月 25 日 金曜日

CMCD-28341カメラータの12月新譜(10月25日発売)は『シルヴェストリーニ:ホラエ・ヴォルビレス─オーボエ・ソロ作品集/インデアミューレ』(CMCD-28341)です。

バロック周辺の作品によるアルバム・リリースが続いたトーマス・インデアミューレが久々に放つ、現代オーボエ・ソロ作品集。ジル・シルヴェストリーニが彼のために書き上げた表題作、ダーフィト・フィリップ・ヘフティが彼の要請により協奏曲を改作した壮大な作品から、エレクトロ=アコースティック・オーボエのための自作曲まで、独奏曲であることを忘れ去るほどの色彩豊かな作品が収録されています。

稀代の名手が本領を発揮し、オーボエの可能性を極限まで引き出した、鮮烈なソロ・アルバムの登場です。

2016年6月新譜のご案内[HQMストア高音質配信]

2016 年 6 月 20 日 月曜日

HQMD-10060高品質なハイレゾ音源を配信中のHQMストアで、6月18日からトーマス・インデアミューレの最新タイトルの配信が始まりました。

バロックから現代まで、オーボエのレパートリー全般に渡る作品を、完成度の高い演奏でレコーディングし続けているトーマス・インデアミューレ。今回、彼が満を持して臨んだのは、テレマンの名作「12の幻想曲」です。師ハインツ・ホリガーによってオーボエの重要なレパートリーとして定着したこの作品を、インデアミューレは、楽器の概念がもたらす表現上の足枷を一切取り払い、卓越した音楽表現でテレマンの芸術を紡ぎ出しています。

流麗なインデアミューレの演奏、録音場所の聖クローチェ美術館の豊かな響きをハイレゾでお楽しみください。

★名手インデアミューレが紡ぎだす楽器を超えた自由な音楽表現
『テレマン:無伴奏オーボエのための12の幻想曲/トーマス・インデアミューレ』
フォーマット:24bit/192kHz FLACファイル形式/48kHz ALACファイル形式(※クラウド対応)/DRMフリー
(HQMD-10060/2016年6月18日配信開始)

■その他、配信中のタイトルは「HQMストア」でご案内しています。

2016年3月新譜のご案内[HQMストア高音質配信]

2016 年 3 月 4 日 金曜日

HQMD-10057いまやオーディオ・マニアだけではなく、一般の音楽ファンにも浸透しつつあるハイレゾ音源。そのハイレゾ音源を好評配信中のHQMストアで、3月4日から最新タイトルの配信が始まりました。

名手トーマス・インデアミューレによるバッハのオーボエ協奏曲集が遂に登場しました。バッハが活用したオーボエ、とりわけ好んだオーボエ・ダモーレのための協奏曲を、インデアミューレは完全に手中に収め、闊達かつ精緻な演奏を繰り広げています。名高い「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」でソロを務めたパオロ・フランチェスキーニ、イタリアのイ・ソリスティ・ペルージャとインデアミューレは長年の信頼関係で結ばれており、今回も伸びやかな演奏が生み出されています。

★稀代の名手によるバッハのオーボエ&オーボエ・ダモーレ協奏曲集、遂に登場!
『バッハ:オーボエ協奏曲集/トーマス・インデアミューレ』
フォーマット:24bit/192kHz FLACファイル形式/48kHz ALACファイル形式(※クラウド対応)/DRMフリー
(HQMD-10057/2016年3月4日配信開始)

■その他、配信中のタイトルは「HQMストア」でご案内しています。

2016年1月30日新譜のご案内[クラシック/CD]

2016 年 1 月 25 日 月曜日

カメラータの2月新譜(※今月は1月30日の発売となります)は2タイトルです。

1タイトル目はCMCD-28330『バッハ:オーボエ協奏曲集/トーマス・インデアミューレ』(CMCD-28330)です。

稀代の名手トーマス・インデアミューレによるバッハのオーボエ協奏曲集が遂に登場しました。バッハが活用したオーボエ、とりわけ好んだオーボエ・ダモーレのための協奏曲を、インデアミューレは完全に手中に収め、闊達かつ精緻な演奏を繰り広げています。名高い「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」でソロを務めたパオロ・フランチェスキーニ、イタリアのイ・ソリスティ・ペルージャとインデアミューレは長年の信頼関係で結ばれており、今回も伸びやかな演奏が生み出されています。

2タイトル目はCMCD-28332『四戸世紀 クラリネット・リサイタル〜東京ライヴ2014』(CMCD-28332)です。

カラヤン全盛時のベルリンで20年間ドイツの著名オーケストラの奏者として活躍、帰国後は読売日響の首席奏者、ソリスト、室内楽奏者などとして20年、日本を代表するクラリネット奏者として40年に渡り存在感を示し続けている四戸世紀。2014年6月、その四戸が信頼する仲間の共演を得てトッパンホールで行ったリサイタルは、バッハの無伴奏、ベルクの室内楽からモーツァルトの協奏曲まで、クラリネット音楽の魅力を様々な角度から存分に示し、各方面から絶賛されました。本アルバムではそのリサイタルでの名演を完全収録しました。

2015年8月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2015 年 8 月 25 日 火曜日

 カメラータの9月新譜(8月25日発売)は2タイトルです。

 1タイトル目はCMCD-28325『アレス・ワルツァー!/ヒンターフーバー プレイズ ワルツ』(CMCD-28325)です。
 「アレス・ワルツァー、皆様ワルツを!」。ウィーンの大舞踏会の開始を告げる有名なこの言葉を冠した本アルバムでは、オーストリアを代表するピアノの名手クリストファー・ヒンターフーバーが、オーストリア/ウィーンに関わりの深い様々な「ダンス音楽」を収録しています。シューベルトのレントラー、J.シュトラウスのワルツやポルカの編曲作品から、ラヴェルによるウィンナ・ワルツへのオマージュまで、華麗なピアニズムを駆使しつつ、親密なダンス音楽の本質を表現しています。

 2タイトル目はCMCD-28324『テレマン:無伴奏オーボエのための12の幻想曲/トーマス・インデアミューレ』(CMCD-28324)です。
 バロックから現代まで、オーボエのレパートリー全般に渡る作品を、完成度の高い演奏でレコーディングし続けているトーマス・インデアミューレ。今回、彼が満を持して臨んだのは、テレマンの名作「12の幻想曲」です。師ハインツ・ホリガーによってオーボエの重要なレパートリーとして定着したこの作品を、インデアミューレは、楽器の概念がもたらす表現上の足枷を一切取り払い、卓越した音楽表現でテレマンの芸術を紡ぎ出しています。

 なお、ヒンターフーバーのアルバムは『レコード芸術』誌最新刊(2015年9月号)の「先取り! 最新盤レヴュー」にて、インデアミューレのアルバムは同誌の「New Disc Collection」コーナーにてそれぞれ紹介されていますので、こちらも是非ご覧ください。

2014年7月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2014 年 7 月 25 日 金曜日

 カメラータの8月新譜(7月25日発売)は4タイトルです。

 1タイトル目はCMCD-99082『ブラームス:フルート・ソナタ 作品120(原曲:クラリネット・ソナタ 作品120)/カール=ハインツ・シュッツ、赤堀絵里子』(CMCD-99082)です。
 先月発売された『プロコフィエフ:フルート・ソナタ 作品94』(CMCD-99081)も好評の、ウィーン・フィル首席フルート奏者として躍進を続けるカール=ハインツ・シュッツが、自身の編曲によりブラームスの名作クラリネット・ソナタに挑んだ意欲作。サン=サーンス、そしてフルートの名手として名を馳せたゴベールの小品とともに、フルートの美しい音色に彩られたアルバムです。ピアノは前作と同じく赤堀絵里子が参加しています。



 2タイトル目はCMCD-28308『古典派オーボエ協奏曲集/インデアミューレ、トゥルコヴィッチ、エストニア国立交響楽団』(CMCD-28308)です。
 これまでロマン派の名曲・秘曲を採り上げてきたトーマス・インデアミューレ(オーボエ)×ミラン・トゥルコヴィッチ(指揮)×エストニア国立交響楽団によるオーボエ協奏曲集の第3弾となるアルバムの登場です。今回は18世紀後半から19世紀初頭に作曲されたオーボエ協奏曲3曲を収録しました。
 卓越した演奏技術を誇る世界的オーボエ奏者インデアミューレと、トゥルコヴィッチ率いるエストニア響が贈る極上のコンチェルトをお楽しみください。


 3タイトル目はCMCD-28309『若き日のリヒャルト・シュトラウスとピアノ/コスタンティーノ・カテーナ、サヴィニオ弦楽四重奏団』(CMCD-28309)です。
 今年で生誕150年を迎えるリヒャルト・シュトラウス(1864〜1949)。歌曲、交響詩、オペラの作曲家として名高いR.シュトラウスですが、彼が若き日に多く作曲したのは室内楽曲や器楽曲でした。
 本アルバムでは、R.シュトラウスが11歳の頃に作曲したと伝えられる四重奏曲から29歳の作品までを、イタリアの実力派ピアニスト、コスタンティーノ・カテーナが華麗に演奏。ゲストのサヴィニオ弦楽四重奏団との息の合ったコンビネーションで、R.シュトラウスのもうひとつの世界へと誘います。


 4タイトル目はCMCD-28307『ソロ・フルートの芸術/酒井秀明』(CMCD-28307)です。
 酒井秀明はデトモルト北西ドイツ音楽大学に入学しパウル・マイゼン教授に師事、ミュンヘンとジュネーヴの2大コンクールに上位入賞を果たし、フィルハーモニア・フンガリカ管弦楽団首席奏者などを歴任。1995年に帰国しソリスト、教育者として日本のフルート界で幅広く活躍中フルーティストです。
 本アルバムではクーラウ、ドビュッシー、オネゲル、カーク=エラートなど、無伴奏フル−ト曲の名作を多数セレクト。力強い音色洗練された明晰な表現、エレガンスに溢れたフレージングを駆使した演奏でリスナーを魅了します。