‘キンボー・イシイ=エトウ’ タグのついている投稿

キンボー・イシイ=エトウ改名のお知らせ

2013 年 12 月 1 日 日曜日

 この度、弊社所属の指揮者、キンボー・イシイ=エトウは、2013年12月より「キンボー・イシイ」と改名し、活動を行うこととなりましたので、お知らせ致します。

 キンボー・イシイ(指揮)ンボー・イシイ」

 現在、ドイツ・マグデブルク劇場音楽総監督。欧米を中心に、日本でも活躍している。
 幼少期を日本で過ごし、ヴァイオリンを風岡裕氏に学ぶ。12歳で渡欧、ウィーン市立音楽院にてヴァイオリンをワルター・バリリ、ピアノをゲトルッド・クーバセック各氏に師事。1986年に渡米、ジュリアード音楽院にてドロシー・ディレイ、ヒョー・カンの各氏のもとで研鑽を積むが、左手の故障(局所性ジストニア)のためヴァイオリンを断念、指揮に転向する。

 1992年より小澤征爾、マイケル・チャーリー、小松長生の各氏に指揮法を師事。またマネス音楽院にて楽曲分析及び作曲法を学び、当院よりジョージ&エリザベス・グレゴリー賞を受賞する。
 1993年、1995年のタングルウッド音楽祭に奨学生として参加し、小澤征爾、サイモン・ラトル等に師事。
 1995年、デンマークで開催されたニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで4位入賞。
 1996年~98年には、ボストン交響楽団とニューヨーク・フィルの定期演奏会、及びタングルウッド音楽祭にて小澤征爾、サイモン・ラトル、ベルナルド・ハイティンク、アンドレ・プレヴィン各氏の副指揮者を務めた他、1996~1999年にはC.W.ポスト室内楽音楽祭に講師として招かれた。

 1999~2007年 ニューヨーク州カユーガ室内管弦楽団音楽監督
 2006~2008年 ベルリン・コーミッシェ・オーパー(KOB)首席カペルマイスター
 2007~2012年 テキサス州アマリロ交響楽団音楽監督
 2009~2013年 大阪交響楽団首席客演指揮者
 KOBではオペラ『魔笛』、『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『フィデリオ』、『セビリャの理髪師』、『リゴレット』、『トゥーランドット』、『こうもり』、『ホフマン物語』、『子供と魔法』、『売られた花嫁』、『金鶏』、『こびと』、『フィレンツェの悲劇』やオーケストラ・コンサートなどで質の高いパフォーマンスを披露した。
 現在在籍中のマグデブルグ劇場では、これまでに『ランメルモールのルチア』、『魔弾の射手』、『イェヌーファ』、『蝶々夫人』、『ホフマン物語』、『後宮からの逃走』、『トリスタンとイゾルデ』、『マクベス』のプレミエを指揮し、今後『ばらの騎士』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『ラ・ボエーム』等のプレミエを予定している。

 これまでに客演指揮者として、ポツダム室内アカデミー、ドイツ室内管弦楽団、アウグスブルク歌劇場管弦楽団、ボーフム交響楽団(ドイツ)、ネザーランド・フィルハーモニー交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー交響楽団、マンチェスター・カメラータ(イギリス)、シレジア・フィルハーモニー(ポーランド)、ソナユラン交響楽団(デンマーク)、ボストン交響楽団室内管弦楽団、コスタ・リカ国立交響楽団、リマ・フィルハーモニック(ペルー)、上海交響楽団、台湾国家交響楽団、中国放送交響楽団等を指揮。
 日本においては、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、大阪交響楽団、九州交響楽団、札幌交響楽団等を指揮、また草津夏期国際音楽祭にも出演している。

 2010年、「第9回斎藤秀雄メモリアル基金賞」指揮者部門受賞。賞金は、次世代の音楽家育成に貢献したいという当人の意向により、ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラに全額寄付された。

キンボー・イシイ オフィシャル・ホームページ

(2013年12月現在)

 

 日本での演奏活動をより一層充実させていきたい所存ですので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

2013年9月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2013 年 9 月 25 日 水曜日

カメラータの10月新譜(9月25日発売)は3タイトルです。

CMCD-28230 1枚目は『ベルカント─クラリネットによるオペラ名アリア集/カール・ライスター』(CMCD-28230)です。
 長きにわたりカメラータに幾多の名演奏をのこしてきたクラリネットの巨匠、カール・ライスターのラスト・アルバムの登場です。ライスター自身が名付け、文字どおりオペラの編曲作品を集めて収録した本作には、円熟を極めた巨匠の歌心溢れる至芸がつまっています。ベルリン・フィルを支え、またソリストとしても不動の地位を築いた“キング・オブ・クラリネット”の演奏芸術の集大成にふさわしい必聴盤です。

CMCD-20202〜3 2枚目は『團伊玖磨:オペラ『夕鶴』(全曲)』(CMCD-20202〜3)です。
 「長らく途絶えていた伊藤京子さんの絶唱、オペラ『夕鶴』が、再び世の中に出ることは、心からの喜びです。このディスクは、当時輝かしく生まれた読売日本交響楽団、そして、オペラの指揮者として栄光を築きつつあった、若杉弘さんの指揮と共に、名盤として、一日も早く再び世に出ることが望まれているものでした。」……團伊玖磨(オリジナルCDブックレットより)
 1997年にビクターエンタテインメントよりCDが発売されて以来、長らく再発売が望まれていた日本オペラ史に燦然と輝く金字塔、伊藤京子のオペラ『夕鶴』CDが待望の復活! 日本を代表する名歌手たちの熱演をご堪能ください。

CMCD-28289 3枚目は『メモリー・オブ・ヴォルフガング・シュルツ/ヴォルフガング・シュルツ、アンサンブル・ウィーン=ベルリン 他』(CMCD-28289)です。
 2013年3月、惜しまれつつ逝去した世界的フルート奏者、ヴォルフガング・シュルツの追悼盤の第2弾です。煌びやかなフルートの音色と、気心の知れた共演者たちとのアンサンブルで多くの聴衆を魅了した、2011、12年の『草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル』での演奏に加え、中心メンバーとして活動を続けた“アンサンブル・ウィーン=ベルリン”の名手たちと、自身が創設した“カメラータ・シュルツ”の共演による『モーツァルト:協奏交響曲』の国内未発表音源を収録。多くの人々から愛された名手へ想いを馳せる貴重な音楽の記録です。

カメラータ・シュルツよりヴォルフガング・シュルツ追悼盤に寄せてメッセージが届きました

2013 年 5 月 27 日 月曜日

 ヴォルフガング・シュルツの追悼盤『ライネッケ、ドップラー、ニールセン:フルート協奏曲集/ヴォルフガング・シュルツ、マティアス・シュルツ、キンボー・イシイ=エトウ、カメラータ・シュルツ』(CMCD-28268)によせて、この録音に参加した、シュルツ氏創設のオーケストラ“カメラータ・シュルツ”より、メッセージが届きました。

 親愛なる聴衆のみなさま

 2013年3月28日、ヴォルフガング・シュルツは67歳で逝去しました。その翌日から私たちに届くメッセージに目をとおすと、彼には二人の子どものほかにも、多くの子どもたちがいたことを認識させてくれます。世界中の数多くの音楽家が、自分にとって、ヴォルフガング・シュルツは芸術家、音楽家、教育者としてだけでなく、よき助言者であり、まるで父親のような存在であったということを伝えてくれました。彼のもたらした影響は多大であり、そして私たちはその支えを失ったことになります。聴衆のみなさまは唯一無二の音楽家を、学生たちは根気よく指導してくれる教師を、家族は大切な息子、夫、兄弟、父親を亡くしました。
 この最新盤は、2012年初旬に録音されました。ヴォルフガング・シュルツは、そのときにはすでに体を病んでいたと察せられます。しかし、彼の演奏はそのようなことをまったく感じさせず、その音楽からは愛と音楽への専心が伝わってきます。「愛」と「音楽」、それは彼が生涯を捧げたものです。
 私たちの心に大きな温もりをもたらし、音楽に対する向き合い方を示してくれたヴォルフガングに感謝をこめて。                     

                                                                 シュルツ・ファミリー

2013年5月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2013 年 5 月 25 日 土曜日

 カメラータの6月新譜(5月25日発売)は3タイトルです。

CMCD-28268 1枚目は 『ライネッケ、ドップラー、ニールセン:フルート協奏曲集/ヴォルフガング・シュルツ、マティアス・シュルツ、キンボー・イシイ=エトウ、カメラータ・シュルツ』(CMCD-28268)です。
 「シュルツ氏の演奏にじっくりと耳を傾け、そこに息づく音楽への愛情と情熱、そして二つとない人生賛歌にも似た、人間的で、温かいメッセージを聴き取りたい。そうした感動を聴き手一人一人が抱く限りシュルツ氏の生命は終わることはない、と思えるからである。……諸石幸生氏(CDブックレットより)
 2013年3月に急逝した元ウィーン・フィル首席フルート奏者、ヴォルフガング・シュルツ (フルート)の追悼盤です。ドップラーの2本フルートの作品で息の合った演奏を披露するのは息子のマティアス・シュルツ(フルート)。バックを固めるオーケストラは“シュルツ・ファミリー”とも言うべきカメラータ・シュルツ。指揮は本作がカメラータから初の音源となるキンボー・イシイ=エトウが参加しました。ヴォルフガング・シュルツの冥福を祈るとともに、日本でも多くの聴衆から愛された世界的奏者による名演を是非お聴きください。

AKCD-002 2枚目は『藍川由美「童謡ジャズ」をうたう』(AKCD-002)です。
 大正時代に日本へ入ってきた「ジャズ」。同じく大正生まれの「童謡」にはいくつかの共通項があり、大正末期から昭和初期にかけて「童謡ジャズ」という新しいジャンルが誕生し爆発的にヒットしました。文部省唱歌までもがジャズ風アレンジで歌われた当時に思いを馳せ、「日本のうた」の第一人者、藍川由美がジャズ・ピアニスト、福田重男とともに歴史の1ページを開く興味深いアルバムです。

CDT-1094 3枚目は 『J.S.バッハ&カサド:無伴奏チェロ組曲/窪田亮』(CDT-1094)です。
 東京藝術大学大学院修了後、ウィーン大学で研鑽を積み、ソロ、室内楽、オーケストラで活躍する気鋭のチェリスト、窪田亮(くぼた・りょう)が挑む、無伴奏チェロ組曲作品の精髄。宇宙的感覚と自由な精神世界が混合一体となったJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」から第1番および第2番、名チェリスト、ガスパール・カサドが故国スペインの精神を十全に込めたソロの傑作「チェロ組曲」を収録しました。

指揮者変更のお知らせ

2012 年 9 月 24 日 月曜日

群馬交響楽団第486回定期演奏会(11月24日(土)18:45開演・会場:群馬音楽センター)に出演を予定しておりました指揮者:キンボー・イシイ=エトウが都合により来日が不可能となり出演出来なくなりました。
つきましては、川瀬賢太郎が代わって出演致します。なお、曲目に変更はございません。
お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、事情ご賢察の上、何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます。

詳しくは群馬交響楽団の公式サイトをご覧ください。

レコーディング・ニュース(2012年3〜4月/ウィーン)

2012 年 5 月 8 日 火曜日

●ヴォルフガング・シュルツ(fl)のコンチェルト・レコーディング/キンボー(指揮)カメラータ・シュルツ
2012年3月13〜15日/スタジオ・バウムガルテン(ウィーン)
【曲目】
カール・ライネッケ
(1824~1910):フルート協奏曲 ニ長調 作品283
フランツ・ドップラー(1821~1883):2本のフルートのための協奏曲 ニ短調(アンドラーシュ・アドリアン校訂版)
カール・ニールセン(1865~1931):フルート協奏曲

 2011年で65歳を迎えたヴォルフガング・シュルツは、いよいよウィーン・フィルを引退することになりました。彼の後継者を決めるウィーン・フィルのソロ・フルーティストのオーディションに合格した、いまフルート界で話題のカール=ハインツ・シュッツがウィーン交響楽団から移ってくるのを待って引退と決まっていましたが、シュッツとウィーン交響楽団の契約が2011年の12月まで残っており、シュルツの引退も2011年度中は延長となっていました。
 そして2012年。やっと時間もでき、曲をさらうにも余裕ができたとあって、3月13日から、永年録音したかった3曲のフルート協奏曲に取り組むことになりました。 (さらに…)