‘ジェンマ・ベルタニョッリ’ タグのついている投稿

2014年10月新譜のご案内[HQMストア高音質配信]

2014 年 10 月 17 日 金曜日

HQMD-10044 いま音楽ファンやオーディオ・マニアの間で最もホットな話題のひとつである“ハイレゾ”。そのハイレゾ音源を扱いやすいDRMフリーで配信、ハイエンド・オーディオ・ファンからPCで音楽を楽しむリスナーまで、各方面から注目を集めているHQMストア。10月配信の『ジェンマ・ベルタニョッリ─ポートレート』をご案内します。

 イタリア人コロラトゥーラ・ソプラノのジェンマ・ベルタニョッリは、ヨーロッパの主要オペラハウスで活躍する名歌手として知られ、特にバロック音楽で高い評価を受けています。その彼女が、鍵盤楽器の奇才クラウディオ・ブリツィやイタリアの室内オーケストラとともに、モーツァルトの歌曲や名曲「エクスルターテ・ユビラーテ」、ヴィヴァルディ、ヘンデル、モンテヴェルディ他を演奏。リスナーを魅惑の音楽の世界へと導きます。
 先行発売されたCDは「レコード芸術」誌10月号で【準特選】を受賞したほか、同号の「今月の優秀録音」にも採りあげられるなど、オーディオ的な観点からも要注目のアルバムです。
 HQMストアで先月から開始されたばかりの「HQMクラウド・サービス」にも対応しています。

★ベルタニョッリによる色彩豊かな歌の世界
『ジェンマ・ベルタニョッリ─ポートレート』
フォーマット:24bit/192kHz FLACファイル形式/48kHz ALACファイル形式(※クラウド対応)/DRMフリー
(HQMD-10044/2014年10月16日配信開始)

■その他、配信中のタイトルは「HQMストア」でご案内しています。

2014年8月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2014 年 8 月 25 日 月曜日

 カメラータの9月新譜(8月25日発売)は2タイトルです。

 1タイトル目はCMCD-28310『ジェンマ・ベルタニョッリ─ポートレート』(CMCD-28310)です。
 ヨーロッパの主要オペラハウスで活躍する一方、古楽の名歌手としても名高いイタリア人コロラトゥーラ・ソプラノのジェンマ・ベルタニョッリが、奇才クラウディオ・ブリツィとともに魅惑の音楽の世界へと導きます。モーツァルトの歌曲や名曲「エクスルターテ・ユビラーテ」、ヴィヴァルディ、ヘンデル、モンテヴェルディ他を収録。ベルタニョッリによる色彩豊かな歌を堪能できる必聴盤です。
 なお、ベルタニョッリは現在群馬県草津町で開催中の「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」にコンサート出演者およびアカデミー講師として来日中です。詳しい情報は草津アカデミーの公式サイトをご覧ください。

 2タイトル目はCMCD-28311『ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲 第8番&第9番/パノハ弦楽四重奏団』(CMCD-28311)です。
 生涯に14曲の弦楽四重奏曲を残したドヴォルジャークが、自身のスタイルの模索を経て個性を確立した第8番以降の弦楽四重奏曲7曲。チェコを代表する伝統的カルテット、パノハ弦楽四重奏団が2002年より取り組んできたこの7曲のレコーディング・プロジェクトが本アルバムでついに完結しました。同郷の作曲家への共感と慈しみに満ちたパノハ弦楽四重奏団のドヴォルジャーク。既発売のアルバムも併せてお楽しみください。

レコーディング・ニュース(2014年3月/イタリア)

2014 年 4 月 14 日 月曜日

 久しぶりに3月、イタリアのウンベルティーデに来て、ソプラノのジェンマ・ベルタニョッリと初めてレコーディングを行いました。
 2012年12月23日フィレンツェでトスカーナ交響楽団とメンデルスゾーンの第二交響曲のソリストで彼女が歌うと知って、そのためだけにわざわざ日本から彼女の声を聴きに来たのを昨日のことのように思い出します。
 前から声をかけていたとはいえ、コンサートが終わった後に、2013年の草津音楽アカデミーの講師として来てもらいたいと交渉して快諾を得て、クリスマスイブとクリスマスを一人ぼっちになりながらも、楽しい気分で過ごしました。もちろん世界中でもっとも好きな街のひとつですから、フィレンツェのクリスマスも人生の中で一度は味わっておきたかったのかも知れません。
 さて、ジェンマとはもうすっかり草津で一緒に仕事をして親しい仲ですが、イタリアに来ると、たとえばテレビで彼女がミラノのスカラ座で子供たちのために歌ったコンサートのライブを見る機会があって、彼女のこの国での人気に驚かされていました。エンニオ・モリコーネの映画で主題曲のヴォカリーゼを若い頃に担当したこともあって、広く大衆まで彼女の名前と声は知られているようです。
 彼女の声の特質はもちろん、コロラトゥーラ・ソプラノですから、声の軽さと高い声域でのすばらしいコントロールにありますが、僕の感じるのは声の純粋さ、透明でクリスタルな美しさです。音程が悪くなると、「お腹の支えが上がっているのかな?」というと、若い頃からボイストレーナーの先生にそれだけは基本をみっちりと身につけさせられたから、すこし休めば大丈夫と、テイクを多く録るとなるとすこし頭を切り替え、身体も休めて、またもとのしっかりと芯のある力強い声にもどってきます。頼もしい歌い手であります。しかも、いつも楽しそうに振舞ってくれるので、周辺の気遣いを逆に安心させてくれます。
 今回は音楽監督的存在に、クラウディオ・ブリツィを据えたので、古楽の奏法を取り入れ、オーケストラはいつもの「イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ」ではなく、2年ほど前からペルージャの秋の音楽祭で活躍するために結成された”Orchestra da Camera di Perugia”のメンバー。それに特別にテオルボ、リュート、バロックギターを弾くGian Luca Lastraioli氏をフィレンツェから招きました。
 録音のメインの曲は、モーツァルトのモテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」だが、普通にオーケストラで録音するのと違って、随所にバロック的要素を組み込み、ゲネラルバスが活躍するようにして演奏、録音しました。それは一緒に収録したヴィヴァルディのモテット「まことの安らぎはこの世にはなく」やヘンデルのアリアも同じスタイルでオーケストラが演奏したということで、是非ともその演奏と歌を多くの方に楽しんでもらいたいと思っています。