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2014年6月新譜のご案内[HQMストア高音質配信]

2014 年 7 月 9 日 水曜日

HQMD-10040 HQMD-10039 HQMD-10038 現在、音楽ファンやオーディオ・マニアの間で最もホットな話題のひとつである“ハイレゾ”。そのハイレゾ音源を扱いやすいDRMフリーで配信し、ハイエンド・オーディオ・ファンからPCで音楽を楽しむリスナーまで、各方面から注目を集めている高音質音楽データ配信サービスの第111回&112回配信が開始されました。

 今回の配信は3タイトルです。スクリャービン作品の演奏をライフワークとするボリス・ベクテレフによるソナタ全曲録音の完結編、15歳でウィーン国立音楽演劇大学に飛び級で入学しウィーン、ザルツブルクを中心に活躍する諸戸詩乃のモーツァルト、「エリック・サティ再発見」の立役者でもある高橋アキによる待望のサティ作品の最新録音など、3人のピアニストそれぞれの個性があふれる3タイトルが揃いました。

★当代随一のスクリャービン弾き、ベクテレフによるソナタ全曲録音、ここに完結
『スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第3、4、5番&スクリャビニアーナ~フルートとピアノのための/ボリス・ベクテレフ、マリオ・アンチロッティ』
フォーマット:FLACファイル形式(可逆圧縮オーディオファイル)/24bit/192kHz or 96kHz/DRMフリー
(HQMD-10038/2014年6月25日配信開始)

★20歳を迎えさらなる飛躍を遂げる若き才能
『モーツァルト:ピアノ変奏曲集─「トルコ行進曲付き」K.331/諸戸詩乃』
フォーマット:FLACファイル形式/24bit/192kHz or 96kHz/DRMフリー
(HQMD-10039/2014年6月28日配信開始)

★サティ演奏の第一人者、待望の最新録音
『高橋アキ プレイズ エリック・サティ-1』
フォーマット:FLACファイル形式/24bit/192kHz or 96kHz/DRMフリー
(HQMD-10040/2014年6月28日配信開始)

■その他、配信中のタイトルは「HQMストア」でご案内しています。
※現在、HQMストアは7月11日(金)0時00分までシステムのメンテナンス中です。ご了承ください。

2013年8月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2013 年 8 月 25 日 日曜日

カメラータの9月新譜(8月25日発売)は4タイトルです。

CMCD-99077~8 1枚目は『ロマンティック・パールズ~珠玉のハーモニウム=チェレスタ作品集/クラウディオ・ブリツィ 他』(CMCD-99077~8)です。リスト、サン=サーンス、セザール・フランクら、幾多の作曲家を魅了した楽器、ハーモニウム。現在では演奏される機会の少ない楽器ですが、19世紀のサロン音楽を語るうえで欠かすことはできません。本アルバムでは、鬼才クラウディオ・ブリツィが、1897年ミュステル社製の、ハーモニウムとチェレスタが合体した2段鍵盤構造の楽器『ハーモニウム=チェレスタ』を駆使し、弦楽器、歌、そして1847年製のエラール・ピアノと魅惑のアンサンブルを聴かせます。

CMCD-28288 2枚目は『モーツァルト:ピアノ変奏曲集─「トルコ行進曲付き」K.331/諸戸詩乃』(CMCD-28288)です。15歳でウィーン国立音楽演劇大学ピアノ演奏科に飛び級で入学し、以来ウィーン、ザルツブルクを中心に研鑽を積む若き才能、諸戸詩乃
 3作目となる本作では、デビュー盤でも取り上げたモーツァルトの作品から変奏曲と、変奏曲形式の楽章をもつ名作ソナタを収録。20歳を迎え、一層の表現力を増した煌びやかな演奏は、ピアニストとしての充実ぶりをうかがわせます。

CMCD-28287 3枚目は『ブラームス:フルート三重奏曲(テオドール・キルヒナーによる弦楽六重奏曲 編曲版)/ギゼラ・マシャエキ=ベア、ブルーノ・ワインマイスター、森 美加』(CMCD-28287)です。ブラームスによる2曲の弦楽六重奏曲には、作曲家本人とも親交のあったテオドール・キルヒナーによるピアノ三重奏曲版が存在します。本作では、フルート奏者、ギゼラ・マシャエキ=ベアがトランスクリプションを担当、ブラームス/キルヒナーによる名作をフルート三重奏曲として演奏。森美加(ピアノ)、ブルーノ・ワインマイスター(チェロ)との絶妙なアンサンブルで作品に新たな魅力をもたらします。
 なお、本トリオは来月19日に東京でリサイタルを行います。詳しくはコンサート情報のページをご覧ください。

CMCD-28283 4枚目は『東京シンフォニエッタ プレイズ 西村 朗 第2集/天女散花【西村 朗 作品集 16】』(CMCD-28283)です。第1弾『虹の体』(CMCD-28282)に続く、板倉康明(指揮)+東京シンフォニエッタによる西村朗作品集の第2弾の登場です。表題作『天女散花』は、2012年の東京シンフォニエッタ委嘱作品。中国の京劇にインスパイアされたギター協奏曲で、作曲中に亡くなった実母への西村の追悼と感謝の思いが託されています。この作品を献呈された名ギタリスト、鈴木大介による入魂の演奏は必聴です。藤原亜美のピアノ独奏者を伴う「星の鏡」「ヴィシュヌの臍」では洗練された感性によるみずみずしい演奏が繰り広げられます。西村朗の1990年代以降のヘテロフォニー書法による一連の作曲の起点となった「光の蜜」も収録。

レコーディング・ニュース(2013年2月/ウィーン)

2013 年 2 月 14 日 木曜日

諸戸詩乃、第3弾のレコーディングは再びモーツァルト

2013年2月11~13日/スタジオ・バウムガルテン(ウィーン)

モーツァルト:

ピアノ・ソナタ 第11番「トルコ行進曲」 K.331
グルックの歌劇「メッカの巡礼」の「われら愚かな民の思うは」による10の変奏曲 K.455
J.P.デュポールのメヌエットによる9つ(6つ)の変奏曲 K.573
きらきら星変奏曲 K.265

 今年の3月11日に20歳を迎える彼女は、去年暮れには、名古屋の愛知県芸術劇場コンサートホールで、オーケストラ「セントラル愛知」と共演、ベートーヴェンのピアノ協奏曲 第1番を弾いて、地元にデビュー。ウィーンで13歳から学んだ、ウィーン・クラッシックの演奏を確実に身につけてきた証明を、多くの聴衆に印象付けた。
 デビューのレコーディングはモーツァルトのソナタ集だった。シューベルトの間奏曲、即興曲を収録したアルバムの録音をへて、今回はモーツァルトの変奏曲集に取り組んで、まさに、大きく成長した諸戸詩乃の演奏を刻んだと言えよう。

 録音は、いつものバウムガルテン。ピアノはスタインウェイ。
 2月11日から13日までの3日間。雪が降るウィーンの森の中でのセッションでした。