2月に発売されたザビエル・ラックの最新作、『フルート・ソナタの旅/ザビエル・ラック』(CMCD-28379)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2021年5月号)で【準特選盤】に選出されました。
誌面では大木正純氏から、「楽器の組み合わせといい、8分程度の曲の中でピッコロやアルト・フルートなどをめまぐるしく持ち替えることといい、さらには技法的にもセリーを用いるなど、アルバムの中でもことさらに異色の存在となっている(ラウタヴァーラ)」と評され、中村孝義氏からは、「しかしこのアルバムの最高の聴きものは、やはり最後に収められたプロコフィエフのソナタ。闊達な技巧を遺憾なく駆使するとともに、これまでの曲では少し抑え気味であった華やかな音色も一気に開放して、実に流麗な流れの中に、この作曲家の怜悧な感触を持った音楽の質を実に見事に引き出している」と評されました。
同アルバムは『音楽現代』誌の最新刊(2021年5月号)でも【推薦】に選出され、茂木一衞氏から「ヴァラエティに富むプログラム。支える東条慧(ヴィオラ)、福井麻衣(ハープ)、猪居亜美(ギター)、岡本知也(ピアノ)の共演も、それぞれにフルートとよく息が合っていて、多様性を越えた見事なパフォーマンスである」と評されました。