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カテーナの最新盤が『レコード芸術』準特選盤に

2022 年 9 月 21 日 水曜日

CMCD-15161〜27月31日に発売された『シューマン:謝肉祭、幻想小曲集、クライスレリアーナ、幻想曲/コスタンティーノ・カテーナ』(CMCD-15161〜2)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2022年10月号)で【準特選盤】に選出されました。

誌面では那須田務氏から、「幻想小曲集の『夕べに』はどこか遠くから聞こえてくる非現実的な音楽のよう。(中略)『なぜ』も儚げな美しさ。このように各曲の性格をしっかり出しつつも、節度を失わない。(中略)いわば大人のシューマン」と評され、草野次郎氏からは、「常に明確なタッチと正確なアーティキュレーションとデュナーミクで曲の特徴を明らかにするが、その中に感情移入をすることで、その表情が明瞭に浮かび上がってくる。響きにも濁りがなく透明感があり、シューマンのピアノ音楽の特徴がストレートに伝わってくる(謝肉祭)」と評されました。

カテーナのアルバムが『モーストリー・クラシック』『Stereo』で紹介されました

2022 年 8 月 22 日 月曜日

CMCD-15161〜27月31日に発売された『シューマン:謝肉祭、幻想小曲集、クライスレリアーナ、幻想曲/コスタンティーノ・カテーナ』(CMCD-15161〜2)が、『モーストリー・クラシック』誌の最新刊(2022年10月号)で紹介されました。

同アルバムは伊熊よし子氏から、「コスタンティーノ・カテーナの特徴である楽譜を深く読み込み、作品の内奥に踏み込み、率直な表現と解釈で美しく歌うピアノはいずれの作品でも健在。とりわけ『幻想曲』ではシューマンの文学的でロマン溢れる曲調がリアルに表現され心に響く」と評されました。

また、同アルバムは『Stereo』誌最新刊(2022年9月号)の「今月の特選盤」、「今月の話題盤」コーナーでも取りあげられ、「特にファツィオーリは純度が高く、透明な中低域の音色が素晴らしい」(石田善之氏)、「1枚目はスタインウェイ、2枚目はファツィオリだが、いずれもカテーナの明晰な音とロマンティックな情感を湛えた表現が新鮮で魅力的である」(浅里公三氏)等と評されました。

カテーナのアルバムがWebマガジン『ONTOMO』で紹介されました

2022 年 8 月 8 日 月曜日

CMCD-15161〜2音楽之友社のWebマガジン『ONTOMO』「今月のCDベスト3選」コーナーで、コスタンティーノ・カテーナの最新アルバム、『シューマン:謝肉祭、幻想小曲集、クライスレリアーナ、幻想曲』(CMCD-15161〜2)が紹介されました。

同アルバムは林田直樹氏から、「カテーナの演奏は、ピアニスティックな技巧に陥りすぎることなく、たっぷりと深々と、交響的なまでにピアノを響かせる」「決して神経質すぎない、ゆとりある演奏なのだが、それだからこそいっそうシューマン特有の気分の変化ひとつひとつを、しっかりと味わい尽くすことができる。次回作も楽しみだ」と評されました。

2022年7月31日新譜のご案内[クラシック/CD]

2022 年 7 月 31 日 日曜日

CMCD-15161〜2カメラータ8月新譜(7月31日発売)は『シューマン:謝肉祭、幻想小曲集、クライスレリアーナ、幻想曲/コスタンティーノ・カテーナ』(CMCD-15161〜2)です。

イタリアのピアノの名手コスタンティーノ・カテーナが、2012年より録音をスタートした「シューマン・ピアノ作品集」シリーズの第2弾。
当アルバムでは、2016~18年に、イタリア・ウンブリア州のウンベルティーデに建つ幾多の名録音で知られる優れた音響の聖クローチェ美術館で、シューマンの20歳台の作品を中心に収録いたしました。
若きシューマンの「言葉と音楽との融合」が図られた作品群を、カテーナの情感豊かな演奏でお楽しみください。

2020年11月25,30日新譜のご案内[クラシック/CD]

2020 年 11 月 25 日 水曜日

カメラータの12月新譜(11月25,30日発売)は3タイトルです。


CMCD-283751タイトル目は『高橋アキ プレイズ エリック・サティ-4』(CMCD-28375/11月25日発売)です。

サティ演奏の第一人者、高橋アキによるピアノ作品録音プロジェクトの第4弾は、イタリアの名手コスタンティーノ・カテーナを共演者に迎えて、4手連弾6作品と、「子供の音楽集」「新・子供の音楽集」を収録しました。

「子供の音楽集」では、サティが楽譜に記した「詩的なおはなし」を、高橋アキがピアノ演奏とともに朗読しているのも聴き逃せません。

ブックレットには秋山邦晴による詳細な曲目解説、訳詞も掲載。サティ・ファン必携のアルバムです。


CMCD-283762タイトル目は『ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲/岡田博美』(CMCD-28376/11月30日発売)です。

変わらぬ卓越した技巧に円熟した味わいを加え、巨匠の域への到達を感じさせるピアニスト岡田博美。近年の岡田の進境を示すロマン派の主要レパートリーの演奏を収めたアルバムが完成しました。

「他の追随を許さない絶対的な名演」と称賛され続けるブラームス「パガニーニの主題による変奏曲」は、ファン待望の1曲。シューマン「子供の情景」の暖かみのあるポエジーと内省性、「クライスレリアーナ」の激しいパッションと全体の構築性など、聴き応えある1枚となっています。


CMCD-283783タイトル目は『供養の碑 峰崎勾当/福森文子、三橋貴風』(CMCD-28378/11月25日発売)です。

人類の歴史とは将に戦(いくさ)と疫病(やまい)との闘いであったといえるのではないでしょうか? その原因が人為的でありなしにかかわらず、人間はその渦中での盛衰を無限に繰り返して参りました。仏教の宇宙観における輪廻の思想も、地球上でのこの現実により育まれてきたのでしょう。輪廻の大前提にあるもの、それが“供養の心”であり、新しい世界への希望を念じつつ、万物に対しての御供養を“音”に込めさせていただきました。[三橋貴風]

多くの人々がいまだ消えぬ不安を抱えている2020年に、現在の地歌界を代表する福森文子と尺八界を代表する三橋貴風が捧げる、“音による供養”です。

カテーナの最新盤「Fanfare」「MUSICA」誌でも絶賛

2020 年 2 月 10 日 月曜日

CMCD-28357コスタンティーノ・カテーナの最新盤、『シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集&フモレスケ/シューマン・ピアノ作品集-1』(CMCD-28357)が、アメリカの音楽雑誌『Fanfare』のレヴューページでとりあげられ、Andrew Desiderio氏から「“Three-dimensional poetry”, of “a must that any Schumannian fan should have”, 5 stars」と高く評価されました。

レヴューの全文(英語)はこちらでご覧になれます。


CMCD-28357【2020年3月10日追記】

コスタンティーノ・カテーナの同タイトルが、イタリアの音楽雑誌『MUSICA』(2020年3月号)でも五つ星の高評価を獲得しました。

レヴューの全文(イタリア語)はコスタンティーノ・カテーナのFacebookページでご覧になれます。

2019年9月30日新譜のご案内[クラシック/CD]

2019 年 9 月 30 日 月曜日

CMCD-28357カメラータの10月新譜(9月30日発売)は『シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集&フモレスケ/コスタンティーノ・カテーナ シューマン・ピアノ作品集-1』(CMCD-28357)です。

イタリアの俊英ピアニスト、コスタンティーノ・カテーナは、これまでリスト作品を中心としたカメラータのアルバムでその実力を示して来ましたが、シューマンのピアノ五重奏や四重奏、ピアノ協奏曲などでも、ロマンティックで歌心溢れた演奏が注目されていました。そして2019年、数年に渡り収録を続けてきたシューマンのピアノ作品を、ついにシリーズとしてリリースを開始。旧来のシューマン演奏のイメージを刷新するカテーナのピアノをお聴きください。

2018年1月31日新譜のご案内[クラシック/CD]

2018 年 1 月 31 日 水曜日

CMCD-28356カメラータの2月新譜(1月31日発売)は『献呈 シューマン=リスト/コスタンティーノ・カテーナ』(CMCD-28356)です。

リスト生誕200年の2011年より、数々のリスト作品をカメラータよりリリース、2012年からはシューマンのピアノ協奏曲、室内楽作品なども録音してきたイタリアの名手コスタンティーノ・カテーナ。彼がいま最も大切に弾いているシューマンとリストの大作、2人のロマン派大作曲家がお互いに献呈した幻想曲とピアノ・ソナタの録音が完成しました。ピアノは、シューマン夫人のクララやリストもお気に入りだったウィーンの銘器ベーゼンドルファー。最新モデル280VC(Vienna Concert)を使用しています。

レコーディング・ニュース(2017年5-6月/イタリア1)

2017 年 7 月 10 日 月曜日

20170602-01今年も5月・6月は、オーストリアはウィーン、イタリアはいつものウンブリア州のウンベルティーデと南イタリアのサレルノに行って、都合7枚分のCDのためにレコーディングを行った。

まずは最後のセッションになった、サレルノの聖ジョルジョ教会でのベーゼンドルファーの新しいグランド・ピアノを使ったCD2枚分のピアノ録音をご紹介する。

このサレルノの聖ジョルジョ教会は、16世紀の末、まだこの地がランゴバルド王国の支配下にあった時代に、聖ジョルジョ修道院として建てられ、修道女の居住施設とバロック時代の教会としては、フランチェスコ・ソリメーナとその父アンジェロの手になる最高の天井部分の装飾絵画が有名で、今日もその原画が見事に保存されていて、サレルノの中心街にたって観光の名所となっている。

また、この教会の音響が秀でていることや楽器を持った天使の絵が天井や壁面に多くあるところから、昔からコンサートにもたびたび使われていたが、市の観光局が、イタリアの音楽雑誌『アマデウス』にカメラータのCDが付録についたのをみて興味を持ち、2013年の10月に我々をサレルノに招待してレコーディングの機会を与えて下さった。それが、地元のピアニスト、コスタンティーノ・カテーナとナポリの世界で一番古いオペラ座と言われるサンカルロ・オペラ座の主要メンバーから成るサヴィニオ弦楽四重奏団によるシューマンのピアノ四重奏曲、五重奏曲の録音(CMCD-28320)で、これがこの教会における初録音であった。

今回は、この聖ジョルジョ教会にベーゼンドルファーが新しく発表した280VCという新モデルのピアノを運び込んで、是非ともデモンストレーションになる記念的なアルバムを制作してほしいと、イタリアのヤマハの松岡さんから打診があり、全面的な協力のもとに、2枚のピアノ録音をすることになった。

我々は5月31日にウンブリアからサレルノに移動して、翌日の6月1日から6日まで、まずは、コスタンティーノ・カテーナのソロを録音した。我々のアイディアは、『デディケーション・献呈』というタイトルで、シューマンとリスト、2人の作曲家が互いに捧げあった作品を収める、というもの。即ち、リストはピアノ・ソナタ ロ短調S.178、シューマンは「幻想曲」ハ長調Op.17という2曲の組合せである。

コスタンティーノ・カテーナは、この数年ウンベルティーデの聖クローチェ美術館でファツィオーリを使ってシューマンの主要なピアノ独奏曲集の録音を続けており、この流れで「幻想曲」ハ長調だけをベーゼンドルファーというわけにもいかないので、5月26日にわざわざウンブリアに来てもらって、ファツィオーリでも収録した。

リストのピアノ・ソナタ ロ短調は、私も永らくレコーディング・プロデューサーをしているせいか、今回が4回目なので、最後の機会と念じて臨んだ。楽譜のエディションについては、カテーナはヘンレ版を使うと聞いていたので、ベーレンライター版も持参して違いを吟味、検証して、納得の行く結論を導くように、時間をたっぷり使って収録した。例えば、このソナタの最後の音は、ヘンレ版では単音なのだが、ベーレンライターはオクターヴ下の音を加えている――といった具合に。

幸いなことに、6月2日に地元のテレビの取材があって、テレビ局がそれを即日編集したらしく翌日にはYouTubeで見られるようになった。我々のリストのピアノ・ソナタのテイク18を見事に捉えて、聖ジョルジョ教会の響きと新しいベーゼンドルファーのグランド・ピアノの魅力を伝えているので、我がホームページにも採用させてもらった。

カテーナは、この2曲のプログラムで6月9日(金)に聖ジョルジョ教会でベーゼンドルファー280VCのお披露目を兼ねてコンサートを行ったようである。当日は、イタリアのヤマハの社長がご臨席で、スピーチもあったようだ。

20170605-02もう1枚の、このベーゼンドルファーを使ったレコーディングは、日本から高橋アキを迎えて、彼女にとっては6枚目のシューベルトの録音である。

今回のメインプログラムは、後期のピアノ曲では死の直前に書かれた「3つのピアノ曲」D.946と4手のための「幻想曲」D.940の2曲である。それらを中心にして、「12のドイツ舞曲」D.790や珍しいアウグスト・ホルン編曲の「美しき水車小屋の娘」のピアノ独奏版より3曲、ディアベッリのワルツの主題による変奏曲を収録した。

高橋アキのピアノ録音は、基本的にはシューベルトはすべてベーゼンドルファーを使い、エリック・サティはイタリアでファツィオーリを用いてレコーディングをして来ている。

20170606-01今回は新しいベーゼンドルファーのグランド・ピアノとの対面がイタリアのサレルノで実現したもので、しかも4手作品の相手は、すでにサティの4手(これは未発売だが来年にはリリースする予定)で共演したコスタンティーノ・カテーナ。気心の知れたカテーナがいるサレルノで、アットホームな雰囲気の中、録音は進行した。

「3つのピアノ曲」は、色々とカットした版を自分で作って弾いている人も多いが、我々はシューベルトの作曲したすべてを大切に扱い、省略することは避けた。

録音しながら涙がでるほどシューベルトの晩年に思いを馳せて仕事をした。

サレルノの録音が終わって、高橋アキは自分と縁のある作曲家ジャチント・シェルシが生まれ育った街から招かれて一泊したり、帰路にローマに立ち寄り、シェルシの歌の初演を数多くした先輩のソプラノ平山美智子を、レコーディング以来久しぶりに訪ねたりした上で帰国したようだ。

カテーナの最新作が『レコード芸術』特選盤に

2016 年 7 月 21 日 木曜日

6月25日に発売されたCDCMCD-15141〜2『2人の聖フランチェスコ~リスト:ピアノ作品集/コスタンティーノ・カテーナ』(CMCD-15141〜2)が『レコード芸術』誌の最新刊(2016年8月号)で【特選盤】に選出されました。

誌面では濱田滋郎氏から、「カテーナは優れた技巧、曇りのない率直な解釈をもって、あるいは甘美かつ華麗に、あるいは荘厳かつ晴朗に、リストのイマジネーションが織りなす世界を描いていく」と評され、那須田務氏からは「カテーナは弱音のソノリテや休符がすばらしい。(中略)奥行きのあるサウンドと気品に満ちた音色やフレージングと相俟って、これらの曲で表現されている感情も肉体的なレヴェルではない、寄り高次のそれへと浄化されている」と高く評価されました。