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【訃報】箏曲家 野坂操壽(野坂惠子)さん

2019 年 9 月 2 日 月曜日

野坂操壽2019年8月27日、箏曲家の野坂操壽(野坂惠子)さんが永眠されました。享年81歳でした。

野坂さんは母親である初代・野坂操壽(そうじゅ)氏から手ほどきを受け、9歳で加藤柔子氏に師事。東京藝術大学修士課程を修了し、1965年の第1回目のリサイタルを皮切りに、国内だけでなく海外でも多数のリサイタルを行いました。1982年まで日本音楽集団のメンバーとしても活動、1994年には作曲家の伊福部昭氏に師事するなど、現代曲やクラシックなど幅広いジャンルで演奏活動を行う一方で、1969年に二十絃箏、1991年には二十五絃箏を発表するなど、箏そのものの表現力を高めるためにも尽力しました。

2003年には二代目として野坂操壽を襲名。2007年からは全ての演奏活動を野坂操壽として行うようになりました。芸術祭優秀賞(1971)、松尾芸能賞優秀賞(1992)、ミュージック・ペンクラブ賞(2000)、芸術選奨文部科学大臣賞(2002)、紫綬褒章(2003)、中島健蔵現代音楽賞およびエクソンモービル音楽賞(2006)、旭日小綬章(2009)、日本藝術院賞(2011)など多数を受賞/受章。東京藝術大学、桐朋学園芸術短期大学等で教鞭を執り、後進の育成にも務めました。

弊社スタッフ一同、ここに慎んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。

野坂操壽(野坂惠子) ディスコグラフィー
偲琴(CMCD-28252)
七ツのヴェールの踊り―バレエ・サロメに依る 伊福部昭 作品集(CMCD-28096)
交響譚詩~野坂惠子リサイタル(28CM-651)
琵琶行~伊福部昭作品集(28CM-558)
鬢多々良/伊福部昭 作品集(28CM-290)
伊福部昭:全歌曲/藍川由美(20CM-641~2)
明治の唱歌とエッケルトの仕事/藍川由美(CMCD-28108)
コンチェルト・レクイエム/三木稔 選集 II(CMCD-50015)
のはらうた/三木稔 選集III(28CM-143)
鳳凰三連/三木稔 選集 IV(15CM-223~4)
天籟地響/廣瀬量平(CMCD-50003)
焔の螺旋~新実徳英管弦楽作品集(30CM-526)

当日券情報:第26回 野坂操壽リサイタル

2013 年 12 月 11 日 水曜日

 2013年12月12日(木)開催の第26回野坂操壽リサイタル津田ホール/19:00開演)は、当日18:30よりホール入り口にございます当日券窓口にて当日券の販売を行います。

 皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

CD紹介 ~from more than 1000 titles~ Vol.03

2013 年 7 月 24 日 水曜日

 箏の伴奏による美しい日本の唱歌のCD「明治の唱歌とエッケルトの仕事 藍川由美、野坂惠子&小宮瑞代」 (2006年6月発売)を紹介します。
 明治時代、足かけ21年間日本に滞在したドイツ人音楽家で、明治13年に撰譜された国歌「君が代」の編曲も行ったフランツ・エッケルト(1852~1916)。まだオルガンやピアノを国内生産できる見通しが立っていない時代、唱歌教育を推進するために、音楽取調掛の伊澤修二は、当時の日本人にとってきわめて身近な楽器「箏」着目し、エッケルトに箏二面伴奏による編曲を依頼しました。ピアノやオルガンの伴奏に比べ、弾いたのち響きが減衰する箏の伴奏は、日本語が持つたおやかさを十分に活かせ、また、歌詞も聞き取りやすく、日本語の繊細な響きと非常によく合います。
 「東西二洋ノ音楽ヲ折衷シテ新曲ヲ作ルコト」を目指した伊澤、それに貢献すべく外国曲や日本の伝統音楽などを箏合奏曲用に編曲して五線譜に記す仕事と唱歌の箏伴奏譜を手がけたエッケルト。曲目は「桜」や「富士筑波」といった日本の楽曲から、西洋の民謡やウェルナーの「野薔薇」まで、正に「東西二洋の音楽の折衷」です。
 演奏は藍川由美(ソプラノ)、野坂操壽(十三絃箏/二十五絃箏)、小宮瑞代(十三絃箏/低音二十五絃箏)、花岡聖子(十三絃箏)。120年の歳月を経て初めて音になったエッケルトの仕事をお楽しみください。

■ 曲目
『小學唱歌集』第二編(明治16年)
フランツ・エッケルト 編曲/箏二面伴奏
 [1] 第35「霞か雲か」(ドイツ民謡)
 [2] 第38「燕」
 [3] 第41「岸の桜」(南フランス民謡)
 [4] 第42「遊猟」
 [5] 第43「みたにの奥」
 [6] 第45「栄行く御代」(クリスマス讃美歌)

『小學唱歌集』第三編(明治17年)
フランツ・エッケルト 編曲/箏二面伴奏
 [7] 第53「あふげば尊し」
 [8] 第55「寧楽の都」
 [9] 第56「才女」(スコット作曲『アンニー・ローリー』)
 [10] 第58「めぐれる車」(フィッシャー作曲『復活祭前聖金曜日に』)
 [11] 第60「秋の夕暮」
 [12] 第62「秋草」
 [13] 第63「富士筑波」(地唄『黒髪』より)
 [14] 第64「園生の梅」(箏組歌)
 [15] 第70「船子」【輪唱】(ライト作曲『Row your boat』)
 [16] 第73「誠は人の道」(モーツァルト作曲『魔笛』より)
 [17] 第78「庭の千草(原題/菊)」(アイルランド民謡)
 [18] 第80「千草の花」
 [19] 第89「花鳥」+「野薔薇」(ウェルナー作曲『野薔薇』)

箏三面合奏
[20] ふきの曲(箏組歌)[フランツ・エッケルト 編曲]
[21] 久方曲[フランツ・エッケルト 編曲]
[22] ピッツィカート・ポルカ
  [J.シュトラウス II世&ヨゼフ・シュトラウス 作曲/
   フランツ・エッケルト 編曲]

『箏曲集』(明治21年)
[23] 第2「桜」

『中等唱歌集』(明治22年)
[24] 第15「埴生の宿」