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西村朗の最新盤が『レコード芸術ONLINE』推薦盤に

2025 年 3 月 25 日 火曜日

CMCD-283931月25日に発売された西村朗の最新盤、かいかい/西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 20】』(CMCD-28393)が、『レコード芸術ONLINE』(2025年3月号)で【推薦盤】に選出されました。

レヴューでは白石美雪氏から、「晩年とはいえ、60代終わりの日々である。西村らしい重厚な響きがたぎる。胸中に去来する想いがおびただしい数の音符にひしめいているようだ。」「21世紀になって西村の作品には一種の死生観が現れ始めたが、道元禅師の「華開世界起」から受けたイメージによるこの曲(華開世界)では、世界が華開し続けているというめくるめく感覚が余すところなく表現されている」「『神秘的合一』は絶筆となったピアノ協奏曲。パルスを刻む小菅優のクリアな響きが心身に刺さる感覚で鮮烈だ。」等と評されました。

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西村朗の最新盤が『音楽現代』で紹介されました

2025 年 3 月 12 日 水曜日

CMCD-28393『音楽現代』誌の最新刊(2025年4月号)で、西村朗の最新盤、かいかい/西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 20】』(CMCD-28393)が紹介されました。

誌面では福田滋氏から、「『神秘的合一』はパシフィックフィルハーモニア東京の委嘱で西村朗の絶筆となった作品。24年の初演を収録、ソリストは小菅優。演奏は、作品の秀逸さをそれぞれに熱く克明に記録したもの。現代音楽ファンは必聴。」と評され、【推薦】に選出されました。

西村朗の最新盤が朝日新聞、『ぶらあぼ』、『モーストリー・クラシック』、『stereo』で紹介されました

2025 年 2 月 20 日 木曜日

CMCD-283932月20日発刊の朝日新聞夕刊「For Your Collection」コーナーで、1月25日に発売された西村朗の新譜、かいかい/西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 20】』(CMCD-28393)が紹介されました。

紙面では鈴木淳史氏から、「まるで阿弥陀仏が来迎したようなゴージャスな響き。花が開くのがこれほどドラマティックとは。こんなギラギラした華やかさと神秘性を兼ね備えた曲を書いた人は他にない。(華開世界)」と評されました。

※朝日新聞デジタル会員に登録されている方は、こちらのページで記事全文をご覧になれます。

また同アルバムは、『ぶらあぼ』最新号(2025年3月号)の「New Release Selection」コーナーでも紹介され、江藤光紀氏から、「(遺作の「神秘的合一」は)断ち切るような一撃の後、蝋燭の火を吹き消すように管弦楽の息が入る。命が涸れるその寸前まで燃焼し続けた創造の記録だ。」と評されました。

※『ぶらあぼ』は配布版、およびぶらあぼ電子版にて無料で記事全文をご覧になれます。

【2月21日追記】
同アルバムが『モーストリー・クラシック』の最新刊(2025年4月号)、「モーストリー・ディスク・ジャーナル」コーナーでも紹介されました。

誌面では長木誠司氏から、「『胡蝶夢』には、結局迎えられなかった作曲者の70歳という年齢での夢表象が盛り込まれている。そして遺作となった『神秘的合一』。この短くも鮮烈な閃きを遺して西村は生涯を閉じた。」と評されました。

【2月26日追記】
同アルバムが『stereo』誌の最新刊(2025年3月号)の「ステレオディスク コレクション」で、「今月の優秀録音盤」に選出されました。

誌面では山之内正氏から、「トゥッティの爆発的音響エネルギー、独奏楽器の緊張の強さが際立つ鮮度の高い音をとらえた優秀録音。」と評されました。

西村朗の最新盤が『音楽の友』で紹介されました

2025 年 2 月 19 日 水曜日

CMCD-28393『音楽の友』誌最新号(2025年3月号)にて、1月25日に発売された西村朗の新譜、かいかい/西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 20】』(CMCD-28393)が紹介されました。

誌面では満津岡信育氏から、「収録された作品はいずれも、ハーモニクスや微分音、急速なトレモロ、多様な旋法を織り込みつつ、神秘的かつ妖艶でありながら、目くるめく流れに富んだ世界が立ち現れる。(中略)多くの人に耳にしてほしいディスクである。」等と評されました。

2025年1月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2025 年 1 月 10 日 金曜日

CMCD-28393カメラータの2月新譜(1月25日発売)は、かいかい/西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 20】』(CMCD-28393)です。

2023年9月に急逝した西村朗が、逝去の約1か月前、自ら「最後のCD」としてタイトルと収録作品を記し、制作を託したこの管弦楽作品集は、近作3曲を収録。
「華開世界」(尾高賞受賞)は、NHK交響楽団の委嘱作品で2021年の初演を収録。
「胡蝶夢」は、西村が音楽監督を務めたいずみシンフォニエッタ大阪と、数々の委嘱作を初演してきた東京シンフォニエッタの共同委嘱作品で、西村自身も立ち会った2023年7月の大阪での初演を収録。
「神秘的合一」は、小菅優をソリストに迎えた2024年の初演を収録。パシフィックフィルハーモニア東京の委嘱作品で、西村朗の絶筆となりました。

タワレコ『Mikiki』『intoxicate』にて西村朗=アルディッティSQのアルバムが紹介されました

2024 年 6 月 24 日 月曜日

CMCD-2836428CM-524タワーレコードの音楽ガイドネットメディア『Mikiki』、およびタワーレコードが発行するフリー・マガジン、『intoxicate(イントキシケイト)』最新号(vol.170/6月20日発行)にて、アルディッティ弦楽四重奏団アーヴィン・アルディッティ(第1ヴァイオリン)のインタヴュー、および西村朗のCDが掲載されました。

1990年、アルディッティSQはカザルスホール(東京)で西村朗の「弦楽四重奏のためのヘテロフォニー」(1975~87)を演奏。同曲は西村の初の弦楽四重奏曲であり、「ヘテロフォニー」の名を冠した最初の作品でもありました。そしてアルディッティSQの演奏を聴いた西村は多いに感銘を受け、カザルスホールの委嘱でアルディッティSQのために「弦楽四重奏曲 第2番〈光の波〉」(1992)を作曲しました。

そして2024年8月、サントリーホールにて開催される「サマーフェスティバル2024〈ザ・プロデューサー・シリーズ〉」に、アーヴィンは同シリーズのプロデューサーおよびアルディッティSQのメンバーとして出演。アーヴィンの60歳を祝し西村が作曲した「弦楽四重奏曲第5番『シェーシャ[聖蛇]』」(2013)が同シリーズの演目のひとつに加えられました。

『Mikiki』では、アーヴィン・アルディッティのインタヴュー全文をご覧いただけます。
『intoxicate』のInstagramFacebookX(旧Twitter)の各アカウントも併せてご覧ください。

西村朗さんの記事が読売新聞・朝日新聞に掲載されました

2023 年 11 月 2 日 木曜日

11月2日発刊の読売新聞夕刊「追悼抄」コーナーにて、今年9月に他界された作曲家、西村朗さんの追悼記事が掲載されました。

記事では、東京藝大在学中から西村さんと交流があった作曲家の新実徳英さん、西村さんの作品を多数とりあげてきた指揮者の飯森範親さん、夫人の西村優子さん、そしてレコード・プロデューサーとして40年近く西村さんと協業を続けてきた弊社代表、井阪紘らが西村さんとの思い出を語っています。
(読売新聞オンライン会員に登録されている方はこちらのページで記事全文をご覧になれます)

【11月4日追記】
11月4日発刊の朝日新聞夕刊の「惜別」コーナーにて、西村朗さんの追悼記事が掲載されました。
(朝日新聞デジタル会員に登録されている方はこちらのページで記事全文をご覧になれます。

弊社の写真アーカイヴより、『西村朗:幻影とマントラ』(CMCD-28147)のレコーディング期間中に撮影された西村さんのオフショットを公開いたします。

弊社スタッフ一同、あらためて哀悼の意を表し、お祈り申し上げます。

西村朗&カール・ライスター西村朗&井阪 紘西村朗&井阪 紘

①「クラリネット協奏曲〈カヴィラ(天界の鳥)〉」(2005)のレコーディング・セッションにて。カール・ライスター(クラリネット)とともに[2005年11月/ドイツ・ロイトリンゲン]

②「幻影とマントラ〜オーケストラのための」(2007)のレコーディングを終え訪れたウィーンにて。「カフェ・ドンマイヤー」のシュトラウス像の前で弊社代表の井阪紘とともに[2007年3月/ウィーン]

③同、シューベルトの生家前で井阪紘とともに[同上]

【訃報】作曲家 西村朗さん

2023 年 9 月 12 日 火曜日

西村朗2023年9月7日、日本を代表する現代音楽作曲家の西村朗さんが永眠されました。69歳でした。

西村さんは1953年大阪市生まれ。東京藝術大学卒業、同大学院修了。学生時代からアジアの伝統音楽や宗教、宇宙などに強い関心を抱き、「ヘテロフォニー」と呼ばれる技法を用い多数の作品を発表しました。

その独自の音楽観は各方面より高く評価され、日本音楽コンクール作曲部門第1位(1974)、エリザベート国際音楽コンクール作曲部門大賞(1977、ブリュッセル)、ルイジ・ダルラピッコラ作曲賞(1977・ミラノ)、尾高賞(1988,92,93,2008,11,22)、中島健蔵音楽賞(1990)、京都音楽賞実践部門賞(1991)、日本現代芸術振興賞(1994)、エクソンモービル音楽賞(2001)、第3回別宮賞(2002)、第36回サントリー音楽賞(2005)、第47回毎日芸術賞(2005)等、多数の賞を受賞。2013年には紫綬褒章を受章しました。

また、2000年からいずみシンフォニエッタ大阪の音楽監督、2010年から草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルの音楽監督としても活躍。東京音楽大学では後進の指導にも努めました。その親しみやすい人柄から、ラジオやテレビへの出演も多く、NHK-FM『現代の音楽』(2003〜09、2015〜)や、NHK Eテレ『N響アワー』(2009〜12)で司会者としても活躍されました。

カメラータからは「西村朗 作品集」シリーズをはじめ多数のCDをリリース。2002年度芸術祭大賞に『エイヴィアン[鳥]…アルディッティ SQ プレイズ西村朗』が、2005年度芸術祭優秀賞に『メタモルフォーシス─西村朗室内交響曲集』が、2015年度同賞には『ブルーノ・カニーノ・プレイズ 西村朗』が選ばれました。

西村さんは晩年も精力的に作曲活動を続け、2019年には石川淳の小説を原作にしたオペラ「おん物語」、今年7月には「三重協奏曲〈ちょう〉」が初演されたばかりでした。

弊社スタッフ一同、ここに慎んで哀悼の意を表し、安らかな眠りにつかれますよう、お祈り申し上げます。

西村朗 ディスコグラフィー
永遠なる渾沌の光の中へ/西村朗(CMCD-50021)
蓮華化生~西村朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集1】(CMCD-20016~17)
残光…西村 朗:ヴァイオリン協奏曲 第1番【西村 朗 作品集2】(28CM-522)
迦楼羅…西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集3】(28CM-523)
時の陽炎…三橋貴風 プレイズ 西村 朗 【西村 朗 作品集4】(28CM-644)
エイヴィアン[鳥]…アルディッティSQ プレイズ 西村 朗【西村 朗 作品集5】(28CM-524)
ヴィシュヌの化身…高橋アキ プレイズ 西村朗 【西村朗 作品集6】(CMCD-15024~5)
西村 朗:魂の内なる存在/西村 朗 協奏曲集【西村 朗 作品集 7】(CMCD-28058)
西村朗:メタモルフォーシス ― 西村朗 室内交響曲集 【西村朗 作品集 8】(CMCD-28084)
オパール光のソナタ/碇山典子 プレイズ 西村 朗 【西村 朗 作品集 9】(CMCD-28083)
西村 朗:秘密〜マニの光 西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 10】(CMCD-28126)
西村 朗:幻影とマントラ/西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 11】(CMCD-28147)
旋回舞踊─超絶技巧ソロ 佐藤俊介 プレイズ 西村 朗/西村 朗 弦楽器作品集 【西村 朗 作品集 12】(CMCD-28152)
西村 朗:オーケストラのための〈蘇莫者〉/大阪センチュリー交響楽団、沼尻竜典【西村 朗 作品集 13】(CMCD-28199)
西村 朗 室内楽作品集 ヌルシンハ[人獅子]…西村 朗 室内楽作品集【西村 朗 作品集 14】(CMCD-28217)
東京シンフォニエッタ プレイズ 西村 朗 第1集/虹の体【西村 朗 作品集 15】(CMCD-28282)
東京シンフォニエッタ プレイズ 西村 朗 第2集/天女散花【西村 朗 作品集 16】(CMCD-28283)
いずみシンフォニエッタ大阪 プレイズ 西村 朗/沈黙の声【西村 朗 作品集 17】(CMCD-28290)
西村朗 四神/インデアミューレ&いずみシンフォニエッタ大阪【西村 朗 作品集 18】(CMCD-28359)
アルディッティSQプレイズ 西村 朗/シェーシャ[聖蛇]【西村 朗 作品集 19】(CMCD-28364)
ケチャ…彩色打楽…西村 朗 作品集/パーカッション・グループ 72(CMCD-50008)
カール・ライスター プレイズ 西村 朗(CMCD-28221)
迦楼羅(かるら)──オーボエ・ソロ/トーマス・インデアミューレ(CMCD-28184)

※その他の西村作品収録アルバムはこちらをご覧ください。

オンエア情報:高橋アキ NHK-FM「現代の音楽」

2022 年 5 月 1 日 日曜日

高橋アキ
ピアニストの高橋アキが、NHK-FM「現代の音楽」の新シリーズ《演奏家に聞く》で、2週にわたってトークゲストとして出演します。
これまでの演奏の貴重な録音を聴きながら、進行役の作曲家の西村朗とのトークで、現代音楽作曲家との交流や曲にまつわる思い出などを語ります。

「らじる★らじる」聴き逃し配信もありますので、是非ご利用ください!

●現代の音楽 ▽演奏家に聞く 高橋アキ(1)
2022年5月1日(日)午前8:10〜9:00

【曲目】
武満徹:ピアニストのためのコロナ(1962)
高橋悠治:メタテーシス(1968)
松平頼暁:ピアニストのためのアルロトロピー(1970)
ジョン・ケージ:季節はずれのヴァレンタイン(1944)
モートン・フェルドマン:Piano Piece(フィリップ・ガストンのために)(1963)

●現代の音楽 ▽演奏家に聞く 高橋アキ(2)
2022年5月8日(日)午前8:10〜9:00

【曲目】
湯浅譲二:オン・ザ・キーボード(1972)
石井真木:ピアニストのためのアフォリスメン Ⅱ番
メシアン:音価と強度のモード
西村朗:星の鏡(1992)

【出演】
高橋アキ(ピアノ/ゲスト)/西村朗(司会)

※放送日や内容については、予告なく変更になることがございます。あしからずご了承ください。

遠山慶子の記事が読売新聞に掲載されました

2021 年 9 月 9 日 木曜日

遠山慶子今年3月29日に他界したピアニスト、遠山慶子の記事「ピアノは『技術でなく心で』…遠山慶子さん追悼の調べ 草津の森に」が、本日(9月9日)の読売新聞朝刊に掲載されました。

記事では先月25日、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルの一環として開催されたコンサート「ピアニスト 遠山慶子さんを偲んで」の様子を中心に、生前の遠山慶子、弊社プロデューサー井阪紘らのコメントを掲載。アカデミーの音楽監督、西村朗が遠山に捧げた作品「永遠の微笑(ほほえ)み」も紹介されました。

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