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一柳慧/藤原亜美の最新盤が『Stereo』『音楽現代』誌で紹介されました

2021 年 4 月 20 日 火曜日

CMCD-28377 2月に発売されたアルバム『ピアノ・ポエム〜一柳慧:ピアノ作品集/藤原亜美』(CMCD-28377)が、『Stereo』誌(2021年5月号)の「ステレオディスク コレクション」で、「今月の優秀録音盤」に選出されました。

誌面では峰尾昌男氏から、「ここに収録された演奏は一柳慧の求めている音と、それを具現化する藤原亜美の演奏をまっすぐに表出している。名録音にはまっすぐではなく作り上げられた名作もある。しかしこれは文字通り正確な録音である」と評されました。

同アルバムは『音楽現代』誌の最新刊(2021年5月号)でも【推薦】に選出され、石塚潤一氏から「高いソルフェージュ能力をもつ藤原ゆえ、《ピアノ・メディア》や《タイム・シークエンス》といった楽曲の、精度の高い演奏は出色」と評されました。

一柳慧/藤原亜美の最新盤が『レコード芸術』特選盤に

2021 年 3 月 20 日 土曜日

CMCD-28377 2月に発売されたアルバム『ピアノ・ポエム〜一柳慧:ピアノ作品集/藤原亜美』(CMCD-28377)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2021年4月号)で【特選盤】に選出されました。

誌面では長木誠司氏から、「初期作品の衝撃的な時代を踏まえて、次の段階に移ったあとのこの作曲家(一柳慧)の足跡が主要なピアノ作品を通じて俯瞰できる」と評され、白石美雪氏からは、「きめ細かく弾き分けられる弱音の美しさは格別だ(ピアノ・メディア/タイム・シークエンス)」「作曲家が自作を彼女(藤原亜美)に託した思いがよくわかった(限りなき湧水/ピアノ・ポエム)」と評されました。

同アルバムは「優秀録音」コーナーでも取り上げられ、峰尾昌男氏から「ここに収録された演奏は一柳慧の音楽の求めている音と演奏をまっすぐに表出している。文字通り正確な録音である」と評されました。

同アルバムは『モーストリー・クラシック』誌(2021年5月号)でも取りあげられ、「ミニマリズムを機械と人間の関係性として受容し、その後テクノロジーからエコロジーへの転換、さらに9.11、3.11以降のメッセージ的創作への階梯の途中まで(中略)、一柳の創作史をもっとも身近な楽器ピアノが解き明かす」(長木誠司氏)と評されました。

また、同アルバムは3月18日発刊の朝日新聞夕刊、「for your Collection」コーナーでも推薦盤として紹介され、片山杜秀氏から「瞬間的な音色の濃淡よりも、変幻自在な線と緩急無限な速度の音楽だ。そんな一柳の形と動きを藤原が鷲掴みにする」と評されました。

2021年2月28日新譜のご案内[クラシック/CD]

2021 年 2 月 28 日 日曜日

カメラータの3月新譜(2月28日発売)は3タイトルです。


CMCD-283771タイトル目は『ピアノ・ポエム〜一柳慧:ピアノ作品集/藤原亜美』(CMCD-28377)です。

作曲家・一柳慧自身の選曲により、「ピアノ・メディア」(1972)から「ピアノ・ポエム」(2003)に至る30余年に作曲されたピアノ作品を収録。

ピアニストの技術的限界に迫る難曲から、詩の朗読のような表現の問題に焦点をあてた作品まで、さまざまなタイプの楽曲が、藤原亜美により深い理解と共感をもって演奏されています。

作曲家の絶大な信頼を得た名ピアニストによる、現代の銘品をお聴きください。


CDT-11142タイトル目は『21世紀音楽の会作品集 II[室内楽作品集]』(CDT-1114)です。

『形や風評にとらわれることなく自由の原点から真に心に残る音楽を』をモットーに、2000年、野田暉行代表(現在は名誉顧問)と17名の作曲家により結成された「21世紀音楽の会」。創設20年を機に、会員の作品演奏を収録したCDの制作がスタートしました。2019年にリリースされた第1弾に次ぐ、今回の『作品集 II』には、現在24名を数える会員作曲家の中から、ベテランから中堅までの5人の作品を収録。2013年から2019年までの演奏でお聴きください。


CMCD-283793タイトル目は『フルート・ソナタの旅/ザビエル・ラック』(CMCD-28379)です。

数々の世界的オーケストラの首席奏者として活躍、神戸女学院大学音楽学部で後進の指導にもあたるフルートの名手ザビエル・ラックのCDアルバム第3弾。

C.P.E.バッハの無伴奏からラウタヴァーラのギターとの二重奏まで、ラック自らが選んだ「フルート・ソナタ」5作品を、才能あふれる共演者たちと収録。心を動かす新たな名演が誕生しました。

ブックレットには、ラックの執筆による充実した作品解説も掲載しています。

西村朗のCD『天女散花』が2013年度 「レコード・アカデミー賞」受賞!

2014 年 1 月 8 日 水曜日

 2013年度第51回「レコード・アカデミー賞」の「現代曲部門」賞に、弊社CDの西村朗作品集『天女散花』(CMCD-28283)が選ばれ、現在発売中の『レコード芸術』2014年1月号で発表されました。

レコード・アカデミー賞は、わが国の音楽文化の向上に資する目的を持って、音楽之友社が1963年に創設しました。1年間に国内のレコード会社から発売されたクラシック・レコードのうち、『レコード芸術』誌「新譜月評」で高い評価を得たものの中から部門ごとに演奏や録音などの最も優れたディスクを選定し、表彰しています。選定委員は、日本を代表する音楽評論家、音楽学者等によって構成され、27名が名を連ねています。

選定委員の佐野光司氏による「選考経過」によれば、西村朗は「今日最も油の乗り切った作曲家の一人」で、『天女散花』については「作品も演奏も文句なし」と非常に高く評価されています。
同じく選定委員の石田一志氏による「CD紹介」によれば、演奏については「大オーケストラ作品とは異なったセンシティヴな西村の音楽の機微に触れた、素晴らしい演奏解釈をこのヴィルトゥオーゾ集団(東京シンフォニエッタ)が行なっている[中略]藤原亜美のピアノ、最後のギター協奏曲での鈴木大介の独奏も見事」、収録作品については「4作のどれもが聴きまごうことなく西村のサウンド世界を開示しているのだが、同時にそれぞれに特色が鮮明で多様な語り口をもっている[中略]意欲的でありながら硬直したところは一切なく、その筆致は柔軟自在で、どの響きも活きている。雄弁であるが品位があり、威圧的に緊張を強いることも無い。この作曲家が辿りついた新しい境地がここに味わえる」と、いずれも最大級の賛辞が送られています。

まだこのCDアルバムをお聴きになっていない方は、この機会にぜひ西村作品の魅力をお楽しみください。

なお、表彰式は1月15日に行なわれる予定です。選考理由等の詳細につきましては、『レコード芸術』2014年1月号をご覧ください。

2013年8月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2013 年 8 月 25 日 日曜日

カメラータの9月新譜(8月25日発売)は4タイトルです。

CMCD-99077~8 1枚目は『ロマンティック・パールズ~珠玉のハーモニウム=チェレスタ作品集/クラウディオ・ブリツィ 他』(CMCD-99077~8)です。リスト、サン=サーンス、セザール・フランクら、幾多の作曲家を魅了した楽器、ハーモニウム。現在では演奏される機会の少ない楽器ですが、19世紀のサロン音楽を語るうえで欠かすことはできません。本アルバムでは、鬼才クラウディオ・ブリツィが、1897年ミュステル社製の、ハーモニウムとチェレスタが合体した2段鍵盤構造の楽器『ハーモニウム=チェレスタ』を駆使し、弦楽器、歌、そして1847年製のエラール・ピアノと魅惑のアンサンブルを聴かせます。

CMCD-28288 2枚目は『モーツァルト:ピアノ変奏曲集─「トルコ行進曲付き」K.331/諸戸詩乃』(CMCD-28288)です。15歳でウィーン国立音楽演劇大学ピアノ演奏科に飛び級で入学し、以来ウィーン、ザルツブルクを中心に研鑽を積む若き才能、諸戸詩乃
 3作目となる本作では、デビュー盤でも取り上げたモーツァルトの作品から変奏曲と、変奏曲形式の楽章をもつ名作ソナタを収録。20歳を迎え、一層の表現力を増した煌びやかな演奏は、ピアニストとしての充実ぶりをうかがわせます。

CMCD-28287 3枚目は『ブラームス:フルート三重奏曲(テオドール・キルヒナーによる弦楽六重奏曲 編曲版)/ギゼラ・マシャエキ=ベア、ブルーノ・ワインマイスター、森 美加』(CMCD-28287)です。ブラームスによる2曲の弦楽六重奏曲には、作曲家本人とも親交のあったテオドール・キルヒナーによるピアノ三重奏曲版が存在します。本作では、フルート奏者、ギゼラ・マシャエキ=ベアがトランスクリプションを担当、ブラームス/キルヒナーによる名作をフルート三重奏曲として演奏。森美加(ピアノ)、ブルーノ・ワインマイスター(チェロ)との絶妙なアンサンブルで作品に新たな魅力をもたらします。
 なお、本トリオは来月19日に東京でリサイタルを行います。詳しくはコンサート情報のページをご覧ください。

CMCD-28283 4枚目は『東京シンフォニエッタ プレイズ 西村 朗 第2集/天女散花【西村 朗 作品集 16】』(CMCD-28283)です。第1弾『虹の体』(CMCD-28282)に続く、板倉康明(指揮)+東京シンフォニエッタによる西村朗作品集の第2弾の登場です。表題作『天女散花』は、2012年の東京シンフォニエッタ委嘱作品。中国の京劇にインスパイアされたギター協奏曲で、作曲中に亡くなった実母への西村の追悼と感謝の思いが託されています。この作品を献呈された名ギタリスト、鈴木大介による入魂の演奏は必聴です。藤原亜美のピアノ独奏者を伴う「星の鏡」「ヴィシュヌの臍」では洗練された感性によるみずみずしい演奏が繰り広げられます。西村朗の1990年代以降のヘテロフォニー書法による一連の作曲の起点となった「光の蜜」も収録。