7月31日に発売された『ゲオルク・ヴァシャヘーリ/バルトーク・リサイタル』(CMCD-25046)が、『レコード芸術』誌最新刊(2021年10月号)の再発売盤レヴューコーナーで紹介されました。
レヴューでは柴田龍一氏から、「彼がバルトーク特有のリズム感に体質的な親近感を高度に示していることは、注目に値する聴きどころであり、作曲者直伝のリアリティが聴き手をしびれさせる。そうした妙味は、リズミックなパッセージで特に顕著に発揮されている。」と評され、推薦盤に選出されました。
同アルバムは「モダン・サウンド・プロダクツ」コーナーでも試聴盤として選出され、「とても興味深い演奏。リズムも面白いし、テンポもルバートしていくところの表情の付け方がとてもユニーク。」(吉井亜彦氏)、「単にリズムの際立たせ方が個性的というのではなく、音楽としての躍動感がある。」(山之内正氏)と評されました。
また同アルバムは『Stereo』誌最新刊(2021年10月号)の「今月の優秀録音盤」でも取りあげられ、福田雅光氏から、「1曲目を聴くと重厚にして活動力のある旋律に引きつけられた。いかにもバルトークらしい記憶の回路に伝わり、その音の内容がコントラストのしっかりした明確な力で大変解像力に優れ、SN比も高いことに興味を持つ。(中略)アナログ全盛時代の優秀録音が復活。」と、オーディオ的な観点からも評価されました。