‘受賞’ カテゴリーのアーカイブ

藤村実穂子、サントリー音楽賞を受賞

2013 年 3 月 21 日 木曜日

 世界の主要なオペラ、コンサートの舞台で活躍し、現在最高のメゾソプラノの一人と称される藤村美穂子がこの度、「第44回(2012年度)サントリー音楽賞」を受賞いたしました。 

 この賞は、わが国における洋楽の振興を目的として、毎年、その前年度においてわが国の洋楽文化の発展にもっとも顕著な功績のあった個人又は団体に対して、公益財団法人サントリー芸術財団より贈られるものです。

 2012年度贈賞の理由として下記のように述べられています。

 「2002年のドイツ・バイロイト音楽祭デビューこのかた、メゾソプラノ藤村実穂子氏の演奏活動は欧米のクラシック音楽界において欠かせない存在となった。そのつねに安定した歌唱、とりわけドイツ語の的確なディクションは、ヨーロッパの批評家も脱帽する域に達している。
 藤村氏の演奏活動は当該年度(2012年)においても、パリ・シャンゼリゼ劇場におけるワーグナー《パルジファル》のクンドリ役(3月)、ロンドン・コヴェントガーデン歌劇場における同《神々の黄昏》のヴァルトラウテ役(10月)など、その活躍はとどまるところを知らない。
 それに加えて、当該年度の日本における演奏活動では、とりわけドイツリートにおける成果が目覚ましい。シューベルト、マーラー、ヴォルフ、R・シュトラウスの歌曲を取り上げたリサイタル(11月、フィリアホール、紀尾井ホール)もさることながら、マーラー《大地の歌》(11月、いずみホール、室内合奏版)が、その白眉と言ってよいだろう。〈告別〉の長く尾を引く惜別の念ばかりでなく、〈美について〉におけるヨーロッパ19世紀末特有の、過去に向けた(そして同時に未来へと回路が通じる)長いまなざしの表現は、けだし秀逸であった。またマリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団来日公演のベートーヴェン《交響曲第9番》では、高度なアンサンブル能力をも示している。
 上記の理由により、藤村実穂子の演奏活動を讃えて「第44回(2012年度)サントリー音楽賞」を贈賞する。」

ハイレゾ・オーディオ・ブルーレイディスク、リリース1ヶ月で連続受賞!

2013 年 2 月 19 日 火曜日

 昨年12月に第一弾3タイトルが発売され、大きな話題となっている「ハイレゾリューション・オーディオ・ブルーレイディスク」。雑誌等のレヴューではその高音質が絶賛され、さらに権威ある賞を続々受賞しています。

 まず、株式会社ステレオサウンドが主催する『第28回HiViグランプリ』では、「ブルーレイディスクによる高音質音楽専用パッケージの企画・提案に対して」、この度の高音質ブルーレイディスクを共同で開発・提案した「Promotion Goroup of Blu-ray Disc for High Resolution Audio」に『企画特別賞』が授与されました。
 受賞したグループは、株式会社カメラータ・トウキョウと株式会社クリプトン、メモリーテック株式会社、株式会社キュー・テックの4社が設立。高音質ブルーレイディスクの制作にあたっては、高音質音楽配信等でパートナーを組んでいるカメラータ・トウキョウとクリプトンが協力して音質の検証を重ね、メモリーテック、キュー・テックがマスタリング、オーサリングからプレスに至るすべて過程を徹底的に見直し、高音質のためにブラッシュアップして、「Next CD」とも言えるディスクを作り上げることができました。
 受賞の決め手は、「これまで配信(とごく一部のデータDVD-R等)でのみ供給されていたハイレゾ音源を万人のものに解放したこと」「パソコンとインターネットの知識と技量がないとハイレゾ配信を楽しめないが、CDと同じディスク形状、同じ操作性で192kHz/24ビット/WAVまでの圧倒的なハイレゾ音楽享受環境を実現したこと」が高く評価された、とのことでした。

CMBDM-80001 さらに、2月15日に発表となった『第5回DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞』では、昨年12月リリースの弊社ブルーレイディスク第一弾となった『驚異のデュオ/ベルリン・フィルハーモニック・デュオ』(CMBDM-80001)が、『ベスト高音質賞・音楽部門(クラシック)』を受賞しました。
 同賞は、映像コンテンツメーカーや映像機器メーカーが加盟する次世代デジタルエンターテイメントの普及団体「デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン」が主催するもので、2012年に発売されたブルーレイソフトの中で、ブルーレイディスクの特長を最も生かした作品を表彰するアワードです。
 選評で語られた評価のポイントは、「ブルーレイの持つ高音質フォーマットとしての実力を最大限に発揮。ベルリン・フィル黄金時代のチェロとコントラバスの名手によるデュオの名演奏を鮮明に伝えている。音声フォーマットは、CDの音質を遥かに凌ぐリニアPCM 2ch 192kHz/24bit。2つの低弦の豊かな倍音を伴った心躍るハーモニーの至芸が、ブルーレイディスクでここまで聴けるのが嬉しい。ブルーレイは『映像無し、音だけの音楽メディア』としても圧倒的な魅力があることを天下に喧伝した功績は大きい。」とのことでした。また、審査委員長の麻倉怜士氏は、受賞全作品表彰後の総評の中でも、「ハイレゾリューション・オーディオ・ブルーレイディスク」を、今後のブルーレイディスクの方向性のひとつとして位置付けるなど、非常に高く評価されていました。

 発売後2ヶ月を前に相次ぐ受賞を果たしたハイレゾリューション・オーディオ・ブルーレイディスク。まだお聴きになっていない方は、ぜひ一度、演奏家の意図に限りなく近い高音質の音楽をご体験ください。

 次回ブルーレイ新譜は2月25日発売、ヴィヴァルディの『四季』(2012年新録音)です。どうぞお聴き逃しなく!

栗本尊子、第23回新日鉄住金音楽賞特別賞を受賞

2013 年 1 月 11 日 金曜日

栗本尊子
92歳の現役メゾ・ソプラノ歌手として、奇蹟の美しい歌声を聴かせ続けている栗本尊子氏が、第23回新日鉄住金音楽賞特別賞に選ばれました。
新日鉄住金音楽賞(旧称・新日鉄音楽賞、2012年10月より改称)は、1990年に新日本製鐵株式会社(現・新日鐵住金株式会社)の創立20周年と、同社が提供してきた「新日鉄コンサート」放送35周年を記念して設けられた音楽賞です。この賞を通して、日本の音楽文化の発展と、将来を期待される音楽家の方々の一層の活躍を支援することを目的としています。栗本氏が受賞した特別賞〔副賞100万円〕は、クラシック音楽をベースにした活動を行っている個人を対象とした賞で、演奏家に限定せず、幅広いジャンルのなかから、音楽文化の発展に大きな貢献をはたした方に贈られるものです。
贈賞理由として、選考委員の中村紘子氏は、『いま栗本尊子氏の歌声を聴いて、そのお年が九十歳台半ば近くと信じる人はいるだろうか。透明で艶やかで、仄かに乙女の息吹さえ感じられるような瑞々しさ。そして今日まで現役という圧倒的存在感。まさに「現代の奇蹟」「日本楽壇の至宝」ともいうべき栗本尊子氏に、心から「永遠なれ」との思いを込めて、特別賞をお贈りしたいと思います。』と記しています。
栗本尊子氏は、弊社より『愛と祈り~歌いつがれる日本の歌』『栗本尊子グレート・ヴォイス』と題した2枚のCDをリリース、さらに昨年7月には自身の半生を綴った書籍付きCD『奇蹟の歌』を発表、銀座のヤマハホールで発売記念コンサートも行っています。今後もご健康で、豊かな音楽活動を末永くお続けになられますよう、心よりお祈り申し上げます。
なお、第23回新日鉄住金音楽賞の贈呈記念行事は、本年7月17日に紀尾井ホールで開催される予定です。

弊社録音エンジニア 高島靖久が日本プロ音楽録音賞を受賞!

2012 年 12 月 14 日 金曜日

去る2012年12月6日、「第19回日本プロ音楽録音賞」の授賞式が開催され、弊社録音エンジニアの高島靖久が、今回より新設された「2chオーディオ・ファイル賞」の初の受賞者となりました。

「第19回日本プロ音楽録音賞」受賞作品一覧はこちら

対象となった録音作品は、クラウディオ・ブリツィ(クラヴィオルガン)の演奏によるJ. S. バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(176.4kHz/24bit/WAV)で、現在クリプトンHQMストアにて配信中のアルバム『クラヴィオルガン・ワンダーランド』(HQMD-10028)に収録されています。

HQMストアでの配信ページはこちら

「日本プロ音楽録音賞」は、音楽とオーディオ文化の向上に努める録音エンジニアの感性と技術にスポットライトを当てるもので、毎年開催されています。同賞運営委員会副委員長の高田英男氏によれば、「2chオーディオ・ファイル部門」は、「ハイレゾ音楽による音楽配信、およびDVD、USBメディアを使った高音質の音楽ビジネスがここに来て急速に動きを見せている中、配信やUSBなどで提供されるハイレゾ音源、ファイル音源を審査対象とすることに決め、今回より同賞が新設された」とのことです。
受賞作となった「トッカータとフーガ」の録音は、高田氏の講評によれば「繊細なチェンバロ、荘厳なオルガン、アコースティックサウンド。見事だなと思いました。チェンバロという楽器は、皆さんたいへん繊細な音と思っているのですが、実際は弦を弾く音も入り、非常に強い音がして、なかなか繊細に録音するのが難しい楽器です。高島さんは本当にたくさんのホールでレコーディングを経験されており、またスタジオでアコースティック録音もされていて、彼のノウハウ、すばらしい技術により、すばらしい音響空間が作られていると感じました。ハイレゾならではの、広い周波数帯域、高解像力、本当に艶があるということで、やはりハイレゾ音源はとても新しい魅力があるなと非常に感じた作品です」と、たいへん高い評価を頂戴しました。
この機会に、高音質の音楽配信音源を、ぜひお聴ください。

[受賞の言葉]
この度の受賞は、大変嬉しく思います。2chオーディオ・ファイル部門を新設していただいたことも、将来、より高音質を目指す励みになると思います。選考委員の方々には感謝申し上げます。
今回の受賞は私一人によるものではなく、特にアーティストとの協力が不可欠でした。16世紀には実在したチェンバロとパイプオルガンを合体させたこのクラヴィオルガンという楽器は、広い周波数帯域と管楽器と撥弦楽器の表現力を兼ね備え、2000年に復元されて以来、レコーディングの度にマイクアレンジや楽器の改良等を重ね、さらにハイサンプリング録音により、楽器本来のピュアサウンドが実現できました。演奏家との長年に渡る信頼関係もまた、今回の受賞作に繋がった結果と感じています。
音楽の録音エンジニアの仕事はあくまで裏方ではありますが、単なる音の記録ではなく、作曲家、プロデューサーの意図、そしてアーティストの表現を余さず聴衆に伝える代弁者であり、エンジニア自身も表現者でなければと感じています。それはクラシック音楽以外のジャンルでも同様かと思います。エジソンが録音技術を発明する以前は、生演奏で1度しか聴けなかった音楽が現代では無限の聴衆に何回でも伝えることができるようになり、それゆえ、録音エンジニアの感性がより問われていると思います。今回の受賞は私にとって、今後に向けてのより一層の励みとなりました。重ねて感謝申し上げます。
株式会社カメラータ・トウキョウ 高島靖久