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【訃報】アルト・サックス奏者 リー・コニッツさん

2020 年 4 月 18 日 土曜日

リー・コニッツ2020年4月15日(ニューヨーク現地時間)、アルト・サックス奏者のリー・コニッツさんが新型コロナウイルスによる肺炎で永眠されました。享年92歳でした。

生前、弊社のジャズ・レーベル「インサイツ」にて、コニッツさんのレコーディング・プロデューサーを務めた井阪紘からのコメントと共に、弊社スタッフ一同、ここに慎んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。


「Lee Konitzの死を悼む」/井阪紘

リー・コニッツ、92歳。ニューヨークで、コロナウイルスによる肺炎で4日前に亡くなった。1927年生まれ。22歳頃からレニー・トリスターノの音楽に共感して、『Subconscious-Lee』(1955年)というアルバムを1949年にレコーディングした。リーはその時まだ22歳だったので、いかに才能があったのかがわかる。そしてその1枚で一躍注目された。

その前年、1948年から始まったマイルス・デイヴィスの『Birth of the Cool』(1957年)のセッションにも彼は参加している。その次には、1955年にアトランティックで初のリーダー・アルバム『Lee Konitz with Warne Marsh』を録音。これは、今も名盤として聴き続けられている。

その頃、ジャズを聴き始めた私は、まだ中、高校生。リー・コニッツは偉大で、遠くの存在のレコード・アーティストだった。

龝吉敏子のビッグバンドの録音で一区切り終えた1980年頃に、偶然リーと知り合い、日本にコンサートとレコーディングで呼ぶようになって、自分自身の「Insights」と言うレーベルを立ち上げ、リーと2枚ほど一緒に録音の仕事をした。

彼はレコーディングの仕事は大好きだったようで、色々話し合いながらアルバムを作るのは楽しい時間だった。

最初はドン・フリードマンとの1枚ゲイリー・フォスターとウォーン・マーシュに因んだ2枚目では、西海岸でトリスターノ派の2人が意気投合して音楽に没頭する姿を見られて、良い思い出になっている。

もう一度、飲んでジャズや音楽、いろいろ話をしたかった。だが、今は叶わない。

合掌。

[井阪紘/レコード・プロデューサー]


リー・コニッツ ディスコグラフィー
リー・コニッツ meets ドン・フリードマン(25CJ-10)
ボディ・アンド・ソウル~ウォーン・マーシュに捧ぐ/リー・コニッツ&ゲイリー・フォスター(25CJ-12)