
2022年10月7日に中央公論新社より刊行された『鎌倉ジャズ物語 ピアニスト・松谷穣が生きた進駐軍クラブと歌謡曲の時代』(筒井之隆 著)にて、インサイツ/カメラータより発売中のアルバム『春よりも若く/松谷穣』(25CJ-5)が紹介されました。
同書は、鎌倉の小さな米軍クラブ「リビエラ」からピアニスト・歌手として活動をスタートさせ、戦後のジャズ界で活躍した松谷穣の生涯に迫った書籍。ナンシー梅木、沢たまき、上野尊子ら名ジャズ・ヴォーカリストを育て、歌謡界では藤山一郎、淡谷のり子の伴奏、キャンディーズ、山口百恵らの歌唱指導まで、ジャズからポップスへと続く戦後音楽史とともに歩んできた松谷穣の姿が、数多くのエピソードとともに語られています。
その松谷は晩年の1992,93年、息子の松谷翠らと本アルバム、『春よりも若く』をレコーディングしましたが、アルバムが発売された翌年の1995年に85歳で他界。松谷の長年にわたる音楽キャリアにおいて最初で最後のアルバムとなりました。
「こんな味わいのあるジャズ・ヴォーカルを聴いたのは久し振りで、今回、このCDを世に送りだせることは僕のジャズ・プロデューサー生活の中でも最大の誇りだと思っている。何たって松谷さんの歌の中には人生がある。こんな『歌』は、世界中さがしたって、そうありゃしない」
[弊社プロデューサー:井阪紘/アルバムのライナー・ノーツより]
書籍『鎌倉ジャズ物語』とともに、アルバム『春よりも若く』もぜひお楽しみください。