カメラータの9月新譜(8月25日発売)は2タイトルです。
1タイトル目は『ルードルフ大公:クラリネットのための作品集/シュミードル』(CMCD-28339)です。
ヨーロッパに君臨した名門ハプスブルク家の直系にしてベートーヴェンの庇護者としても知られるルードルフ大公は、ベートーヴェンの弟子でもあり、音楽に自らの居場所を見出したアーティストでした。このCDでは、ルードルフ大公が作曲した3つのクラリネット作品を収録。大公が大司教を務めたオルミュッツ出身のペーター・シュミードルをクラリネットに迎え、大公の音楽の研究を進める岡田知子のピアノ、タマーシュ・ヴァルガのチェロという理想的な顔合せで録音が実現しました。
2タイトル目は『ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集/アンチロッティ』(CMCD-28337)です。
ローマではガッゼローニとともにRAI交響楽団で首席フルート奏者を務め、その後も、ヨーロッパを中心に活躍している名手マリオ・アンチロッティが、モダン・フルートを手に、クラウディオ・ブリツィ、パオロ・フランチェスキーニらイタリアの演奏家たちとともに愉悦に満ちた音楽的対話を交わしながら、生命感にあふれたヴィヴァルディのフルート協奏曲集を完成させました。
あの哲学者ジャン=ジャック・ルソーによる「四季・春」の無伴奏フルート編曲版も花を添えています。