‘レコード芸術ONLINE’ タグのついている投稿

シュッツの最新盤が『レコード芸術ONLINE』準特選盤に

2025 年 10 月 10 日 金曜日

CMCD-283948月25日に発売されたカール=ハインツ・シュッツの新譜、『シュッツ&鈴木大介 play シューベルト』(CMCD-28394)が、『レコード芸術ONLINE』(2025年10月号)で【準特選盤】に選出されました。

レヴューでは喜多尾道冬氏から、「『美しい水車小屋の娘』から5曲がフルート&ギター編曲で加わっている。これがすばらしい。「さすらい」は(中略)おっかなびっくりのおずおずとした旅のはじまりを印象づける。でも初々しい好奇心も失わず、こんな出だしもあり! と驚嘆する。「若者と小川」での息も絶え絶えな悲しみは心にしみ絶唱そのもの。シューベルトが『しぼめる花変奏曲』にフルートを当てた意図が理解される。シュッツ&鈴木大介の全曲録音を熱望する。」等と評されました。

また、舩木篤也氏からは、「シュッツは、故・ヴォルフガングシュルツに勝るとも劣らない柔らかな音色の持ち主。さらに機能性も具わっており、共演の弦楽奏者の特質も手伝ってか、(中略)より軽やかな室内楽になっている。鈴木のギターも機敏かつ繊細で、出過ぎず引き過ぎず、まことにバランスのよい協奏相手を演じている。」(四重奏曲 D. 96)等と評されました。

『レコード芸術ONLINE』は、月刊誌『レコード芸術』をベースに生まれた、クラシック音楽の各種メディアポータルサイトです。新譜月評等のすべての記事をご覧いただくには、有料会員(月会費1,100円・税別)へのご登録が必要です。
詳細は『レコード芸術ONLINE』の案内ページをご覧ください。

飯野明日香の最新盤が『レコード芸術ONLINE』推薦盤に

2025 年 7 月 30 日 水曜日

CMCD-283955月25日に発売された飯野明日香の新譜、『道 フランス20、21世紀のピアノ作品/飯野明日香』(CMCD-28395)が、『レコード芸術ONLINE』(2025年7月号)で【推薦盤】に選出されました。

レヴューでは白石美雪氏から、「(ペパン、コネッソン、ワクスマン、エスケシュ、ブーレーズの)抜粋された5曲はそのエッセンスが21世紀のフランス音楽へと継承されているのを感じさせる。(中略)どの作曲家もトレモロと同音反復、さらにミニマル風の反復がじつに多い。(マントヴァーニでの)ピアノの冷涼な響きや微妙な色彩を強調するにはそれらが最適の書法であることがよくわかる。と思っていたら、後半のミュライユ、ベッファ、メシアンでは重く暗い情感が漂い、低音域で繰り出される和音の、しっかりと厚みを持ちながらも濁りのない響きが主体。飯野のしなやかで深い打鍵が生きている。」等と評されました。

『レコード芸術ONLINE』は、月刊誌『レコード芸術』をベースに生まれた、クラシック音楽の各種メディアポータルサイトです。新譜月評等のすべての記事をご覧いただくには、有料会員(月会費1,100円・税別)へのご登録が必要です。
詳細は『レコード芸術ONLINE』の案内ページをご覧ください。

シェレンベルガーの最新盤が『レコード芸術ONLINE』準推薦盤に

2025 年 6 月 16 日 月曜日

CAMP-80234月30日に発売されたハンスイェルク・シェレンベルガーの最新盤、『テレマン:無伴奏オーボエのための12の幻想曲 TWV 40:26−37[原曲:ヴィオラ・ダ・ガンバ]/シェレンベルガー』(CAMP-8023)が、『レコード芸術ONLINE』(2025年6月号)で【準推薦盤】に選出されました。

レヴューでは西村祐氏から、「本来弦楽器のための作品を管楽器で演奏する場合、高いブレス・コントロール能力が求められるが、シェレンベルガーの音楽作りにその制約はほとんど感じられない。(中略)管楽器特有の明快さや自然な息づかいが聴かれ、また表情の豊かさや音域によって音色が頻繁に移り変わるさまがテレマンの多様性を見事に映し出している。」等と評されました。

『レコード芸術ONLINE』は、月刊誌『レコード芸術』をベースに生まれた、クラシック音楽の各種メディアポータルサイトです。新譜月評等のすべての記事をご覧いただくには、有料会員(月会費1,100円・税別)へのご登録が必要です。
詳細は『レコード芸術ONLINE』の案内ページをご覧ください。

また同アルバムは、『バンドジャーナル』(2025年7月号)の「ディスクガイド」コーナーでも紹介され、西村祐氏から、「まるでオーボエ・ダモーレのように低く落ち着いた音色から立ちのぼる優雅かつ闊達な演奏は、高いブレスの技術を誇る名手シェレンベルガーでなければ不可能な境地である。」等と評されました。

桑原志織のデビュー盤が『レコード芸術ONLINE』推薦盤に ほか

2025 年 6 月 16 日 月曜日

CDT-11233月10日に発売された桑原志織のデビュー盤、『桑原志織 ピアノ・リサイタル ブラームス・シューベルト・リスト〈ライヴ盤〉』(CDT-1123)が、『レコード芸術ONLINE』(2025年6月号)で【推薦盤】に選出されました。

レヴューでは飯田有抄氏から、「とてつもないリスト作品の録音が生み出された。(中略)筆者はこの公演に出席していないのだが、このアルバムを聴いて『なぜ行けなかったのだろう』と心の底から悔やまれた。(中略)おそらく彼女の見ている世界は『ピアノ音楽』の規模ではない。リストの描く壮大な物語、巨大な音楽的建造物を、リストに近い視点から見つめ、たまたま目の前にあるピアノで表現してみせている——そう思わせてくれる演奏なのだ。録音でそれを感じさせてくれるのだから、稀有な才能であることは間違いない。」等と評されました。

『レコード芸術ONLINE』は、月刊誌『レコード芸術』をベースに生まれた、クラシック音楽の各種メディアポータルサイトです。新譜月評等のすべての記事をご覧いただくには、有料会員(月会費1,100円・税別)へのご登録が必要です。
詳細は『レコード芸術ONLINE』の案内ページをご覧ください。

【7月12日追記】
桑原志織の同アルバムが、『音楽現代』誌の最新刊(2025年8月号)にて紹介されました。
誌面では西原稔氏から、「ブラームスのピアノ・ソナタは(中略)実に切れ味の良いブラームスとなっている。リスト、バラード第2番も表現が多彩で、波間にこだまする対話が劇的に描かれている。」等と評され、【推薦】に選出されました。

【7月20日追記】
桑原志織の同アルバムが、『ムジカノーヴァ』誌の最新刊(2025年8月号)にて紹介されました。
誌面では長井進之介氏から、「いずれの作品でも技術、集中力の高さ、音色の幅と密度の濃さが感じられるが、注目はリストの作品。(中略)非常にスケールの大きな演奏をするピアニストであり、今後の活躍にも期待が膨らむ。」等と評されました。

西村朗の最新盤が『レコード芸術ONLINE』推薦盤に

2025 年 3 月 25 日 火曜日

CMCD-283931月25日に発売された西村朗の最新盤、かいかい/西村 朗 管弦楽作品集【西村 朗 作品集 20】』(CMCD-28393)が、『レコード芸術ONLINE』(2025年3月号)で【推薦盤】に選出されました。

レヴューでは白石美雪氏から、「晩年とはいえ、60代終わりの日々である。西村らしい重厚な響きがたぎる。胸中に去来する想いがおびただしい数の音符にひしめいているようだ。」「21世紀になって西村の作品には一種の死生観が現れ始めたが、道元禅師の「華開世界起」から受けたイメージによるこの曲(華開世界)では、世界が華開し続けているというめくるめく感覚が余すところなく表現されている」「『神秘的合一』は絶筆となったピアノ協奏曲。パルスを刻む小菅優のクリアな響きが心身に刺さる感覚で鮮烈だ。」等と評されました。

『レコード芸術ONLINE』は、月刊誌『レコード芸術』をベースに生まれた、クラシック音楽の各種メディアポータルサイトです。新譜月評等のすべての記事をご覧いただくには、有料会員(月会費1,100円・税別)へのご登録が必要です。
詳細は『レコード芸術ONLINE』の案内ページをご覧ください。

藍川由美の最新盤が『レコード芸術ONLINE』推薦盤に

2024 年 10 月 22 日 火曜日

CMDV-000025月31日に発売された藍川由美の最新版『伊福部昭 ラスト インタヴュー(2003.5.14)/藍川由美 編』(CMDV-00002)が、『レコード芸術ONLINE』(2024年10月号)で【推薦盤】に選出されました。

レヴューでは山野雄大氏から、「札幌時代の若き日の伊福部を知る人(伊福部の最初の弟子である眞柳潔氏)の問いに応えて、往年の内外の作曲家たちの話題、北海道時代の昔話や近況まで、徒然なるままに語る様子は、熱心なファンにとって近しい臨場感が嬉しかろう。」「(「蒼鷺」、「摩周湖」のライヴ映像は)共演陣の響かせる濃く豊かな音色表現と響き合う、空気を深く揺るがすような(藍川由美の)ソプラノ独唱、その表現の気迫にうたれる。」「52頁に及ぶ充実したブックレットも本盤の意義を決定づける。(中略)読み込むにつれ、演奏の味わいも深まる一冊として、愛好家は逃さず手元に置くべきだろう。」等と評されました。

『レコード芸術ONLINE』は、月刊誌『レコード芸術』をベースに生まれた、クラシック音楽の各種メディアポータルサイトです。新譜月評等のすべての記事をご覧いただくには、有料会員(月会費1,100円・税別)へのご登録が必要です。
詳細は『レコード芸術ONLINE』の案内ページをご覧ください。

The Shakuhachi 5のファースト・アルバムが『レコード芸術ONLINE』準推薦盤に

2024 年 10 月 22 日 火曜日

CMCD-283923月31日に発売されたThe Shakuhachi 5のファースト・アルバム『The Shakuhachi 5』(CMCD-28392)が、『レコード芸術ONLINE』(2024年10月号)で【準推薦盤】に選出されました。

レヴューでは西村祐氏から、「作曲家のラインナップを見ただけで、尺八音楽の新しい可能性を広げていきたいという彼らの意欲がわかる。5穴しかないシンプルな構造を持つ尺八だからこそ得られるポテンシャルと表現の幅広さをいかに引き出すかは作曲家の、そして演奏家の力によるが、各曲の強烈なテンションと、静けさの表出はまさに凄絶の一語。」と評されました。

『レコード芸術ONLINE』は、月刊誌『レコード芸術』をベースに生まれた、クラシック音楽の各種メディアポータルサイトです。新譜月評等のすべての記事をご覧いただくには、有料会員(月会費1,100円・税別)へのご登録が必要です。
詳細は『レコード芸術ONLINE』の案内ページをご覧ください。