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2024 年 10 月 22 日 火曜日
5月31日に発売された藍川由美の最新版『伊福部昭 ラスト インタヴュー(2003.5.14)/藍川由美 編』(CMDV-00002)が、『レコード芸術ONLINE』(2024年10月号)で【推薦盤】に選出されました。
レヴューでは山野雄大氏から、「札幌時代の若き日の伊福部を知る人(伊福部の最初の弟子である眞柳潔氏)の問いに応えて、往年の内外の作曲家たちの話題、北海道時代の昔話や近況まで、徒然なるままに語る様子は、熱心なファンにとって近しい臨場感が嬉しかろう。」「(「蒼鷺」、「摩周湖」のライヴ映像は)共演陣の響かせる濃く豊かな音色表現と響き合う、空気を深く揺るがすような(藍川由美の)ソプラノ独唱、その表現の気迫にうたれる。」「52頁に及ぶ充実したブックレットも本盤の意義を決定づける。(中略)読み込むにつれ、演奏の味わいも深まる一冊として、愛好家は逃さず手元に置くべきだろう。」等と評されました。
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タグ:レコード芸術, レコード芸術ONLINE, 伊福部昭, 推薦盤, 藍川由美
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2023 年 2 月 20 日 月曜日
2022年12月25日に発売された高橋アキの最新盤『シューベルト:ピアノ・ソナタ D.840「レリーク」&即興曲 D.935/高橋アキ』(CMCD-28385)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2023年3月号)で【特選盤】に選出されました。
誌面では那須田務氏から、「主要主題から慈しむように弾かれ、強弱のグラデーションの幅はそれほど大きくないが、神経質なところや過度な緊張感もない。ひたすら優しい穏やかな音楽が流れていく。第2楽章の出だしも淡々とした語り口が素晴らしい(ソナタ第15番)」と評され、草野次郎氏からは、「このゆったりとした自然の流れに逆らわないような演奏がこの後の曲にも継続されていく。しかし単に柔軟な曲調というわけではなく、その背後には深い抒情を讃えるようなニュアンスも見え隠れして、聴き込むほどにシューベルトの孤高の美しさと奥行きが感じられる(4つの即興曲)」「アンコール的に置かれた《クペルヴィーザー・ワルツ》も心温まるエンディングとなっている」と評されました。
タグ:レコード芸術, 特選盤, 高橋アキ
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2022 年 8 月 23 日 火曜日
6月30日に発売された『J.S.バッハ:ノイマイスター・コラール集/松居直美』(CMCD-15159〜60)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2022年9月号)で【特選盤】に選出されました。
誌面では那須田務氏から、「松居はブクステフーデのオルガン作品集や若い頃のバッハが影響を受けた北ドイツ楽派などのディスクをリリースし、作品に対する知的で誠実なアプローチで知られるヴェテランだ。(中略)個々の楽曲に真剣に取り組み、丁寧に弾き込んでいる点は評価されるし、彼女の楽曲解説も有益」と評され、草野次郎氏からは、「(松居は)オルガン作品としての音色・音量・テンポ等の多彩なコントラストを与えつつ、36曲が緩慢にならないよう弾き続けている。(中略)すべて数分の小曲だが松居の真摯な演奏が若きバッハの逞しい創造性を再現している」と評されました。
同アルバムは『モーストリー・クラシック』誌の最新刊(2022年10月号)でも紹介され、佐藤康太氏から、「松居はアーティキュレーションで音楽の流れを明確にしつつ、しっかりとコラール旋律を聴きとらせる。決して派手ではないがとても丁寧で、真摯に作品と向きあったことがよく分かる佳演」と評されました。
タグ:モーストリー・クラシック, レコード芸術, 松居直美, 特選盤
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2022 年 7 月 20 日 水曜日
5月31日に発売され、読売新聞、朝日新聞のレヴューコーナーでも高い評価を得たアルバム、『小さな空 武満徹ソング・ブック/村松稔之、高田ひろ子』(CMCD-28384)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2022年8月号)で【特選盤】に選出されました。
誌面では堀内修氏から、「(武満ソングの)申し分のない歌い方なんて、そうあるものじゃない。それが現れた。(中略)一歩まちがえると感傷に足を取られてしまう歌で、この歌手はただの一度もその正確で軽やかな足取りを乱さない。驚くべきはやはり『死んだ男の残したものは』で、涼やかに歌ってしまう。なるほどこう歌うことで武満の歌が生きてくるのかと感心する」と評され、城所孝吉氏からは、「特色となってるのは、ジャズ・ピアニストの高田ひろ子が共演者となっている点である。(中略)そこにカウンター・テナーのファルセットが重なるのが、また面白い。村松の声は、ソプラノ的な繊細な肌触りを持ち、一聴して女声かと思うほど。すっきりとした清澄な声音が快く、音程も音楽的である」と評されました。
タグ:レコード芸術, 村松稔之, 特選盤
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2022 年 1 月 20 日 木曜日
『レコード芸術』誌の最新刊(2021年2月号)の特集「本誌執筆陣による2021年テーマ別ディスク ベスト5」にて、高橋アキのアルバム2タイトルが選出されました。
1タイトル目は『高橋アキ プレイズ エリック・サティ-4』(CMCD-28375)。ピアニストの永井進之介氏が選ぶ「フランスのピアノ音楽を堪能するベスト5」にてランクイン。「《童話音楽の献立表》といった愛らしい小品をファツィオリ・ピアノのあたたかいサウンドによって丁寧に奏でており、サティの新たな魅力を発見。」と評されました。
2タイトル目は『高橋アキ プレイズ ケージ×フェルドマン via サティ』(CMCD-99087)。バリトン歌手の松井敬氏が選ぶ「悟りを開くベスト5」にてランクイン。「高橋アキが所蔵していたケージ作曲/フェルドマン編曲による《チープ・イミテーション》の三重奏曲版で枯淡の境地を味わいたい。」と評されました。
タグ:レコード芸術, 高橋アキ
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2021 年 12 月 20 日 月曜日
11月25日に発売された『寺井結子プレイズ一柳慧邦楽作品集』(CMCD-28382)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2022年1月号)で【特選盤】に選出されました。
誌面では長木誠司氏から、「1990年前後に書かれた邦楽器のための作品を5曲集めた、ありそうでなかったアルバム。初演後ほとんど演奏されていなかった作品も含まれており、現代邦楽さかんと言えども、思わぬ死角があったものだと痛感されるリリースだ。」と評され、白石美雪氏からは、「中島裕康、平田紀子、黒田鈴尊ら邦楽四重奏団の仲間たちも古典曲にきちんと取り組みつつ、創造の最前線でも活動する俊英で、どの作品も演奏の切れ味がいい。(中略)寺井による『作品解説』と『テクニカル・ノート』は演奏家ならではの視点で書かれた読み応えのある内容である。」と評されました。
同アルバムは12月16日発刊の朝日新聞夕刊、「for your Collection」コーナーでも推薦盤として紹介され、諸石幸生氏から「叙情性と劇的な部分の絶妙な摩擦で『響き』と『色』と『匂い』の伽藍をつくり出す。新しい邦楽の世界が花開く、画期的な作品集である。」と評されました。
また、同アルバムは『Stereo』誌最新刊(2022年1月号)の「ステレオディスクコレクション」「今月の特選盤」コーナーでもでも取りあげられ、「高SN比に澄み切り極めて解像度は高く、音は左右スピーカー間の横幅いっぱいに定位を設定して高度にステレオの表現力に挑戦した内容が素晴らしい。(中略)すごく正確に演奏の魅力を追求した事が理解される作品である。」(福田雅光氏)、「非常に明快かつ音楽の持つ厳しさ、鋭さをも十分に感じさせている。」(石田善之氏)等、レコーディング技術的な観点からも評価されました。
タグ:Stereo, レコード芸術, 一柳慧, 中島裕康, 寺井結子, 平田紀子, 朝日新聞, 特選盤, 黒田鈴尊
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2021 年 11 月 20 日 土曜日
10月25日に発売された『鈴木亜矢子ソプラノ・リサイタル/20〜21世紀、英国と日本の声楽曲』(CMCD-28381)が、『レコード芸術』誌の最新刊(2021年12月号)で【特選盤】に選出されました。
誌面では堀内修氏から、「聴き始めると、選曲そのものにも意味があるのがわかってくる。(中略)鈴木の冷たく精緻な歌と、その歌にからみつくような半澤佑果のピアノとが、英国と日本の詩人と音楽家が、通じ合えない他者とのずれにため息をつき、やけになったりあきらめたりしてきた世界へ、聴く者を導いている。」と評され、城所孝吉氏からは、「選曲と演奏には、様々な意味で好感を抱かされる。楽譜は難しいし、使われている詩も難解。音をさらうのも、解釈するのも相当に大変である。(中略)あくまで自分がやりたいことを突き詰めた結果としてのアルバムであり、それゆえに説得力がある。」と評されました。
タグ:レコード芸術, 半澤佑果, 特選盤, 鈴木亜矢子
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