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『パイパーズ』最新刊にバウスフィールドとシュミードルが登場

2016 年 10 月 25 日 火曜日

PIPERS9月25日に『メモリーズ&ドリームズ─トロンボーン小品集』(CMCD-28336)をリリースしたイアン・バウスフィールドと、8月25日に『ルードルフ大公:クラリネットのための作品集』(CMCD-28339)をリリースしたペーター・シュミードルのインタビュー記事が、雑誌『パイパーズ』の最新刊(2016年11月号)に掲載されています。

イアン・バウスフィールドは、ブラームスとマーラーの作品に見る二人の意外なリンクや、作品が発表された時代のオリジナル楽器にふれる大切さなど、興味深いインタヴューに応えています。

ペーター・シュミードルのインタビューは、1991年8月に草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルで来日した際に、同じクラリネット奏者の千葉理氏を交えての再録記事となっていますが、祖父から父、そしてシュミードルへと3代に渡って続くウィーン・フィル首席奏者としての経験談など、こちらも読みどころ多数です。

2016年8月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2016 年 8 月 25 日 木曜日

カメラータの9月新譜(8月25日発売)は2タイトルです。

CMCD-283391タイトル目は『ルードルフ大公:クラリネットのための作品集/シュミードル』(CMCD-28339)です。

ヨーロッパに君臨した名門ハプスブルク家の直系にしてベートーヴェンの庇護者としても知られるルードルフ大公は、ベートーヴェンの弟子でもあり、音楽に自らの居場所を見出したアーティストでした。このCDでは、ルードルフ大公が作曲した3つのクラリネット作品を収録。大公が大司教を務めたオルミュッツ出身のペーター・シュミードルをクラリネットに迎え、大公の音楽の研究を進める岡田知子のピアノ、タマーシュ・ヴァルガのチェロという理想的な顔合せで録音が実現しました。

CMCD-283372タイトル目は『ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集/アンチロッティ』(CMCD-28337)です。

ローマではガッゼローニとともにRAI交響楽団で首席フルート奏者を務め、その後も、ヨーロッパを中心に活躍している名手マリオ・アンチロッティが、モダン・フルートを手に、クラウディオ・ブリツィパオロ・フランチェスキーニらイタリアの演奏家たちとともに愉悦に満ちた音楽的対話を交わしながら、生命感にあふれたヴィヴァルディのフルート協奏曲集を完成させました。

あの哲学者ジャン=ジャック・ルソーによる「四季・春」の無伴奏フルート編曲版も花を添えています。

CD紹介~from more than 1000 titles~ vol.02

2013 年 7 月 3 日 水曜日

 管と弦による、シューベルトの大作 「八重奏曲 ヘ長調 D.803 作品166」の2枚のアルバムを紹介します。

 一枚目は、1997年に収録し、同年リリース、その後2005年に再発売され今も人気のアルバムシューベルト:八重奏曲/シュミードル、ウィーン弦楽四重奏団(CMCD-15051) 。ウェルナー・ヒンク率いるウィーン弦楽四重奏団、ペーター・シュミードル(クラリネット)、ギュンター・ヘーグナー(ホルン)、ミラン・トゥルコヴィッチ(ファゴット)、ミラン・サガト(コントラバス)といったウィーン・フィルの奏者を中心とした豪華メンバーによる、ウィーン楽友協会ブラームス・ザールでのライブ録音です。正に、最高のメンバーによる最高のホールでの名演です!

 二枚目は古楽器のスーパー・アンサンブル「アンサンブル・プリズマ・ウィーン」演奏によるシューベルト:八重奏曲D.803(ピリオド楽器使用)(CMCD-28276)。ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのメンバーであるトーマス・フェオドロフ(ヴァイオリン)率いるアンサンブルで、一流の音楽家が揃っています。古楽器によるシューベルトの八重奏曲は、ふくよかで柔らかく、優雅な雰囲気をたたえた魅力的な名演です。録音会場はオーストリア、ライディングのフランツ・リスト・コンサートホール。この録音はANAの機内オーディオプログラムにも選ばれ、多くの方に楽しまれました。なお、アルバムにはシューベルトの軍隊行進曲(トーマス・フェオドロフ編曲)も収録されています。

 この甲乙つけがたい「シューベルト 八重奏曲」、ぜひ聴きくらべてお楽しみください!