カメラータの3月新譜(2月25日発売)は2タイトルです。
1タイトル目は
『リヒャルト・レスラー:チェロ・ソナタ 他/アレクサンダー・レスラー、カリーン・アダム、オトマール・ミュラー』(CMCD-28300)です。これまでにアルフレッド・グリュンフェルト、パウル・ユオン、そしてリヒャルト・レスラーと、知られざる作曲家に光をあててきた《最深!! だれも知らない? クラシック》シリーズの第3弾です。
さまざまな作曲技法が生まれた20世紀初期にあって、ブラームスに象徴されるロマン派の影響を色濃く受けながらも、新たな和声感覚、そしてバロック的な対位法と結びつけることで発展を模索し、自身の世界を表現することを試みた知られざる作曲家、リヒャルト・レスラー。時代に翻弄され、忘れ去られた存在となった作曲家の名品を、レスラーの実の孫であるアレクサンダー・レスラー(ピアノ)、カリーン・アダム(ヴァイオリン)、オトマール・ミュラー(チェロ)のトリオが共感をこめて演奏しています。
2タイトル目は
『リスト:ピアノ三重奏曲集/C.カテーナ、P.フランチェスキーニ、C.カサディ』(CMCD-28299)です。
本アルバムは、録音が極めて少ないリストのピアノ三重奏曲3曲に加え、チェロとピアノの演奏による珠玉の小品の数々を収録。『悲哀』、『ハンガリー狂詩曲 第9番〈ペシュトの謝肉祭〉』はリスト自身による編曲。交響詩『オルフェウス』は親交のあったサン=サーンスの手によるもの。コスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)が奏でる“ファツィオーリ F278”の美しい響きを、パオロ・フランチェスキーニ(ヴァイオリン)、クラウディオ・カサディ(チェロ)が好サポート。リストゆかりの地イタリアを中心に活躍する実力者たちによる、知られざるリストの室内楽の名品をお楽しみください。