レコーディング・ニュース(2014年4月/ウィーン)

 森美加とギゼラ・マシャエキ=ベアによるジョリヴェのフルート全作品録音の試み
 
 ギゼラの師、ヴォルフガング・シュルツが昨年の3月28日に亡くなってから、1年が経ちます。弟子の中ではフォーグルマイヤーは師より1年前の2012年1月に亡くなっており、ギゼラはこうした師や先輩のためにフルート作品の中でも難曲として知られているジョリヴェの全作品(コンチェルトを除く)を永年のパートナーである森美加を伴ってレコーディングしようと決意し、その情熱に動かされて今回の収録となりました。ただし、フルート・ソロ、フルートとピアノのデュオを含めてジョリヴェのすべての作品を収録しても40数分にしかならないために、その組み合わせとして最近人気のあるジャン・フランセの作品を同時に2曲録音して1枚のアルバムとすることに決めました。
 ピアノはスタインウェイをいつものバウムガルテンに運び込み、4月5日から7日の3日間、集中して良い録音ができたと思っています。

録音曲目
アンドレ・ジョリヴェ:
ファンタジー・カプリス
フルート・ソナタ
リノスの歌
5つの呪文

ジャン・フランセ:
フルートとピアノのためのディヴェルティメント
無伴奏フルート組曲

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