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2015年3月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2015 年 3 月 25 日 水曜日

 カメラータの4月新譜(3月25日発売)は2タイトルです。

 1タイトル目はCMCD-28318『モーツァルト:ピアノ作品集/遠山慶子』(CMCD-28318)です。
 2005年の『ドビュッシー:前奏曲集 第2巻』から9年、ウェルナー・ヒンクとの共演による『モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集』の録音完結から7年。日本ピアノ界の至宝、遠山慶子による待望の最新録音は、定評あるモーツァルトのピアノ作品集です。2014年、80歳の年に草津音楽祭で演奏したピアノ・ソナタ K.545、同年ウィーン弦楽四重奏団との共演で紀尾井ホールで演奏したピアノ四重奏曲 第1番他をライヴ収録。遠山慶子のモーツァルトを求め、各地から集まった聴衆を深い感動に導いた名演が、ディスクでよみがえります。

 2タイトル目はCDT-1098『現代日本マンドリン・オーケストラ作品集II/メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ』(CDT-1098)です。
 私は心の中で密かに「快挙だ!」と叫んだ……[齋藤純一郎/元西ドイツ・キール州立歌劇場指揮者、日本指揮者協会幹事]
 1986年に結成されたメトロポリタン・マンドリン・オーケストラは、内外の作曲家への委嘱を行う一方、マーラー、ベルク、ドビュッシー、ラヴェル、シベリウスなど近現代の作曲家の作品を演奏するなど、常にマンドリン音楽の可能性を模索し演奏活動を行っている実力派集団です。その彼らの最新盤は、松平頼暁湯浅譲二南聡北爪道夫ら日本の現代音楽界を代表する作曲家のマンドリン作品を収録。25年に及ぶ共演を重ねている指揮の小出雄聖に、太田真紀(ソプラノ)、亀井庸州(ヴァイオリン)、福田進一(ギター)らのソリストを迎えた意欲作です。

2012年9月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

2012 年 9 月 25 日 火曜日

カメラータの10月新譜(9月25日発売)4タイトルをご紹介いたします。

CMCD-28275 1枚目は『新実徳英:ソニトゥス・ヴィターリス〜ヴァイオリンとピアノのための作品集/渡辺玲子、加藤知子、寺嶋陸也』(CMCD-28275)です。「ソニトゥス・ヴィターリス(Sonitus Vitalis)」とは「生きとし生けるものの立てる音」といった意味を持ちます。聴こえる音、聴こえない音、この世の全ての音に耳をすまして作曲された新実徳英(作曲)の曲集を、渡辺玲子(ヴァイオリン)と寺嶋陸也(ピアノ)のデュオによる渾身の演奏でライヴ収録。「ヴァイオリン二重奏曲」はコンサート・レビューで「スリリングで愉悦にみちたエンターテインメント」(白石美雪氏)と絶賛された、渡辺玲子と加藤知子(ヴァイオリン)のデュオによる濃密で鮮烈な空間をあます事なくライヴ収録しました。

CMCD-28265 2枚目は『タクタキシヴィリ:フルート・ソナタ─20世紀のフルート・ソナタ集/ギゼラ・マシャエキ=ベア、森 美加』(CMCD-28265)です。注目の女性フルーティスト、ギゼラ・マシャエキ=ベアが流麗かつ完璧なテクニックで、タクタキシヴィリ、デニソフ、ムチンスキーなど現代フルート作品の中でも特にコンクール課題曲として取り上げられることの多い難曲&秀作を集めたアルバムです。マシャエキ=ベアは、フルーティストとして活躍する一方で、ウィーン国立音楽演劇大学准教授として後進の指導にもあたっています。コンクールを目指す学生たちにとっての手本となり、またフルート愛好家にとっても必聴盤となるでしょう。以前からマシャエキ=ベアとデュオを組んでいる森 美加(ピアノ)のサポートも聴きどころです。

CMCD-28277 3枚目は『N児が選ぶ 日本の歌 50選《第一集》/NHK東京児童合唱団』(CMCD-28277)です。美しい自然と豊かな四季のある日本には、心が暖かくなり、気が付くと思わず口ずさんでしまうような美しい歌が数多く存在します。そのような数多の名曲から、創立60周年を迎えたNHK東京児童合唱団が、「N児が選ぶ日本の歌50選」と題して選曲、それらを4人の邦人作曲家(北爪道夫、糀場富美子、大竹くみ、鷹羽弘晃)が「懐かしさを残しながら新しく」をコンセプトに編曲しました。各作曲家のアイデアに溢れた編曲は、作品にあらたな命を吹き込みます。
なお「N児が選ぶ日本の歌50選」の収録曲と連動した楽譜もカワイ出版から順次発売されます。詳しくはカワイ出版ONLINEサイトをご覧ください。

CPCD-38003 4枚目は『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番、31番、32番/澤 千鶴子』(CPCD-38003)です。ピアニスト澤 千鶴子が、渾身の思いを込めたベートーヴェンの最後の三連ソナタの登場です。「作品109(第30番)の第1楽章開始が清澄な響きでほんとうに心からの優しさに包まれた、まさに歌と言ってよいような表情をもった主題呈示で、この瞬間から引き込まれた。作品110(第31番)でもさまざまな素材の性格的コントラスト、響きの変化を見事に表現してゆく。作品111(第32番)の解釈の端麗な美しさは、透明度の高い響きのなかにもはっきりと窺える」と、音楽評論家の平野昭氏がブックレットに寄せた通り、澤の音楽性がベートーヴェンに新しい命を吹き込んだ仕上がりになりました。グラミー賞プロデューサー部門を連続受賞した名プロデューサー、ジュディ・シャーマンによるプロデュースにも要注目のアルバムです。