カメラータの6月新譜(5月25日発売)は3タイトルです。
1タイトル目は『フランス近代オーボエ・ソナタ集/インデアミューレ、竹沢絵里子』(CMCD-28258)です。オーボエ・ソナタの名曲、サン=サーンスとプーランクの作品を含む、近代フランスに誕生した珠玉のオーボエ・ソナタを収めた秀逸なフランス近代のオーボエ作品集です。トーマス・インデアミューレのオーボエは、確かな技術と豊かな歌心にますます磨きがかかり、まさに円熟期を迎えています。インデアミューレが教鞭を執るカールスルーエ音楽大学でコレぺティートルとして活動するピアニスト、竹沢絵里子との息のあった演奏で、フランス・オーボエ芸術の真髄を余すところなくご堪能いただける必聴盤です。
2タイトル目は『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番「クロイツェル」&第2番/カリーン&ドリス・アダム』(CMCD-28259)です。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタのみならず、数あるヴァイオリン・ソナタの中でも最高傑作のひとつともいわれる名曲《クロイツェル》。そして、ベートーヴェンが20代中頃に書き上げた第2番は、シンプルながらも魅力的で初期ピアノ・ソナタにも感じられる若々しさに溢れた秀作です。ヨーロッパの第一線で活躍する姉妹デュオ、カリーン・アダム(ヴァイオリン)とドリス・アダム(ピアノ)が、確かな技術とウィーンらしい豊かな音楽性で、この2つのソナタを活き活きと新鮮に歌い上げます。最新技術による高音質録音で臨場感のあるサウンドをお聴きください。
3タイトル目は『作詩:関根榮一/作曲:寺島尚彦 バス独唱とピアノのための私抄 「冨嶽三十六景」/佐藤征一郎・川口耕平』(CDT-1089)です。この歌曲集は、葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景」に触発された関根榮一(詩)、寺島尚彦(作曲)、佐藤征一郎(バス・バリトン)、川口耕平(ピアノ)が、自由に湧き上がるファンタジーを全18曲に結実させたものです。北斎の名作36点より18作品が題材となり、各作品に描かれる富士の姿と江戸庶民、町人の群像が活き活きと歌われます。佐藤征一郎委嘱創作日本歌曲シリーズ(壱)、平成8年度文化庁芸術祭協賛公演初演の感動が甦るライヴ・アルバムです。