専門誌等で話題の『高橋アキ プレイズ エリック・サティ 1』

 リリース前より話題となっていたCD『高橋アキ プレイズ エリック・サティ 1』(CMCD-28305)が、ついに発売されました。
 『レコード芸術』7月号の「先取り!最新盤レヴュー」では、「2010年代ならではのリアルなサティ演奏」として、大きく紹介されています。
 ケージやフェルドマンなど、世界の数々の現代作曲家に絶大な信頼を寄せられるピアニスト、高橋アキ。近年では、シューベルトの演奏でも非常に高い評価を得ていますが、彼女を語る上で欠かせないのが、サティ演奏の第一人者としての顔です。1975年代にスタートさせたサティの連続演奏会、全13巻の楽譜校訂、CD全集の録音など、「サティ再発見」の契機となる重要な役割を果たしてきました。
 高橋アキを中心に大きな広がりをみせた1980年代のサティ・ブーム。その洗礼を受けたであろう、音楽ジャーナリストの林田直樹氏は、自身のフェイスブックで、今回のCDの演奏について、「最高のファツィオーリ・ピアノを生かした、優しくて、柔らかくて、たっぷりとした響き。あまりの素晴らしさに、サティへのいろいろな思い出がこみあげてきて、言葉にならないくらいに深く心を動かされた」と絶賛しています。
 CDジャケットに描かれた印象的な猫は、奥勝實(おく・かつみ)氏の作品(銅版画)です。最近では、仲代達矢氏の本の表紙画を描くなど、広く活躍中の画家・奥氏は、猫を題材とした数々の作品でも知られるアーティスト。実は、高橋アキも知る人ぞ知る大の猫好き。今回のCD収録曲は、サティがパリの文学酒場「黒猫(シャ・ノワール)」でピアノを弾きながら生計を立てていた頃の作品を数多く収めていますから、「猫つながりの一枚」ともなっています!
 ブックレットには、高橋アキとともに「サティ再発見」を導いた中心人物であり、サティに関する重要な著作で知られる音楽評論家の秋山邦晴氏の曲目解説を掲載しています。
 ブックレットを手に、ゆったりお聴きいただきたい1枚です。

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