弊社録音エンジニア高島靖久、宮田基樹が日本プロ音楽録音賞受賞!

去る2013年12月6日、「第20回日本プロ音楽録音賞」の授賞式が開催され、弊社録音エンジニアの高島靖久と宮田基樹が、「2chパッケージメディア クラシック」部門優秀賞の受賞者となりました。

「第20回日本プロ音楽録音賞」受賞作品一覧はこちら

対象となった録音作品は、ボリス・ベクテレフ(ピアノ)の演奏によるスクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 作品2-1で、CDアルバム『スクリャービン:練習曲全集/ボリス・ベクテレフ』(CMCD-28281)に収録されています。当アルバムでは、高島が録音を、宮田が編集を担当しています。

「日本プロ音楽録音賞」は、音楽とオーディオ文化の向上に努める録音エンジニアの感性と技術にスポットライトを当てるもので、毎年開催されています。
受賞作となった「スクリャービン:練習曲」を収録したアルバムは、日本プロ音楽録音賞を賛助している『レコード芸術』誌の中沢十志幸編集長の推薦を受け、エントリーしたものです。
同賞の副審査委員長を務める高田英男氏の講評によれば「この録音は、ワン・ポイントです。ワン・ポイント録音は非常にシンプルですが、実は大変むずかしい。直接音と間接音のバランスをちょうどうまくとって、ポイントを決めて録音していくのですが、(受賞作の録音は)非常に余裕のある音で、安定した低域の解像力もあって、本当に音楽の深さを感じる音づくりになっていると感じました。録音技術が素晴らしい、ということも当然ですが、(エンジニアが)楽曲への理解、時代背景、演奏している方の思い、ホールの音響空間など、ひとつひとつのものを大変深い造詣をもって判断されており、結果としてこのような素晴らしいサウンドができるのではないかと感じました。」と、たいへん高い評価をいただきました。
なお、このアルバムは、24bit/176.4kHzのハイビット・ハイサンプリングで収録されていますが、クリプトンHQMストアより、この高音質音楽データ(HQMD-10036)も配信されておりますので、この機会にCDと合わせ、ぜひお楽しみください。

[受賞の言葉]
この度はご選考いただき、誠にありがとうございます。ソロ・ピアノの録音は最も難しい録音の一つだと常々感じています。特にクラシック音楽でのピアノ作品は楽器が確立されたバッハやモーツァルトの時代から現代に至るまで多くの作曲家がピアノの可能性を追求し続け、作品に残してきました。ピアノという楽器もそうした作品と共に発展してきた楽器だと思います。曲ごとに音色の作り方が重要で、タッチ、音の伸び、倍音の響き、直接音と反射音のバランスなど、毎回試行錯誤の連続です。
この作品は、イタリアの教会でファツィオーリ(FAZIOLI)というイタリア製のピアノで録音しました。ピアノは楽器ごとに音のバランスも音色も異なりますが、特にメーカーが変わると設計構造が異なるので、マイクのセッティング・ポイントも大きく変わります。曲を理解し、色々な音色が重なり合う音場空間で伝えたい音を捕まえることがエンジニアの重要な仕事の一つと思って現在も経験を重ねているところです。
今回の受賞は目指して来た方向が間違いではなかったと言う自信に繋がるものになりました。審査委員の皆様、現地スタッフの皆様、CD製作関連会社の皆様、そして素晴らしい音楽を奏でていただいた巨匠ベクテレフ氏に感謝申し上げます。
株式会社カメラータ・トウキョウ 高島靖久

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