カメラータの4月新譜は2タイトルです。
1タイトル目は『ベートーヴェン「セリオーソ」&シューベルト「死と乙女」/シュトイデ弦楽四重奏団』(CMCD-28335)です。
2002年にウィーン・フィルのコンサートマスター、フォルクハルト・シュトイデを中心に同団メンバーで結成されたシュトイデ弦楽四重奏団。2010年録音のチャイコフスキー&ボロディンに続く本作では、2014年11月の来日時の演奏会からウィーン古典派のベートーヴェンとシューベルトを収録しました。
その演奏にはウィーンの伝統が色褪せることなく脈々と息づき、伝統の力を現代に生き生きとした形で示しています。近年の演奏の潮流とは一線を画す、色褪せることのないウィーンの伝統を現代に息づかせた王道を行く名演をお聴きください。
2タイトル目は『日本の響─Vol.4 お百度詣〜日本人女性作曲家の系譜/ファイン・デュオ 沼田園子 蓼沼明美』(CMCD-28333)です。
沼田園子(ヴァイオリン)と蓼沼明美(ピアノ)の二人により結成され、今年(2016年)に結成30周年を迎えたファイン・デュオ。ファイン・デュオは日本人作曲家作品の演奏をライフワークのひとつとして充実した活動を続け、レコーディングでも「日本の響」と題したシリーズで、これまでに3枚のCDをリリースし、高い評価を得てきました。第4弾となる本作では、日本人女性作曲家に焦点を当て、彼女たちが日本のクラシック音楽界に遺した足跡をたどりながら、顧みられることの少なかった数々の鮮やかな作品の真価を、余すところなく聴き手に伝えます。
なお、ファイン・デュオは来たる5月28日、横浜みなとみらいホールにて結成30周年記念演奏会(全2回のうち第1回)を行います。当日は本CDの収録作品を含むプログラムが予定されています。演奏会の詳細およびチケット等の情報は弊社のコンサートのページをご覧ください。