2010年6月アーカイブ

 カメラータの7月新譜(6月25日発売)は3タイトルです。

CMCD-28206 1枚目は『ドヴォルジャーク:弦楽四重奏のための「糸杉」B.152、弦楽四重奏曲 第13番 ト長調 作品106/パノハ弦楽四重奏団』(CMCD-28206)。結成40年以上の長きに亘り、チェコで伝統的なカルテットとして活動し、国際的な名声を勝ち得ているパノハ弦楽四重奏団による待望の新譜です。この度収録されたドヴォルジャークの『糸杉』はこれまでにも度々演奏されてきた彼らの十八番ともいえる作品ですが、今回は過去の演奏をさらに上回るような最高の演奏を披露。同郷の作曲家へこめられた愛情と慈しみが極上の音楽となって結実した、まさに珠玉の名盤です。

CMCD-28207 2枚目は『フランク:ソナタ イ長調(フルート版)/フェリックス・レングリ』(CMCD-28207)。フルート界の名手、オーレル・ニコレの愛弟子であり、ハインツ・ホリガーからも多大なる影響をうけたフェリックス・レングリ(フルート)による、カメラータからのソロ・デビュー盤です。本アルバムではフランクのソナタをメインにドヴォルジャークゴベールなど、19世紀ロマン派の叙情的な作品をセレクト。やさしく包み込むような音色で情感たっぷりに聴かせます。今年8月には「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」で演奏者および講師として来日するレングリの最新作として、フルート・ファンならずとも注目作となるでしょう。なお、ジャケットの表紙写真もレングリ自身による撮影となっています。

CDT-1082〜3 3枚目は『カール・レーヴェ:バラードと歌曲の世界/佐藤征一郎・高橋アキ』(CDT-1082〜3)。歌曲なのに歌曲ではない。オペラでもない。しかし1つの作品で劇場空間を作りだすドイツの作曲家、カール・レーヴェの世界。ドイツを中心にオペラ歌手として活躍し、レーヴェ研究の第一人者としても知られる佐藤征一郎(バス・バリトン)が邦人初のレーヴェ・アルバムとして満を持してリリースしました。シリアスさとユーモラスさ、闇と光が共存する玉手箱のようなレーヴェ・ワールドの扉を開ける1枚として貴重なアルバムとなることでしょう。佐藤の表情豊かな歌唱を好サポートする高橋アキのピアノにもご注目ください。

CMSB-20004 CMSB-20005 「スイングブロス」レーベルの7月新譜(6月25日発売)はこれからの季節にぴったりなコンピレーション・アルバム「快眠ジャズ」シリーズの2タイトルです。
 1枚目は『快眠ジャズ〜Jazz for Falling Asleep/Various』(CMSB-20004)。ハリー・アレン、NY4、岸ミツアキらスイングブロス・レーベルの看板アーティストのアルバムから、リラックスしたい時にぴったりなナンバーを15曲セレクトしました。
 2枚目は『快眠ジャズ〜クラシック曲編/Various』(CMSB-20005)。モーツァルト、バッハ、ショパン、ラヴェルなど、おなじみのクラシックの名作をセレクトし、レイ・ケネディ・トリオ、ロッサノ・スポーティエロ・トリオによるスゥィンギーなジャズ・アレンジで収録しました。

CMCD-13816
 「ドリームタイム」の7月再発売(6月25日発売)DVDは2タイトルです。
 まず1枚目は『バーバラ・ヘンドリックスの芸術』(JPBX-13816)。しなやかで繊細、バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)の透明感溢れるソプラノを捉えた、1988年フランスでのライヴ収録映像です。フォーレの「レクイエム」とプーランク「グローリア」を収録。演奏はジャン=クロード・カサドシュ(指揮)率いる国立リール管弦楽団です。

CMCD-13817
 2枚目は『E.レオンスカヤ&P.ヤルヴィの芸術』(JPBX-13817)。エリザベート・レオンスカヤ(ピアノ)が奏でる、広大かつ深遠なブラームスの世界をライヴ収録で捉えた映像です。収録作品は他にグリンカ、シューマンなど。パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団による堅実な演奏もレオンスカヤの好演を見事にサポートしています。

CMCD-99054 5/25に発売されましたCD『クロイツァー豊子 メモリアル〜ショパン名曲集』(CMCD-99054)が6月9日発刊の毎日新聞夕刊『私の3枚』コーナーにて紹介されました。
 紙面では、梅津時比古氏から、「彼女の精神の深さから生み出された色合いの豊かさに魅了され、これこそがショパンの美であり、ショパンの精神であると思わざるを得ない。」と、高評いただいております。
 クロイツァー豊子が遺した幻の録音を是非お楽しみください。

モーツァルティステン 現在来日中でウィーン・フィルのメンバーを中心に結成されたアンサンブル、フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”。このアンサンブルの指揮者で、中心人物であるハンス・ペーター・オクセンホファーとウィーン・フィル首席チェリストのローベルト・ノージュが、のクリプトン・ラボにて『HiVi(ハイヴィ)』誌の取材をうけました。
 当日は両氏がアンサンブル結成の経緯などを語るとともに、カメラータ・トウキョウとクリプトンが共同で行っている高音質音楽配信サービスの音源の試聴も行われました。
 すでにカメラータ・トウキョウよりハイドンシューベルトの2枚のアルバムをリリースし、同音源の高音質配信も好評の彼らですが、自身の高音質音源をはじめて試聴、そのクオリティの高さに驚嘆し、オクセンホファーは、「ここで聴けたハイクォリティな音は、実に見事です。演奏家冥利につきます」と、大満足の様子でした。
 このインタビューの詳細はHivi WEBホームページにて詳しく紹介されています。

 また、両氏は同じくクリプトン・ラボにて行われたファイル・ウェブの取材でも今回の来日公演について、「私たちは作曲家がその当時生きてきたウィーンという街で今生活していて、彼らと同じ空気の中で生きてきました。このような環境の中で、培ってきた伝統的な演奏法、そして音楽的な“訛り”という自分たちでしか表現できないものを日本のみなさんにお伝えしたいです。」と、意気込みを語り、高音質音楽配信についても、「まるでオーケストラの中にいるような感覚でした。(中略)我々音楽家にとっても大きな喜びです。」と、そのクオリティを高く評価しています。
 インタビューでは弊社プロデューサー井阪紘との交流や録音時の音作りなどにもふれています。
 詳しくはファイル・ウェブホームページをご覧ください。

モザイク・クァルテット●ハイビジョン クラシック倶楽部─モザイク・クァルテット演奏会
[2008年10月30日/東京・王子ホールにて収録]

【放送日】
 2010年6月18日(金) 6:00〜6:55
 BShi「クラシック倶楽部」(Bモード・ステレオ)

【曲目】
 ハイドン:弦楽四重奏曲 ヘ短調 作品20-5 Hob.III-35
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 作品12
 シューベルト:弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 作品29-1 D.804「ロザムンデ」
 ハイドン:弦楽四重奏曲 ト長調 作品64-4 Hob.III-66より第3楽章

【演奏者】
 モザイク・クァルテット

※放送日や内容については、予告なく変更になることがございます。あしからずご了承ください。

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