2006年9月アーカイブ

●プロデューサーとして─── 井阪 紘

 時々音楽大学に招かれて、特別講座として「アートマネージメント」の授業をする時、いつも『アートマネージメントの精神は、芸術家と聴衆の間にあって、あくまでも聴き手の立場に立って何を提供するべきかを考えることだ。』と話をしながら、はたして私もそれができているのだろうかと反省することがあります。
 今回、そうしたアートマネージメントの精神に立ち返り、3回のピアノ・リサイタルを、私がリスクを負ってプロデュースする事に決めました。ハイドン、モーツァルトからジャズまでを弾く、音楽に純粋な心を持ったウィーンのローランド・バティックが、師フリードリッヒ・グルダに捧げる「モーツァルトの夕べ」で始まり、期待の若手ピアニスト、佐藤美香は師の井上直幸に捧げる一晩を、最近録音したリストのロ短調ソナタを中心としたプログラムで演奏してもらいます。
 そして今回、私のプロデュースのシリーズで何と言ってもハイライトは、遠山慶子によるドビュッシーの前奏曲 第2曲と「子供の領分」を中心としたフレンチプログラムです。
 ピアノ音楽が好きな人に、私の選んだ3人のピアニストによる、ユニークかつ得意なレパートリー、心の通ったプログラムをどうか聴いてもらいたいと、3回の通しチケットを100席、安く提供したいと考えています。
 ホールも毎回、プログラムと聴衆のお客様の好み、弾くプログラムの内容にあわせて変えることに致しました。

●2006年11月 7日 ローランド・バティック ピアノ・リサイタル
●2007年 3月18日 佐藤美香 ピアノ・リサイタル
●2007年 5月29日 遠山慶子 ピアノ・リサイタル

※カメラータのみ取り扱いの3公演通し券 ¥11,000 もあります。
 お問合せ:カメラータ・トウキョウ 03-5790-5560

栗本尊子栗本尊子の記事が新聞に掲載されました(09/25)
 9月25日(月)日本経済新聞・夕刊の文化面にて、"80歳を超えて活躍する女性音楽家"のひとりとして栗本尊子が登場しました。

●栗本尊子がNHKラジオに出演します(09/07)
 9月8日(金)18:00〜18:50放送の「ラジオ夕刊」(NHK AMラジオ第1)に、栗本尊子が出演いたします。「わが人生のオペラ」と題し、栗本尊子と日本のオペラの歩みを語り、アルバムからも曲が紹介される予定です。

●栗本尊子のインタヴューが新聞に掲載されました(08/20)
 8月19日(土)朝日新聞の朝刊二面、「ひと」欄に、栗本尊子のインタヴュー記事が掲載されました。今回の記事を皮切りに、今後も各新聞・雑誌で栗本尊子の記事が掲載される予定です。

★栗本尊子のアルバム「愛と祈り〜歌いつがれる日本のうた」8月20日に発売されました。各方面で話題をよんでいるこのアルバムにもご注目ください。

 弊社のレコード・プロデューサー、井阪 紘の著作「一枚のディスクに─レコード・プロデューサーの仕事」春秋社より刊行されました。
 本書は『レコード芸術』(音楽之友社)にて、井阪が2003年1月から連載を始めたコーナーを元に加筆・再構成されたもので、「レコード制作の芸術」をテーマに、プロデューサーの仕事、アーティストとの対話、歴代の名プロデューサー、録音機材の選択から今後のクラシック業界の展望などが井阪自身のことばで語られています。作曲家、西村 朗氏との対談や音楽評論家の遠山一行氏によるまえがきも掲載。
 普段、リスナーが意識することのないクラシック・レコード制作の現場を見ることができる、興味深い一冊に仕上がっています。

●発行:春秋社
●定価:¥2,100(税込)/四六判並製カバー装・296頁
●ISBN:4-393-93465-2

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