2009年5月アーカイブ

 カメラータの6月新譜(5月25日発売)は2タイトルです。

CMCD-28166 1枚目は『ハイドン:交響曲 第83番「めんどり」他/フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”,オクセンホファー』(CMCD-28166)。
 今年で没後200年を迎えるヨゼフ・ハイドン。カメラータからもその“ハイドン・イヤー”を記念したアルバムが何枚かリリースされますが、中でもこのフィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”は要注目の1枚。“モーツァルティステン”は2005年に結成されたばかりのアンサンブルですが、そのメンバーは現在のウィーン・フィルの精鋭を中心に構成されています。彼らを率いるのは、ウィーン弦楽四重奏団のヴィオラとして活躍するハンス・ペーター・オクセンホファー。いわば“ミニ・ウィーン・フィル”とでも呼べそうなアンサンブルが品位と風格に満ちた正統派のハイドンをおとどけします。
 なお、カメラータでは来年(2010年)に“モーツァルティステン”の招聘および公演を予定しています。こちらの方もご期待ください。

CMCD-20097~8 2枚目は『アルビノーニ:オーボエ協奏曲全集/トーマス・インデアミューレ』(CMCD-20097~8)。
 ヴェネツィアに生まれ、ヴェネツィアで生涯を閉じた作曲家、トマゾ・アルビノーニによる「オーボエ協奏曲」と名づけられた作品は、作品7と作品9にそれぞれ8曲あり、それら8曲は、オーボエ・ソロのための作品4曲、そして2本のオーボエのための作品4曲に分けることができます。
 オーボエの第一人者として、カメラータから多数のアルバムをリリースしているトーマス・インデアミューレの最新作は、そのアルビノーニのオーボエ協奏曲の全集です。2本のオーボエ協奏曲では、ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲全集ですでに共演したジャック・ティースを迎え、息のあった演奏を披露。奇才クラウディオ・ブリツィによるオルガン演奏と指揮、さらに本場イタリアの弦楽合奏団、イ・ソリスティ・ディ・ペルージャのアンサンブルをバックに、インデアミューレの軽やかで明るいオーボエは輝きを増し、イタリア・バロックの典雅な音楽と結びつき、当時のヴェネツィアへと聴き手を誘います。

CMSB-28024 「スイングブロス」レーベルの6月リリースは『フォー・ザ・キング・オブ・スイング/ハリー・アレン・カルテット』(CMSB-28024)です。
 1909年5月30日に生まれ、スウィング・ジャズのステータスを確立したといっても過言ではないベニー・グッドマン。今年はその“スイング王”の生誕100周年記念となる年ですが、本アルバムも彼の生誕100周年を記念した企画です。
 ベニー・グッドマンが生前好んで演奏したナンバーを中心に12曲をピックアップし、ハリー・アレン(テナー・サックス)が心からの敬愛をこめて演奏。スイング系サックス奏者の王道を歩み続けるハリーにふさわしい最新アルバムです。

HQMロゴ カメラータ・トウキョウでは、6月からオーディオ・メーカーのクリプトンが開始する高音質音楽配信サービス「HQM(ハイ・クオリティ・ミュージック)データ配信サービス」に音源を提供することになり、『レコード芸術』誌6月号の「デジタルのエッジ」にて弊社会長・井阪 紘のインタビューが掲載されました。
 誌面では、麻倉怜士氏からHQMの画期性についてや、日本初となる試みに対する期待や今後の課題を解説いただいております。
 HQMデータ配信サービスの詳細についてはクリプトンのホームページをご覧ください。

株式会社クリプトン ホームページ

CMCD-28166 5月25日発売、ハンス・ペーター・オクセンホファー 指揮/フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”のハイドン作品集(CMCD-28166)が『レコード芸術』誌6月号の「話題のNEW DISC」にて紹介されています。
 筆者の西村祐氏からは、「今回発表されたウィーンの精鋭たちによるハイドン・アルバムは、気品と風格と耳の悦楽に溢れ、とても大きな説得力を持ったものである」とご紹介いただきました。
 このアンサンブルは、ウィーン・フィルのメンバー13人を中心に組織され、ウィーンの音楽芸術の伝統を守り、「オーストリア訛り」を継承した演奏を展開しています。
 今年はハイドン没後200年のメモリアル・イヤー。是非このCDで本場のハイドンをお楽しみください。

ウィーンSQ●ベストオブクラシック─ウィーン弦楽四重奏団
[2008年5月26日/東京・浜離宮朝日ホールにて収録]

【放送日】
 2009年5月28日(木) 19:30〜21:10
(2008年12月22日の再放送です)
 NHK-FM「ベストオブクラシック」

【曲目】
 シューベルト:弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 D.703「四重奏断章」
 モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465 「不協和音」
 シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D.810「死と乙女」
 (※曲目はウィーン弦楽四重奏団による各作品の演奏を収録したCDのページにリンクしています)

【演奏者】
 ウィーン弦楽四重奏団

※放送日や内容については、予告なく変更になる場合がございます。あしからずご了承ください。

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