2011年4月アーカイブ

ジョン・ウィリアムス 来る10月に予定しておりましたジョン・ウィリアムス日本公演につきまして、このたびの東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故の影響により演奏者本人が来日を断念したため、公演を中止させていただくことになりました。
 大震災後も本人からは被災者へのお見舞いも含め、秋の日本公演を楽しみにしていると連絡がありましたが、東京電力が発表した事故収束計画を大変不安に思い、今年度内の来日を断念した次第です。
 チケットの払い戻しにつきましては各主催者よりご連絡させていただきます。
 公演を心待ちにされていたみなさまには大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 お客様には多大なご迷惑をおかけしますことを重ねてお詫び申し上げます。

 カメラータの5月新譜(4月25日発売)は3タイトルです。

CMCD-28221 1枚目は『カール・ライスター プレイズ 西村 朗』(CMCD-28221)。現代最高のクラリネット奏者、カール・ライスターが現代作品を収めたアルバムを完成させました。現代日本作曲界を牽引する西村朗が、ライスターの完璧な演奏にインスピレーションを得て3つの異なる編成による作品を作曲。名手ライスターのテクニック、繊細な表現力、並外れた集中力で、西村の難曲が見事な完成度で演奏されます。ライプツィヒ弦楽四重奏団飯森範親(指揮)&ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団もぴったりと息のあった演奏を披露し、ライスターの名演をさらに盛り立てます。ここに収められた作品と演奏は、西村朗とカール・ライスターとの相互への心からの尊敬と音楽への敬意が見事に結実したアルバムです。

CMCD-20107~8 2枚目は『團伊玖磨:歌曲集「マレー乙女の歌へる」/永井和子、大和田葉子、小谷彩子』(CMCD-20107~8)。没後10年を迎えた作曲家、團伊玖磨を偲び、追善特別企画として、2002年の追悼演奏会で上演された團の『マレー乙女の歌へる』を2枚のディスクにライヴ収録しました。本作品は、團が数度の推敲を重ね完成させた長大な歌曲集で、最晩年の力作です。小編成によるオペラ的作品とも言える本作は、ひとりの少女が大人の女性へと成長する様子を永井和子(メゾ・ソプラノ)、大和田葉子(フルート)、小谷彩子(ピアノ)の3人の女性演奏家たちが鮮やかに表現します。完成度の高い演奏を、会場のリアルな雰囲気とともに臨場感たっぷりとお届けする歴史的貴重音源です。

CMCD-20109~10 3枚目は『リスト:二重奏曲(ソナタ)〜ヴァイオリンとピアノのための作品全集/マウロ・トルトレッリ、コスタンティーノ・カテーナ』(CMCD-20109~10)。今年(2011年)はフランツ・リスト生誕200年となる年。リストには数多くの優れたピアノ作品がありますが、ヴァイオリンとピアノのための作品が存在することは、あまり知られてはいません。本アルバムでは、リストによるヴァイオリンとピアノのための全作品を2枚のディスクに収めました。特に1963年に楽譜が発見された二重奏曲(ソナタ)は必聴で、ショパンのマズルカやポーランド民謡の旋律がモチーフとなり、リストらしい詩情豊かな旋律、そして超絶技巧的要素が加味され、ヴァイオリニストとピアニスト双方に高い技術と音楽性が求められる作品です。マウロ・トルトレッリ(ヴァイオリン)とコスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)による、ピアノ作品とはひと味異なるリストのヴァイオリン作品の魅力をお聴きください。

CMSB-25001 「スイングブロス」レーベルの5月新譜(4月25日発売)は、『葉と根/深津純子(スミコ)』(CMSB-25001)です。前作『太陽の道』(CMSB-28020)から3年ぶり、安らぎを与える音色と軽やかなリズムが心地よい深津純子の最新アルバムです。
 今回はリオ・デジャネイロ出身、LA在住のギタリスト、ファビアーノ・ド・ナシメントと深津のフルートというデュオで、ヴェローソ、ジスモンチ、ジョビンなどのブラジルの名曲のほか、深津自身が作曲したオリジナル曲も収録しています。

CMCD-28223 3月25日に発売されました『ライプツィヒ時代のバッハ〜後期オルガン作品集/松居直美』(CMCD-28223)が、『レコード芸術』5月号「新譜月評」のコーナーにて【特選盤】に選ばれました。
 本アルバムは日本を代表するオルガニスト、松居直美によるバッハ後期作品を収めた最新アルバムです。レコーディング場所にはノルウェー第3の都市トロンハイムに建つニーダロス大聖堂が選ばれました。この大聖堂には18世紀中頃、ドイツの名オルガン製作者ヨハン・ヨアヒム・ワーグナーによって製作された素晴らしいオルガンがあり、今回のアルバムに最適な音色と残響を備えたまさに理想の場所でした。オルガニストとしてさらに円熟味を増した松居直美の演奏と、オルガンの荘厳な音色と残響をあますところなく捉えた高音質な録音にもぜひご注目ください。

フィリップ・ヘレヴェッヘコレギウム・ヴォカーレ 6月2日(木)〜6月5日(日)に予定しておりましたコレギウム・ヴォカーレフィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)の日本公演につきまして、このたびの東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故の影響により演奏者が来日を断念したため、公演を中止させていただくことになりました。
 チケットの払い戻しにつきましては各主催者よりご連絡させていただきます。
 公演を心待ちにされていたみなさまには大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 お客様には多大なご迷惑をおかけしますことを重ねてお詫び申し上げます。

HQMG-20011HQMG-20012HQMG-20013HQMG-20014HQMG-20015

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 リッチなサウンド・コンテンツを扱いやすいDRMフリーで配信し、ハイエンド・オーディオ・ファンからPCで音楽を楽しむリスナーまで、各方面から注目を集めている高音質音楽データ配信サービス。先月から新たに「HQM GREENシリーズ」配信がスタートしました。
 「HQM GREENシリーズ」は、1980年代〜2000年代初頭に録音されたCD規格(サンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bit)の名演奏を、より高音質化(サンプリング周波数176.4kHz、または、88.2kHZ、量子化ビット数24bitに変換)した音楽データのアーカイヴを作成・配信することを目的として、音楽配信サイト「HQMストア」を運営する株式会社クリプトンカメラータ・トウキョウが検証を重ね、ビクター クリエイティブメディア株式会社の協力を得て実現したものです。
 高音質化に際しては、演奏家やレコード・プロデューサー、エンジニア等、原音を知る音楽関係者も納得する方式として知られる、日本ビクターのK2プロッセッシング技術を基に、同技術の開発者である桑岡俊治氏がさらに発展させたシステムを使用しています。
 「HQM GREENシリーズ」第2回の配信は以下の10タイトルです。第1回の配信と同時に各方面から絶賛されたハイクオリティーなサウンドが、CDとほぼ同じ¥2,310〜¥2,520のお値段でお楽しみいただけます。ぜひお試しください。

●マーラー:交響曲 第5番/尾高[指揮]&東フィル(HQMG-20011)
●夜の女王のアリア/アンサンブル“11”プレイズ・モーツァルト(HQMG-20012)
●モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集 I/ヒンク[ヴァイオリン]&遠山慶子[ピアノ](HQMG-20013)
●ブラームス:ホルン三重奏曲&クラリネット三重奏曲/シュミードル[クラリネット]、ストランスキー[ホルン]、岡田[ピアノ](HQMG-20014)
●ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」&第11番/パノハ弦楽四重奏団(HQMG-20015)
●クラヴィオルガン作品集/ブリツィ[クラヴィオルガン](HQMG-20016)
●バッハ:インヴェンションとシンフォニア/ピヒト=アクセンフェルト[チェンバロ](HQMG-20017)
●バッハ:イギリス組曲全曲/エディット・ピヒト=アクセンフェルト[チェンバロ]HQMG-20018)
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集(I)/バティック[ピアノ](HQMG-20019)
●マイ・フェア・レディ/メラニー・ホリデイ[ソプラノ]・ミュージカル名曲集(HQMG-20020)

■その他、配信中のタイトルは「HQMストア」でご案内しています。

キンボー・イシイ=エトウ 2011年4月、弊社所属の指揮者キンボー・イシイ=エトウが音楽監督を務めるドイツのマグデブルグ歌劇場にて東日本大震災支援コンサートが行われました。下記はマグデブルグ・フィルハーモニーの第1ソロ・コンサートマスター、山下洋一氏からのメッセージです。

「マグデブルグ歌劇場で、東日本大震災支援コンサートを2011年4月3日 11時よりシャウシュピールハウス・マグデブルグで行ないました。このコンサートの収益金はドイツ赤十字社を通じて日本に送られます。
また4月7、8日両日に行われた第8回定期公演は、中部ドイツ放送(MDR)により4月12日にラジオ放送されました。指揮者キンボー・イシイ=エトウ、ソリスト山下洋一、マグデブルグ・フィルハーモニーは、この放送(出演)料の全額を同じくドイツ赤十字社を通じ、寄付させていただきました。
少しでも被災地の復興、被害にあわれた方々のお役にたてれば幸いです」

コンサート風景コンサート風景

(※写真はクリックで拡大できます)

モザイク・クァルテット 4月13日(水)~4月17日(日)に予定しておりましたモザイク・クァルテット来日公演につきまして、チェロのクリストフ・コワン氏急病(左手炎症で医師から2週間の演奏活動禁止)のため、公演を中止とさせて頂きます。
 なお、振り替え公演に向けて演奏家側と日程を調整しておりましたが、今年中に来日することはスケジュール的に難しいという返事があり、チケットをお持ちのみなさまにはチケットの払い戻しをさせて頂くことになりました。払戻しの手続きにつきましては、改めまして各主催者よりご連絡があるまで少々お待ち下さい。
 公演を心待ちにされていたみなさまには大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 お客様には多大なご迷惑をおかけしますことを重ねてお詫び申し上げます。

紙ジャケ溝

 3月20日の発売以来、大好評をいただいているカール・ライスターウィーン弦楽四重奏団の名盤3タイトルの紙ジャケット仕様CD
 LP発売時のオリジナル・カップリング紙ジャケット仕様、さらにCD盤面にレコードの溝を再現するなど、こだわりのデザインでLP発売当時を再現した、ファンならずともコレクションに加えたくなるCDです。
 音質もK2による24bit/176.4kHz最新デジタル・リマスタリングを施しリニューアル。数量限定生産となりますので是非お早めにお買い求めください!!

●シューベルト:「死と乙女」/ウィーン弦楽四重奏団(CMCD-99059)
●モーツァルト:クラリネット五重奏曲/ウィーン弦楽四重奏団&ライスター(CMCD-99060)
●モーツァルト&メルカダンテ:クラリネット協奏曲/ライスター&群馬交響楽団(CMCD-99061)

●3/20発売 各¥2,000(税込) ★初回限定生産盤

ピエタリ・インキネン 東日本大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 弊社で4月11日より招聘を予定しておりました指揮者のピエタリ・インキネンは、震災後の諸影響により今回の来日を中止することとなりました。
 予定されていた日本フィルハーモニー交響楽団とのコンサートは下記のようにプログラム、出演者が変更となりました。

4月16日(土) 第266回 横浜定期演奏会(横浜・みなとみらいホール)
4月17日(日) 第345回 名曲コンサート(東京・サントリーホール)
【指揮者】広上淳一
【プログラム】変更なし

4月22日(金), 23日(土) 第629回 東京定期演奏会(東京・サントリーホール)
【指揮者】山田和樹
【プログラム】
 マーラー:花の章
 モーツァルト:クラリネット協奏曲
(ソリスト:伊藤寛隆〈日本フィル首席〉)
 マーラー:交響曲 第4番(ソリスト未定)

★詳細につきましては日本フィルハーモニー交響楽団ホームページにてご確認下さいますようお願い申し上げます。

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