2009年8月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

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 カメラータの9月新譜(8月25日発売)はフルート作品を中心とした3タイトルです。

CMCD-28185 今年は“ハイドン・イヤー”(没後200年)ですが、その一方で“メンデルスゾーン・イヤー”(生誕200年)でもあります。今月の1枚目は『メンデルスゾーン:三重奏曲(フルート版)/マシャエキ=ベア、フリーダー、森 美加』(CMCD-28185)。そのメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲の第1番と2番を収めたアルバムです。中でも注目されるのは、当CDのフルーティスト、ギゼラ・マシャエキ=ベアの編曲によるフルート版による世界初録音の第2番。原曲のヴァイオリン・パートをフルートへ置きかえた演奏は、フルートならではの明るく伸びやかな音色により、原曲とはまた異なる雰囲気でお聴きいただけます。甘美な中にも哀調感漂い、また激しさもあわせ持つメンデルスゾーンの情感豊かな音楽がフルートの息吹とともに響き渡ります。

CMCD-28191 残る2枚はウィーン・フィルのソロ・フルート奏者、ディーター・フルーリーを中心としたアルバムです。まず1枚目は『ハイドン:ピアノ三重奏曲/フルーリー、ノージュ、オシャ』(CMCD-28191)。ハイドンのピアノ三重奏曲は全部で45曲ありますが、これらは全曲「ピアノ、ヴァイオリンまたはフルート、チェロ」と楽器の指定がされています。音域や技術的な点から、通常はヴァイオリンで演奏されることの多いこれらの作品ですが、本アルバムではその中から3作品を選び、フルートによる演奏で収録しました。フルーリーと同じウィーン・フィルで活躍するチェロ奏者、ローベルト・ノージュらのサポートを得、フルーリーの洗練された演奏をお楽しみいただけます。

CMCD-28164 2枚目は『ミヒャエル・ハイドン:フルート、ホルン、弦楽のための室内楽作品集/フルーリー、ノージュ、ストランスキー』(CMCD-28164)。兄のヨゼフより5歳年下となるミヒャエル・ハイドンは、兄同様に音楽家としての才能を発揮し、ヴァイオリニスト、オルガニストとして活躍する一方、作曲家としても多数の作品を残しました。本アルバムはそのM.ハイドンのフルート作品を中心とした室内楽作品を集め、フルーリーラルス・ミヒャエル・ストランスキー(ホルン)、マルティン・ツァロデック(ヴァイオリン)、ゲルハルト・マーシュナー(ヴィオラ)、ローベルト・ノージュ(チェロ)、ミヒャエル・ブラデラー(コントラバス)ら、ウィーン・フィルを代表するメンバーによる演奏で収録した注目の1枚。近年再評価の機運が高まりつつつあるM.ハイドンですが、彼の優れた作品の数々をあらためて認識していただけるアルバムに仕上がりました。

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