カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
 
ヘルベルト・ヴィリ作品集がスタート (1)
  2004年10月6日、7日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン

 9月17日、18日、すみだトリフォニーホールの第314回新日フィル定期演奏会でソリストにラインホルト・フリードリッヒを迎えて採りあげられた、オーストリアの作曲家ヘルベルト・ヴィリのトランペットと管弦楽のための協奏曲「エイレーネ」(日本初演)をカメラータで収録したのを機に、一気にヘルベルト・ヴィリの作品集を当社で編む事になった。
 先ずウィーンでヴォルフガング・シュルツが、「フルートとピアノのための作品」("Stück für Flöte und Klavier" / 1991, DOBLINGER)をフェレンツ・ボーグナーのピアノで録音。「フルート・ソロのための作品」("Piece for Flute Solo" / 1985-86, Schott)も同時に10月6日、7日の両日で収録した。
 今後、ウィーン・アルティス・カルテットが1986年の「弦楽四重奏曲」を、シュテファン・ドールとフェレンツ・ボーグナー、それにサシコ・ガブリロフの3名で「ホルン・トリオ」と 「ピアノ作品 XI」を2005年中に収録の予定。

 オーストリアの西、フォアアールベルクの山中に住み、東洋的な精神にインスパイヤーされた作品を書き続ける彼は、自分の祖先は東洋人だと思うと言うほどに中国や日本の文化、精神世界に作品の根元を求めている作曲家で、今後、もっとも世界で注目される作曲家に違いない。ウィーン・フィルは2006年にオーケストラ作品を彼に委嘱しており、この所いろいろな場所で彼の曲が演奏され始めている。

[★CDは2006年11月、CMCD-28125として発売]
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スタジオ・バウムガルテンでの録音 
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 シュルツ(左)と作曲家のヴィリ
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ピアノはボーグナー 
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モニタールームでの表情
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