カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
 
ウィーン・ピアノ五重奏団によるリースのピアノ五重奏、四重奏曲
  2005年12月23日、27日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン

 前回フンメルの2曲のコントラバス入りのピアノ五重奏曲でレコード・デビューした「ウィーン・ピアノ五重奏団」の2枚目のレコーディング。ペーター・ヴェヒター、ヘルムート・ヴァイス、ヨァゲン・フォゥグ、フォゥグ・浦田陽子さんの四重奏で、12月23日にレコーディングを開始。
 今回収録するのは、フェルディナンド・リース(Ferdinand Ries/1784〜1838)のピアノ五重奏、四重奏の2曲ですが、おそらく、CDが出るとは、リース自身も思いもよらなかった出来事でしょう。ピアノ四重奏曲はホ短調、作品129と後期のもので、楽譜は初稿版ペタースがムジークフェラインのアーカイヴに保管されていたものを、オットー・ビーバ博士の厚意でコピーさせてもらって録音にこぎつけました。4楽章形式で30分という大きな構成のもので、どうして今まで演奏されなかったか、不思議なくらい良い作品です。

 新メンバーのコントラバス、ユーレック・デュバール(Jurek Dybal)が加わったピアノ五重奏曲はクリスマス休暇を挟んで、12月27日にレコーディング。この曲はシューベルトの「鱒」が出版される2年前、1817年に世に出ていたらしく、この編成では先駆者。もともと「鱒」と同じ編成の曲探しから発見したもので、フンメルと同じケースです。ロ短調の作品74は、3楽章形式で、ピアノが主役。現在ビーレフェルドのカタログでは1枚のCDが現存するのみという珍しい作品ですが、これも、かなり良い曲です。

[★CDは2006年4月、CMCD-28109として発売]
リースのピアノ五重奏、四重奏曲
ピアノ四重奏
リースのピアノ五重奏、四重奏曲
 ペーター・ヴェヒター(vn)
リースのピアノ五重奏、四重奏曲
フォゥグ・浦田陽子(pf)
リースのピアノ五重奏、四重奏曲
 ヨァゲン・フォゥグ(vc)
リースのピアノ五重奏、四重奏曲
ヘルムート・ヴァイス(va)
リースのピアノ五重奏、四重奏曲
を加えてのピアノ五重奏
リースのピアノ五重奏、四重奏曲
新メンバーのユーレック・デュバール(cb)
 
ヒンク親子によるミヒャエル・ハイドンのデュオが完成
  2005年12月29日〜30日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン

 2005年3月に行った、ウェルナー・ヒンク(ヴァイオリン)と、息子のマティアス・ヒンク(ヴィオラ)による、ミヒャエル・ハイドンのデュオの続きを、12月29日、30日とレコーディング。録音は吹雪くなか、バウムガルテンで。
 1番 C-dur、2番 D-dur の2曲を今回収録。これで4曲が録音終了。来年はミヒャエル・ハイドンの没後200年記念の年です。

[★CDは2007年7月、CMCD-20091〜2として発売]
ヒンク親子
ウェルナー・ヒンク(写真左)
ヒンク親子
 マティアス・ヒンク(写真右)
【レコーディング・ニュースINDEX】
  ■HOME  ■NEWS  ■CD  ■CONCERT
■お問い合せ:TEL. 03-5790-5566 
       FAX. 03-5790-5562 
メール