カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
 
シュルツのソロで、ジャン・フランセの「フルート協奏曲」他
  2005年5月17日〜20日 Bolzano, Italy

 今回、一週間のヨーロッパ・レコーディングは、イタリアの北部、南チロルと言われる、アルト・アヂジェ州の首都ボルツァーノ(Bolzano)を拠点とする、「ハイドン・オーケストラ」を使って、ヴォルフガング・シュルツのソロで、ジャン・フランセの「フルート協奏曲」(約25分)を中心に、イベールがモイーズに捧げた「フルート協奏曲」(約18分)、それに、シャミナードの「コンチェルティーノ」作品107、ユー(Georges Hüe)の「フルートとオーケストラのための幻想曲」の4曲をレコーディング。
 指揮は、最近、ヴァイオリンよりは指揮者としての活動が目立つ、オラ・ルードナー。カメラータにはメラニー・ホリデイとのオペレッタのレコーディングが数多くある。彼が主席客演指揮者のようなポジションにあるこのオーケストラに、今回、シュルツをソリストとして招いたことから、オーケストラがレコーディングを希望し実現したもの。レコーディングは5月17日から20日の4日間。その前に、13、14日とフランセの「フルート協奏曲」が演奏会にかけられて、その後に録音となった。
 録音会場は、オーケストラの本拠地である、ボルツァーノのオウディトリューム。新しく、音響も整った、800席のきれいなホールだった。シュルツは快適な演奏で、難曲にもかかわらず、さすがジャン・フランセのお墨付きの見事な演奏を収録させてくれた。現在、同曲のCDは1枚あるだけで、きっとこれが決定盤になるだろう。ウィットに富んだなかなか良い曲で、もっと多くの人に聴かれるべき…と思った。年内か、年明けに発売したい。

[★CDは2005年12月、CMCD-28097として発売]

イタリア南チロル
美しい南チロルの風景 
ハイドン・オーケストラ
 指揮のルードナーとシュルツ(中央)
ヴォルフガング・シュルツ
ヴォルフガング・シュルツ 
ハイドン・オーケストラ
 ハイドン・オーケストラと
オラ・ルードナー
オラ・ルードナー(中央) 
ヴォルフガング・シュルツ
 笑顔のシュルツ
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