カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
 
ハイドン:弦楽三重奏曲集の第二弾/ウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団
  2002年12月15日〜17日 ウィーン

 ぺーター・ヴェヒター(ヴァイオリン)とトビアス・リー(ヴィオラ)、タマーシュ・ヴァルガ(チェロ)というウィーン・フィルのトップ3人が組んだトリオによるハイドンの弦楽三重奏曲のシリーズで、すでに発売済2001年5月の録音に続くものとなるのだが、この3人による曲は1曲だけで全34曲(Robbins Landonの校訂による全集)の残りは2つのヴァイオリンとチェロによるディヴェルティメント。が、さすがに天才ハイドンの作曲になるだけに音楽の中身は充実した書法に満ちている。カメラータでは全曲録音を目論み、第二弾を12月15日から3日間に渡って、前回のCDと会わせて13曲目までを完成した。第2ヴァイオリンはトーマス・ヴィンクラット。ホールはいつものバウムガルテン。地味な仕事だが音楽史上、欠かせない作品である上、ウィーン・フィルのトップによる初録音になるものと思われる。

[★CDは2004年2月、CMCD-28042として発売]
ウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団 ウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団
ウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団  
 
ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40/ヴェヒター,ストランスキー&岡田博美
  2002年12月22日〜23日 ウィーン

 アイスバーンの高速道路で運搬中のスタインウェイを載せたトラックが追突、録音が危ぶまれたこの「ホルン・トリオ」は場所をウィーンのヤマハ・ホールに移して、12月22〜23日にかけて行われた。
 ロンドンからピアニストの岡田博美を迎えてのレコーディングだが、ストランスキーの見事な演奏に、彼のホルンだけで1枚のアルバムにも活用して他のホルン作品とのカップリングも検討中。
 ともかくストランスキーのウィンナ・ホルンの演奏に魅せられたセッションであった。オーケストラでの大きなソロ、室内楽でのニュアンス豊かな繊細な音。どちらも吹ける彼の才能に脱帽!!

[★CDは2005年5月、CMCD-28075として発売]
ブラームス:ホルン三重奏曲 ブラームス:ホルン三重奏曲
ブラームス:ホルン三重奏曲 ブラームス:ホルン三重奏曲
ブラームス:ホルン三重奏曲  
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