カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース

岡田博美 プレイズ 野田暉行
  2002年 1月28日 杜のホールはしもと

 カメラータに作品の継続的なアンソロジーを録音、集成中の野田暉行に、かねてより野田と親しい岡田博美が1枚分、ピアノ・ソロにて、彼の作品だけのアルバムを録音する企画。
 岡田博美が専属的にカメラ−タに録音を始めた時からこのプランはスタートしていて、彼の自主的な企画のリサイタル・シリーズ“ミクロコスモス”において、定期的に野田作品をプログラムに加えて取り上げ、それは全てリハーサルとコンサートがライヴ・レコーディングされてきた。
 今回は、その最後の仕上げ。野田の「3つのピアノ曲」「子供のための小品」を収録。「子供のための小品」21曲の終曲が4手の作品で、作曲者の野田自身がセカンド・パートを弾いて参加した。最近になって開館した、音響の優れた相模原市の橋本駅前、“杜のホールはしもと”にて、一日かけての収録となった。ピアノはスタインウェイを使用。
[★CDは2003年3月、CMCD-28016として発売]

 この野田作品のCD以外に、猫にまつわる小品ばかりを集めたCDの企画も進行していて、こちらは8曲ほどをレコーディング。クープランのクラブサン曲集から『ねこなで声』、スカルラッティのソナタ ト短調 K.30『ねこのフーガ』、コープランドの『ねことねずみ』、ショパンの華麗なる大円舞曲 ヘ長調 作品34-3『ねこのワルツ』など。
野田暉行氏
野田暉行氏
岡田博美(手前)と野田暉行
岡田博美(手前)と野田暉行
野田暉行(手前)はセカンドパートを担当
野田暉行(手前)はセカンドパートを担当
モニタールームにて
井阪 紘、岡田博美、野田暉行(写真左より)

新実徳英 作品個展 ― 東京都交響楽団
  2002年 1月29日 サントリーホール

 1月に室内楽作品でアルバムが発売されたばかりの新実徳英の管弦楽作品が、東京都交響楽団の第543回定期演奏会で、〈都響日本の作曲家シリーズ32・新実徳英作品集〉として多くのソロイストを迎え、矢崎彦太郎の指揮で、1月29日、サントリーホールで演奏された。
 当社では、この機会を活用して2度目の挑戦になる、林英哲の打楽器(和太鼓)による『風神・雷神』等、懸案の作品の収録に成功。当日のプログラムは以下の通り。

 東京都交響楽団の第543回定期演奏会
 〈都響日本の作曲家シリーズ32・新実徳英作品集〉
 曲目
 新実徳英:弦楽合奏のための『沈黙(しじま)へ』(1998)
      『創造神の眼』〜ピアノ協奏曲II(1993)
      ソプラノとオーケストラのための『アニマ・ソニート』世界初演
      和太鼓とオルガンとオーケストラのための『風神・雷神』(1997)
 出演
 高橋アキ(ピアノ)/浜田理恵(ソプラノ)
 林 英哲(和太鼓)/鈴木隆太(オルガン)
 矢崎彦太郎(指揮)/東京都交響楽団

 なお、東京都交響楽団による日本人の作品個展は今回が最後になる模様で、こうしたまじめな、ある意味で、非コマーシャルなコンサートが少なくなるのは、寂しいことである。
 写真は、コンサートの後、アークヒルズ37階のアートギャラリーで開かれた打ち上げのパーティ−のスナップ。やや緊張気味の新実氏と、リラックスした池辺晋一郎氏、西村 朗氏とがコントラス。楽しい会であった。
新実徳英氏
新実徳英氏(写真中央)
新実徳英と
新実氏、竹森氏(都響)、垣ケ原氏(東京コンサーツ社長)、池辺氏(写真左より)
佐藤聰明氏、吉村七重氏
佐藤聰明氏、吉村七重氏、新実徳英氏
(写真左より)
吉村氏、林英哲氏ほか
吉村氏、林 英哲氏、新実夫人、池辺氏、新実氏
(後ろ)、西村 朗 夫妻(写真左より)
新実徳英氏と池辺晋一郎氏
池辺晋一郎氏と新実氏
新実徳英氏と井阪 紘
新実氏と井阪 紘
新実氏と矢崎彦太郎氏
新実氏と乾杯する、指揮者、矢崎彦太郎氏
 
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