カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
2001年6月 イタリア
 5年ほど前に始まったカメラータのイタリア録音は、徐々にイタリアのアーティストも増え、特に「イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ」と継続的に録音を始めるようになって活発になり、1年に2〜3度ウンブリア州を中心に活動。特に2月のUmbertide "Museo di Santa Croce" の録音で町の全面協力を受けてヴィヴァルディの18曲にわたるオーボエ協奏曲の全曲を収録したのを機会に、今回はペルージャで記者会見も行われ、RAI1 のテレビ取材もあって夕方のメインニュースで数分にわたって紹介され、9月1日よりはイタリアのディトリビューターを通じて、イタリア全土でカメラータの商品が随時発売されることも決定。(JUPITER Distribuzione / Mauro Primon Tel. +39-03238-40669, Fax. +39-03238-40670)
 もちろんカメラータのイタリア録音の中心アーティストはチェンバロとオルガンの天才的奏者クラウディオ・ブリツィで、彼を巡っていろいろな芸術家が集まってくる。また楽器制作者、たとえばオルガン・ファブリカーのイタリアで最高の技術を誇るグイド・ピンキー(Guido Pinchi)や、チェンバロ制作者のフランコ・バルッキエーリ(Franco Barucchieri)等が協力して、彼の録音をサポートしているが、録音を通して楽器ビルダーも録った音から、あるいは録音に際して我々が困惑している問題、例えば電気的ノイズが大きいとか低周波の楽器ノイズが和音を濁らせるとかのいろいろな問題を呈示すると、それを改良し、より響きの透明な楽器を作ろうと協力。その成果のオルガンの第1号が「サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会」のオルガンである。今回使用したピンキーさんの No.419(2000年完成)は、トリノ市の近くのサレジア派の大修道院 "Tempia di Don Basco" のオルガンで、風を送るコンプレッサー・ノイズを極限にさげる工夫がほどこされていて、この聖堂の音響の素晴らしさと、純粋な音のオルガンによって、まさに新しいオルガンのレコーディング・サウンドを生み出すことに成功した。
 ブリツィはここで何枚かバッハのオルガン録音の多くを収録したいと希望している。期待していただきたい。(プロデューサー井阪 紘)
   

1)ブリツィ&イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ
  2001年6月4〜6日 Museo di Santa Croce, Umbertide, Italy

 トリノの近く "Tempia di Don Basco"に来る前の6月4日から6日までは、Umbertide の "Museo di Santa Croce" でクラウディオ・ブリツィのチェンバロとオルガンをソリストに、イ・ソリスティ・ディ・ペルージャとそのリーダーのヴァイオリニスト、パオロ・フランチェスキーニをソリストに下記のヴィヴァルディの諸々の協奏曲が録音された。
 共演者はリュートやヴィオラ・ダ・ガンバ、ファゴットに各地から名手が招かれた。たとえばジークフリート・パンクはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団出身の高名なガンバ奏者(小澤&サイトウキネン・オーケストラの「マタイ受難曲」にも参加している)。わざわざライプツィヒから飛んできての参加。トーマス・インデアミューレは指揮者とソリストをつとめた。

レコーディング曲目
ヴィヴァルディ:諸々なる協奏曲
1) Concerto in Do minore per 2 Violini, Archie Cembalo RV. 766 FI-14
 → Concerto in D minore per Violine, Organo, Archie Cembalo RV. 766
 Solo: Paolo Franceschini (violin), Claudio Brizi (organo)

2) Concerto in Fis maggiore per Violine, Organo, Archie e Cembalo RV. 765
 Solo: Paolo Franceschini (violin), Claudio Brizi (organo)

3) Concerto in Do maggiore per Oboe, Violine, Organo Archi e Cembalo RV554
 Solo: Thomas Indermuhle (oboe), Paolo Franceschini (violin), Claudio Brizi (organo)

4) Concerto in A maggiore per Cembalo e Archie
 Cembalo Solo: Claudio Brizi
 通奏低音にオルガンを使用してコントラストをつけた素晴らしいリアリゼーション。

5) Concerto in Fa maggiore per Violino, Organo e Archi FXII-41
 Solo: Paolo Franceschini (violin), Claudio Brizi (organo)

6) Concerto in Re minore per Violin, Organo, Archie e Cembalo FXII-19
 Solo: Paolo Franceschini (violin), Claudio Brizi (organo)
 continuo (cembalo & organo) : Linda Di Carlo
[★CDは2001年12月、28CM-647として発売]
協奏曲を指揮するインデアミューレ ヴィヴァルディ:協奏曲
ヴィヴァルディ:協奏曲 ヴィヴァルディ:協奏曲
ヴィヴァルディ:協奏曲 ヴィヴァルディ:協奏曲

2)インデアミューレ&ブリツィ
  2001年6月8〜9日 Tempia di Don Basco, Italy

 トリノの近くの大修道院 "Tempia di Don Basco" でトーマス・インデアミューレとクラウディオ・ブリツィによるバッハのソナタを収録。ブリツィはグイド・ピンキーのオルガンを使用。
 今回はウンブリア州からピエモンテ州に移動の途中に、ブリツィがオルガンストップを入力したマッキントッシュのコンピュータiBookを盗まれたため、オルガンの収録は音のテストを兼ねて数曲だけ。9月に続きを予定。曲目は J. S. Bach: Sonata H-moll BWV1014 と、J. S. Bach: Sonata Es-dur (org. E-dur) BWV1016 の2曲。アローネでチェンバロと録音したバッハのソナタと併せて1枚のアルバムとなる。

[★CDは2004年8月、CMCD-28052として発売]
ブリツィ インデアミューレ
ピンキ・オルガン ピンキ・オルガン
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