Camerata Recording News

 復活祭を迎え、ようやく春らしくなったウィーンでは3月27〜28日のウィーン・フィル定期演奏会でバッハのミサ曲ロ短調がノリントン指揮で演奏されました。
 日の長さと温かさに季節の移り変わりを感じながらカメラータ・トウキョウのウィーン録音は、3月31日から4月4日にかけての2つのプロジェクトとなりました。(プロデューサー:井阪 紘)


(1)4月2日〜3日  ヴォルフガング・シュルツ/フランス作品集
 ウィーン・フィルの首席奏者であり、ニコレやランパルの後継者として、今や世界のフルート界のトップに立つヴォルフガング・シュルツ。1998年よりカメラータに録音を始めて、今回でソロとしては早くも4枚目のプロジェクトのスタートです。ピアニストには長くシュルツのパートナーであり、マスター・クラスのアシスタントであったイギリス人のアドリアン・コックスが選ばれました。
 今回は「牧神の午後」とドビュッシーの名作にちなんで、フランスのフルート作品集を収める計画です。プーランクのフルート・ソナタ、ルーセルの「フルートを吹く人たち」、フォーレの「幻想曲」の収録が、ウィーンのシュライヤー・ガッセにあるヤマハのホールで、4月2日と3日に第1回目のセッションとしておこなわれました。
 ピアノは前日までチック・コリアが使っていた、ヤマハのコンサートグランドCF。調律の根津氏の丁重な調整のもと、抜けの良い美しい音で収録できたと自負しております。
 残りは6月にピアノをスタジオ・バウムガルテンに移して、ジョリヴェ、デュティユーといった作品で収録する予定です。

[★CDは2002年7月、CMCD-28001として発売]
シュルツ&コックス
(2) 3月31日〜4月4日  佐藤和美&ローランド・バティック
 1998年4月にサントリーホールで行われたコンサートで共演した、フルートの佐藤和美とピアノのローランド・バティックのデュオ。今回は佐藤氏の強い希望でアルバムを録音する運びとなりました。バティックも目下ハイドンのピアノ・ソナタ全曲(全9巻、2000年4月に完結)をカメラータに録音中で、あいかわらずの好調ぶり。
 先に述べたシュルツのレコーディングとあわせて、ウィーンのヤマハ・ホールで、3月31日、4月1日&4日の3日間でCD1枚分を収録しました。
 曲目はCDカタログの上では比較的録音の少ない、ハイドンのフルート・ソナタ ト長調(原曲は弦楽四重奏曲 作品77-1で、フルート編曲はハイドン時代から存在し、広く知れ渡っていたもの)。他にベートーヴェンの弟子フェルディナント・リースのフルート・ソナタ、そしてベートーヴェン自身の変ロ長調のフルート・ソナタ(真作かどうか未だに疑問とされていますが、死後ベートーヴェンの残した荷物の中から発見された作品)という興味深い楽曲がならびました。
[★CDは2000年6月、28CM-579として発売]
佐藤&バティック
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