Camerata Recording News

 1998年12月、寒さの厳しいウィーンで、カメラータの新録音が行われました。
 レコーディング風景もまじえてご報告いたします。


(1) 12月15〜16日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン
  ウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団
 ペーター・ヴェヒターを中心にロベルト・ノージュとエルマー・ランデラーによる弦楽トリオは、すでに ベートーヴェンの作品3と作品8のセレナード をCDリリースしています。残るは作品9の3曲を1枚に納めるプランで、その第1回目のセッション。今回は9の2を収録しました。メンバーの所属するウィーン・フィルは、エッシェンバッハとデッカにレコーディング中という時でした。
[★CDは1999年7月、30CM-565〜6として発売]
(2) 12月17〜19日 フェルトキルヒ/フェレンツ・ボーグナー(ピアノ)
 コンセルヴァトリウムのホールにて、フェレンツ・ボーグナーによるバルトークのピアノ独奏曲のシリーズ第2弾。曲目は「ミクロコスモス」。
この作品はピアノの練習曲として書かれているので、コンサートやレコーディングのための音楽として鑑賞するには少し役不足な第1巻・第2巻は省き、今回の録音ではバルトークが生前にコンサートで弾いた「ミクロコスモス」をすべて録音するという規範を設けて収録しました。従って第3,4,5,6巻の中から第5,6巻はほぼ全曲を収録し、トータル75分のCD1枚分となりました。
 ピアノはベーゼンドルファー・インペリアルを使用。同ホールはシューベルティアーデで夏にコンサートによく使われる700席ほどの響きの美しいホールです。
[★CDは1999年7月、30CM-539として発売]
フェレンツ・ボーグナー
(3) 12月20〜22日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン
  ヴォルフガング・シュルツ(フルート)、マリア・ロム(ピアノ)
 19世紀中頃の出版と思われる Tobias Haslinger 版のフルートとピアノによるヨハン・シュトラウスのワルツ集で、勿論世界初録音。ウィーン・フィルの主席シュルツならではの企画といえるもので、カメラータ専属となっての第2弾になります。
 曲目は Kunstler-Ball-Tanze op.150, Walhalla-Toaste op.147, Nur Leben! op.159, Herz-Tone op.203, Rosen Ohne Dornen op.166, Die Fautasten , Die Schwalben op.208の全7曲。
[★CDは1999年9月、28CM-569として発売]
ヴォルフガング・シュルツ
(4) 12月21〜23日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン
  ウィーン・ベートーヴェン・トリオ
 ベートーヴェン・トリオ久々の新録音は世紀末の作品を集めたものになりました。ヴァイオリンのマルクス・ヴォルフと同じく、ミュンヘンの国立歌劇場でヴィオラのトップを弾いているDietrich Cramer を加えて、今回はマーラーのピアノ四重奏曲を収録。もう1曲はシェーンベルクの「浄夜」のピアノ・トリオ版で、編曲はEdnard Steuermannになるもの。調性のある最後の曲です。
 10月に収録したコルンゴルトのピアノ・トリオ作品1 ニ長調(1910年)は、作曲者13才のときの作品ですが、すでにリヒャルト・シュトラウス的世界を築いていて興味深いもの。この曲を加えて1枚のCDとなりますが、ともかく楽しくて美しいアルバムに仕上がりました。
[★CDは1999年11月、28CM-567として発売]
ウィーン・ベートーヴェン・トリオ
(5) 12月27日〜28日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン
  カリーン・アダム(ヴァイオリン)、ドリス・アダム(ピアノ)
 二人によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲の最後のセッションで、今回は作品47のクロイツェル・ソナタが録音されました。これは2人にとっては再録音になるもので、ピアノはベーゼンドルファー・インペリアルが使われています。
カリン・アダム、ドリス・アダム
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